Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

豪雪災害への政府の心構えはいかがなものか

2014-02-18 00:42:24 | 国際・政治



いやあ、先週末からの大雪ですが、関東では孤立する地区が続出して、
電気や物流が途絶えて深刻な事態になっておりますね。

で、こういった大災害といった状況でありながらも、
土日は鳴りを潜めていた政府がやっと月曜になって、
政府・与党として万全を期していきたいと述べたようですが、
遅い、遅過ぎ、そんなの土曜の時点であっていい筈です。


こんなときに政府の「最高責任者」アベちゃんはナニをしていたのかというと、
どうやら赤坂で高級てんぷらに舌鼓ってことで、ネットで批判があるようですね。

いや別に、高級てんぷらなんて喰ってる場合か、っていうのではなくて、
だったら清貧な食事で済ましておくべき、という批判ではなくて、
何かのときに即、行動に移せるような態勢であるべきだったのではないか、
でもそういう緊張感が感じられない、そういうことですよね。

いや、首相たるもの別に休日だろうがフルに働けと言ってるのではなくて、
こういう人命に関わる事態が予測されるときに、公人であるからには、
そして「最高責任者」であるからには、それにふさわしい待機の仕方ってのが
あると思うのですが、どうもそんな気構えがあったようには見えません。


じゃ、アベちゃんは羽生選手に電話した以外に土日にナニをしてたのかと、
首相動静に注目が集まっているようです。

例えば17日の13時時点の時事ドットコムでは、
政治・行政のアクセスランキングで首相動静が上位に来ているのですよ。





これって普通なんですかね。

やっぱり、この週末のアベちゃんの動きを気にする人々が多かった、
ってなことなんじゃないかと思いますが。


で、注目のアベちゃんの週末はというと、こんなカンジです。


 首相動静(2月15日)

 午前8時現在、公邸。朝の来客なし。
 午前中は来客なく、公邸で過ごす。
 午後2時25分から同26分まで、報道各社のインタビュー。
 「ソチ五輪男子フィギュアで、羽生結弦選手が金メダルを獲得した」に
 「テレビを見ていて、日の丸を背にウイニングランをするシーンは本当に感動した」。
 同31分から同35分まで、ソチ冬季五輪フィギュアスケート男子で
 金メダルを獲得した羽生結弦選手を電話で祝福。
 同36分、公邸発。
 同54分、東京・富ケ谷の私邸着。
 16日午前0時現在、私邸。来客なし。


 首相動静(2月16日)

 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
 午前中は来客なく、私邸で過ごす。
 午後も来客なく、私邸で過ごす。
 午後5時31分、私邸発。
 午後5時49分、東京・赤坂の天ぷら料理店「楽亭」着。支援者らと会食。
 午後7時50分、同所発。
 午後8時5分、私邸着。
 17日午前0時現在、私邸。来客なし。


うーむ。

土曜に1分、インタビューに答え、3分、羽生選手に電話したくらいなんですね。
羽生選手への電話は公務と呼べるか微妙ですけれども。


いやあ、やっぱりコレ、土日のうちに大雪に対して何らかの
初動ができたんじゃないかと思わずにいられません。

アベちゃんに好意的な人たちは、自治体等から要請がない限りは
政府から動くことはないと擁護する声があるようなのですがね、
とすると、もう、いちいち政府に期待できんってことですね。

ま、そういうものと割り切るってのもアリかもしれませんが。


いやでもね、これじゃやっぱりいかんと思うのですよ。
大災害の危機に瀕している国民がいれば、率先して政府が積極的に動く、
そして国民を守る、それが国のありかたなんじゃありませんかねえ。

でも、こんな政府の体たらくに対して、マスコミからの追求はないようです。


大雪の災害が気になって、また、それに対する政府の対応の遅さが気になって、
今日の動きはどうだったのだろう、マスコミの論調はどうなのだろうと、
あまりテレビを見ない自分も17日の晩はNHKのニュースウォッチ9と、
テレビ朝日の報道ステーションと、TBSのNEWS23を見てみたのですが、
大雪被害の報道こそすれど、政府の動きについて触れることはありませんでした。

ガッカリですよ。

この対応ぶりについて批判まではしなくたって、
早急な救助への注文くらいあったっていいのじゃないかと思うのですが。


大マスコミもアベちゃんにすっかり牙を抜かれたカンジなのでしょうかねえ。

もっとも、権力に対する鋭い牙を持ってたワケではそもそもありませんけれども。
 
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ナチスと第二次アベちゃん政権は似てる気がする

2014-02-17 00:56:19 | 国際・政治
以前から第二次アベちゃん政権ってのはどうもナチスっぽいなと、
なんとなく感じていたのですが、この週末に世界史関連の書籍を読んでいて、
つくづく、いろいろナチスに似てるなと、改めて思ったのです。

