Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

SPシステムの問題点

2017年01月13日 | ピュアオーディオ
一般に2ウェイSPなら低域と中高域のユニットの組合せ、3ウェイなら低域・中域・高域の3つのユニットの組合せのSPが、メーカー純正品に多い。それが50年以上続いている為に「常識」みたいになっているが、それは非常に多くの問題点を含んでいる。

まず、ユニットの型式・・・コーン型、ドーム型、コンプレッションドライバー型、リボン型、静電型等沢山の種類が有る。それぞれのユニット同士でも、材料の違いでまた音色や特性も違ってくる。その辺の組合せがメーカーの技術として商品化されている。

若い頃から思っていた事だが、低域は○○のメーカーのAと云う型番、中域は△△のメーカーのBの型番、高域は□□のCと云う型番を組み合わせたら凄いSPになる・・・様な事を考えていた。それに加えて「箱の方式」(フロントロード、バックロード、バスレフ、密閉型等)を組み合わせる事で、「自分仕様」のSPが作れるのではないかと思っていた。

実際にSPユニットを集めて「アセンブリー」してSPシステムを作成して来た。その結果、例えば低域のWウーハーとシングルウーハーの音の厚みの違いや、中域のユニットでも一つのユニットでは「出ない音・質感」が有る事を知った。それらを私は「音変換ロス」と呼んでいる。

一つのユニットでは出る音と出ない音が有る。それならば複数のユニットを組み合わせればそれらが改善できるのではないか?と考えた。その結果、私のシステムでは7SPユニットや8SPユニットシステムとなった。マルチアンプで一つの帯域を複数のユニットを組み合わせる事で「音変換ロス」を極小化させようとしている。メインのユニットに対し出来るだけ正反対の特性のユニットを組み合わせている。合わせて周波数帯域の拡大を図っている。