毎日オーディオシステムを「お守り」するのが日課になっている。20個近いSWを毎日ON/OFFさせる事はもちろん、ソース機器も順番に鳴らして行く。
チューナーを鳴らして次はDATを鳴らして・・・その次はMD機を2台ならして・・・DN-H4600Nを鳴らして・・・最後にCDPラインを鳴らして・・・。
アンプ類も毎日欠かさず鳴らしています。SPも毎日ならしてやらないと「錆」が発生します。振動する事で錆を防ぎます。
全ての機器の電源を毎日ON/OFFするのは、「BV」(逆耐圧)による機器の破損を防ぐため。常時電源をONしっぱなしだと、予期せぬ「停電」が発生した時に「BV」で機器が破損してしまう。電源SWの接点をいつも綺麗にして置くことが重要。半導体関係の電子部品は殆どが「BV」に弱い。
以前半導体関連の電子部品の工場に努めていた時に、常時24時間体制で稼働しっぱなしの機器を、5月の連休、お盆の連休、正月の連休の時に電源を落としていましたが、その度に、機器の内部に使って有る半導体の電装基板が機器の約2割で「復帰不能」になっていました。それらの機器にも「半導体電子部品」が使われています。電源SWを切る事で「BV」が発生し、その時点で「壊れて」いました。それを知らずに連休期間に「電源を完全に切って」オーバーホール等やったら一巻の終わりです。まず殆どの機台が動きません。そんな事例を何度か見て来ています。
自分はそんな例を見て「何故だろう?」と疑問に思い、完全に電源を切らずに「バイアス」状態にする様に工程の機器を維持していました。だから工程の機器がトラブる事は更に1/10以下に減って、無用な故障を防いできました。そんな経験から「半導体」を使った機器は、電源のON/OFFを毎日しています。「BV」はサージ電流(突入電流)とも呼ばれる「ピーク電流」によって引き起こされます。SWの接点に「酸化膜」が厚く付けばそれだけサージ電流が高くなります。毎日ON/OFFすることで接点を磨いています。いつも綺麗にして置けば「抵抗」を低く抑えられ、サージ電流そのものの値を低く抑えられます。