で、どういうところがというのをメモ的に抽出してみようと思います。


・演説を頑張る

ヒトラーといえば、その演説っぷりが特徴で、
それによって民衆を惹き付けたというのはよく言われます。
アベちゃんも、うまいかどうかはともかく、
プレゼンテーションの技術についてはよく練習を重ねているふうです。
そもそも演説で人を説得するのは政治家の重要な資質ですが、
それを武器にしてやろうという意気込みが明らかに見てとれます。


・大きなウソをつく

ナチスの掲げた政策なども欺瞞であったとの評価がある一方、
ヒトラーは大きなウソほど人は騙されやすいと言っています。
大きなウソを確信犯的について知らんぷり、というのはアベちゃんの真骨頂。
TPPへの参加だったり汚染水のアンダーコントロールであったり、
他にも彼による大きなウソはここでわざわざ列挙するまでもないでしょう。


・オリンピック

その、汚染水はコントロールされていると国際舞台で嘘をつき、
まんまと東京オリンピック招致に成功したアベちゃん。
ヒトラーやムッソリーニも自国オリンピックの開催で
国威発揚、民族意識の高揚につとめました。
ところで聖火リレーを最初に始めたのはベルリンオリンピックなのですね。
これも宣伝省・ゲッベルスのアイディアなんでしょうか。


・宣伝省

宣伝の天才・ゲッベルスが率いた宣伝省はナチスならではのプロパガンダ機関。
アベちゃんがプロパガンダに利用するのはそう、「みなさまの」NHK。
NHK会長のモミーは「政府が右と言うものを左とは言えない」と、
堂々と政府御用報道機関であることを宣言していますし、
何のためにいるのかわからないNHK経営委員はみんなアベちゃんの友達で、
百田センセーも長谷川センセーも早速アベちゃん寄りの思想を
いかんなく発揮しているのはご承知のとおりです。
百田センセー原作「永遠の0」がプロパガンダ映画として
制作・公開されてるんじゃないかとしても不思議ではありません。


・民族意識の利用

ヒトラーはアーリア人が最も優秀な民族であると説き、
最も劣等なユダヤ人は一掃するべきと訴え、
人民に内在する保守的な意識を利用し、
国内の不満をユダヤ人に向けさせました。
マスコミは日本と中国や韓国との関係が冷えているとよく言いますが、
アベちゃんが同様のことを画策しているとしたら、
竹島や尖閣諸島、北朝鮮の問題などは、日本近辺における
軍事的緊張感を作り出すための演出との可能性はないでしょうか。
とにかく、国全体が右傾化してる気がするのは自分だけでないでしょう。
とかく日本人は自分たちがアジアで最も優れていると思いがちですから。


・大資本の支持

ナチスは大資本の支持を受けて選挙にも勝ち、
アウトバーン建設などの大規模公共事業や軍需工業を押し進めました。
今や日本でも国土強靭化という物騒な名称の公共事業が計画され、
武器輸出3原則を見直し武器輸出を拡大しようとする動きがあります。
大企業の経済的利益になりますからね。
実際に南スーダンの紛争では銃弾を国連・韓国軍に提供するという、
銃弾はその後使用されずに返却されたようではありますが、
武器輸出3原則の例外適用かと思われる実績を作ってしまいました。
アベノミクス(笑)も恩恵を受けているのは一部の大企業だけですしね。


・反対勢力弾圧

秘密警察・ゲシュタポは言論・集会の自由を剥奪し、弾圧する機関でした。
日本版NSAの創設が検討されていますが、秘密警察的使命を帯びるのでしょうか。
特定秘密保護法案なんてのが無理矢理に通されましたが、
これも反対勢力弾圧的な法案になりかねない懸念は拭えません。
また、アベちゃんは自分の政権打倒がアサヒる新聞の社是だと言ったり、
おそらく日刊ゲンダイが自分のことを「人間のくず」と呼んでいると批判したり、
政権に批判的なマスコミが気に入らないことを公言しています。
報道機関は政権のヨイショ報道をしろ恫喝しているかのようです。
ナチスは政権にとってふさわしくないと思われる書物の焚書を行いましたね。


