ニコ、酒場で戯言

Always look on the bright side of life.

なべ presents

カイ・ハンセンというキャラクター

2004-10-02 23:42:08 | 雑記
ANGRAの『Temple of Shadows』が好評のようである。
前作が大変に気に入っていた私からすると大幅な印象点の上積みこそ
感じられなかったが、それでも結構な頻度で楽しんでいる。

レビューでは「お座なりなメロディ」と書いてしまったが、それとて
メロディの質が落ちたわけではなく、あくまで彼らの個性ではあるので
聞き込めば聞き込むほどにハマっていく。

やはり特に圧巻は“The temple of hate”だろう。この曲の持つ強烈な
パワーはここ数年の曲の中でも比肩するものが見当たらないくらいだ。
このご時勢、この曲ですら爽やかでクセのない疾走チューンという印象も受けるが、
畳み掛ける技術力とその装飾の滑らかさの絶妙なバランスがすごくいい。
ふとこの曲を聴くとあるバンドを思い出す。そのヒントは極分かりやすいところに示されている。


そう、カイ・ハンセンである。

この曲の一部Voをゲストとして参加した彼の存在感は殊更に大きい。
お世辞にも歌唱力のある人ではないが、もう彼が歌うと一気にテンションがあがってしまうのである。
エドはうまい。だが、カイのキャラクタじみた声が飛び出てくると、
ファンタジー映画の奇妙な、しかし、子供に絶大な人気のあるキャラクターが登場したかのような
興奮を覚えるのである。この曲のいかにも理知的でテクニカル、複雑な序盤の展開に命の息吹をフッと
吹きかけるような登場である。抜群の組み合わせである。

以前にBlind Guardianの数曲でもゲストとして参加したことがあるが、このときも
まったく同じことを思った。とにかく抜群に人の心をつかむのである。


確かにHelloweenの独特のメロディセンスを支えていたのはマイケル・ヴァイカートではある。
ただ、カイの持つ(音楽的な意味も含めての)キャラクターが根幹にあるのとないのとでは
心象の深いところに刻まれるものが違うような気がする。子供をワクワクさせるような仕組み。

そのカイの最高傑作は、私なら間違いなくGamma Rayの『Heading for tomorrow』と断言する。
たとえタイトルトラックがQueenの曲にどことなく似ていても(爆)、私はこれを推す。
カイのアイディアと情熱と技術とセンスがいっぱいにつまったこのアルバムは彼のリリースして
きた数多のアルバムの中でも飛びぬけた完成度を誇る。ドイツという範疇に居座りながら
ワールドレベルに達した稀有な作品だ。

今回の“The temple of hate”を聴いていると『Heading for tomorrow』に近い世界観を
感じるのだ。心なしかエドの声もラルフ・シーパースに聴こえないこともない(笑)
ANGRAのメンバーは非常に器用なソングライターが揃っている。カイの参加がもたらした
ポジティヴな創作意欲がこの曲に昇華したのかもしれない。

靴と車はにおいが違う

2004-10-02 23:03:40 | 雑記

今日、新しい車がきますた。
新しいのでペッカペカです。
私のように、特にこだわりもなく、首都高バトルをするわけでもない
街乗りセーフチードライバーにはお似合いの大人しい車です。
静かでいいですし(^^ )。勿論、遠出にもある程度耐えてくれます。

しかし、なんだね、靴と車だけは新調するとにおいが違いますな。
あの独特のにおい、結構好きです。私、長男の性分なのか
新しく綺麗なモノが大好きです(笑) わがままですがね。

は~、香ばしい