Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

HL88ホーン(蜂の巣)の魅力

2017年01月02日 | ピュアオーディオ


私の、メインシステム(オリンパスシステム)には蜂の巣ホーンを組み合わせている。HL88、HL89、HL90の3大ホーンシステムを作る為に、ホーンのルックスに合わせて低域の箱を変えている。

蜂の巣ホーンの魅力は、設置面積が意外と小さくて済むという事。非常にコンパクトなサイズで使える点が非常に良い。S氏のシステムでかなり有名でもあった。蜂の巣ホーンの存在は45年ほど前に雑誌で知っていた。しかし当時は組み合わせるドライバーも合わせて購入するには財政的負担(高くて買えなかった)が大きすぎて手だ出せなかった。



若い頃からずっと「憧れのホーン」でもあった。それらを手に入れたのは50歳を過ぎてからだ。「欲しい」と思ってから実に足掛け30年も経っている。実際に手に入れる時も「ドキドキ」であった。子供の時に買えなかったおもちゃを大人になって手に入れる様なものでした。



このホーンに組み合わせる低域は???としばらく悩んでいましたが、HL89、HL90も揃える事を決めたら、アッサリと「オリンパス箱」に決まりました。オリンパスの箱の上に「収まり」が良く、初めからこのセットで使うぐらいの上品さが出て来ました。

しかし、このホーンを手なずけるには苦労しました。最初の鳴らし込みでは、ストレートに「飛んで来る音」に5分と聴いていられないエネルギー感を感じました。耳にキツイ音がビンビン飛んできます。アンプを色々変えて見たり、ケーブル類を変えて見たりと試行錯誤を繰り返して、「円形に拡散」させる術を獲得しました。今では何の苦労もなく鳴っているかの如く、柔らかい音で有りながらキレ(明瞭度)の有るサウンドで、奥行き感も出して鳴ってくれています。

現在の設置では横の壁面との距離が30㎝しか取れないので、音の広がりの面で厳しくなっています。出来れば壁面から50㎝は離して鳴らしたいと思っています。そうすれば「円形に拡散する音」を実感できると思います。