・全権委任法

極めつけはアベちゃんの、自分が政府の最高責任者であり、
自らの一存で憲法解釈を変更できるというような、
立憲主義を否定するような発言です。
ナチスの悪名高い全権委任法は、
「政府によって制定された法律は憲法に違反しうる」と、
ヒトラーによる自由な立法を認める驚くべき内容の法律で、
アベちゃんの発言はまさにコレじゃないですか。


・独裁者

というワケで、衆議院でも参議院でも圧倒的な与党であり、
自民党の一党独裁の様相で、党内からの批判に耳を貸さない、
やりたい放題の党首アベちゃんはまさに独裁者の地位にあるワケでして、
「総統」と呼んでもいいんじゃないでしょうか。

ちなみに、チャプリンの映画「独裁者」にこんなセリフがあります。

 「国民の不満を敵国にぶつけさせる」

 「劣等民族は国家の敵であり、敵を憎むのは我々の義務である」

こうやって国民を戦争にしむけるのですけれども。

あとアベちゃん、オカルト趣味とかないでしたっけ。


とまあ、一国の宰相たるもの、多かれ少なかれこういった側面は
あるものかもしれませんけど、いろいろシンクロするなあと。

邪推し過ぎですか?
どうも、そうにも思えない悪寒がするのですけれども。


まぁ、エヴァ・ブラウン役が昭恵夫人というカンジはしませんけどね。
 
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どこも~かしこも~ オリンピックだね~

2014-02-16 08:36:59 | 社会・経済



首都圏では珍しい20センチを超える大雪が先週末に続いて降り積もり、
電車も道路も空も交通は大変な混乱っぷりです。

むしろ先週末の雪より今回の方がタチが悪そうですが、
また、山梨や群馬ではまさに記録的豪雪となっているようですね、


 記録的降雪で交通遮断、陸の孤島となった山梨県各地の様子


いやあ、ちょっとコレ、大災害じゃないですか。

完璧に交通・物流が麻痺してます。
首都圏の混乱、なんてレベルなどコレに比べたらかわいいものです。

1mの積雪なんて雪国だって屋根が潰されかねない量ですし、
実際に潰れているところもあるようですが、これからも増えるのではないでしょうか。


自衛隊なんかも除雪や食料などの支援に動いているようですが、
なにせこの雪でなかなかはかどらないようですね。

国には早急に対応してもらいたいものですが、
アベちゃんはナニをやってるのでしょうかね。

え、羽生選手に電話

そうですか。
そりゃようござんした。

あ、いや、そんな場合ではありません。
こんなときこそ、国民の安心安全のために動かないでどうするんですか。

領海領空が侵犯されたとかいうと脊髄反射する勇ましいアベちゃん政権ですが、
これ、住民の命に関わる事態ですよ。
いまだ政府の対策が聞こえてこないなんて遅すぎませんか。

群馬や埼玉、福島などの一部などでも慣れない豪雪に見舞われ、
山梨同様に大変な状況になっていたりもするようです。
迅速な災害対策がなされるよう望みたいと思います。


しかし、山梨がこれほどの雪に苦しんでいるというのに、
大マスコミでは1mを超える記録的大雪、くらいにしか報道されませんね。

ま、仕方ないですか。
報道のカメラが辿り着けるところまでしか彼らはカバーできませんもんね。
NAVERまとめにあるように住民レベルの状況には手が回りません。

それどころか大マスコミはオリンピック報道の方が忙しいですから。
だって今日になってもまだ羽生選手の追っかけですか、いやはや。

マスコミだけでなく国民も同様ですけどね。


しかし、選手たちへのあの変なニックネームはどうにかなりませんか。
何でもかんでも無理矢理に苦しいニックネームつけることもないでしょうに。

なんですか、カーママって。

スマイルジャパンってのもよくわかりません。

レジェンド葛西とか、どこのお笑い芸人かと思いましたよ。

選手をレジェンドと讃えることなら支持しますが、
レジェンド呼ばわりすると途端に安っぽくなるもんです。


まったく、こんなのいちいち楽しいですかね。
むしろ選手への敬意を弄んでるようで無礼だと思うのですがね。

それと羽生選手というと宮城県出身ということもあって、
311の被災のことが話題に持ち出されるのですけどこれまた、
こういうときだけ思い出したかのように被災地への想いだとか絆だとか
勝手に選手に背負わせて、いい気なもんですよ。
 
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報道の自由度? 報道機関の自由度なら高そうなんだが

2014-02-14 23:55:38 | ニュース
スノートレってご存知でしょうか。
雪国以外の方には馴染みがないかもしれませんね。

簡単に言うと雪道版スニーカー、ってカンジです。
防水・防寒でグリップ感があり雪道でも滑らない冬用シューズ。
雪国ではポピュラーなものです。

ところが、自分は東北出身で現在は首都圏在住なワケですが、
そもそも近隣でスノートレが売ってないことにビックリしました。
みんな冬は、雪が降ったときにはナニを履いているのだろうと不思議でした。

ま、今はアウトドア系のシューズもいろいろありますけどね。
しかし、こうやって首都圏にも大雪が降り、事故の確率が高くなる中、
歩いて滑って怪我する人の何割かはスノートレで救えるんじゃないかと思うのですよ。

スノートレを潜像しているのはスポーツメーカーが主なのですが、
首都圏などでも販売するようにしたらいかがでしょうかねえ。


さて、冬らしく大雪に見舞われている中、オリンピックです。
日本にもたくさんのヒーロー、ヒロインがいるワケでして、
夜中にも無理して生中継を観戦している人も多いでしょう。

ま、報道も俄然オリンピック絡みが多くなりますけれども、
アベちゃんねるNHKときたら酷いものです。

今日なんか、この時期はだいたいがオリンピック関連番組ばかりのくせに、
ニュースウォッチ9なんか、大雪関連以外はほとんどオリンピックです。

あとは自前で組んでおいた特集、今日は学生の就職活動についてでしたが、
他にニュースらしい報道がされていません。
NHKのニュース番組というのに国会のことも何も触れません。

まー、オリンピックのおかげで手抜きができてるというか、
うまい具合に報道したくないニュースを報道せずに済みますね。
オリンピックに隠して。


例えば、PC遠隔操作事件の公判についてです。


 PC遠隔操作:初公判で片山被告が無罪主張「事実無根」

 パソコン(PC)の遠隔操作事件で威力業務妨害罪などに問われた
 元IT関連会社社員、片山祐輔被告(31)は12日、
 東京地裁(大野勝則裁判長)の初公判で「徹頭徹尾、事実無根です」と無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で、片山被告の職場のPCに遠隔操作ウイルスの痕跡が
 残されていたと指摘。「ウイルスを作成・修正したことを示す文字列が見つかり、
 試作プログラムそのものも保存されていた」と明かした。
 昨年1月にウイルスの設計図が入った記憶媒体が神奈川・江の島の
 猫の首輪に取り付けられた経緯については、防犯カメラの映像などを根拠に
 「片山被告が22分の間に取り付け、写真も撮った。
 何度も周囲の様子をうかがいながら作業し、
 撮影後はガッツポーズする特異な行動を取っていた」と述べた。

 これに対し弁護側は午後の冒頭陳述で、
 片山被告のPCや携帯電話が遠隔操作された可能性があることや、
 ウイルス作成に必要なコンピューター言語を使う能力がない--などと反論する方針。
 弁護側は「有罪の決め手はない」として、全ての検察側証拠の採用に同意している。

 起訴状によると、片山被告は2012年6~9月、遠隔操作ウイルスに感染した
 福岡県の男性のPCを使って東京都内の幼稚園に「始業式を狙って襲ってやる」
 とのメールを送信するなど、計9件の犯行予告をしたとされる。
 福岡の男性を含む計6人のPCを感染させたウイルス供用罪でも起訴されている。

 一連の犯行予告事件では、警視庁、大阪、神奈川、三重の4都府県警が
 男性4人を威力業務妨害などの容疑で逮捕した。
 しかし、PCが遠隔操作されていたことが判明し、
 誤認逮捕を認めた警察は4人に謝罪した。


今回のこの初公判についても、大マスコミの報道ときたら控えめなものでした。

これ、容疑者の片山氏が逮捕される前から、
大マスコミはエラい労力を割いて、彼が犯人との証拠もないままに、
大々的にコイツが犯人と言わんばかりの報道をしていたのです。

それが、なーんか捜査が進展せず、片山氏が犯人と決定づけることが
できないでいるうちに、その報道はシュリンクしていきました。

もしや、国民の大多数は、初動のメディアスクラムによって、
PC遠隔操作事件は片山氏が犯人と思い込んでいるのでしょうか。


検察側は6百数十点もの証拠を持っているらしいのですけど、
そんなに証拠がありながら有罪が立証できないってのは如何なものでしょう。

むしろ、決め手という証拠がないものだから、
無理矢理に証拠と思われるものを引っ掻き集めたに過ぎない印象を持ちます。


片山氏も陳述で述べているように、彼を犯人と見せかけるような工作が
あったんじゃないかと、疑わせますね。それは自分も思っていました。

それが、これまでの事件報道には全く載っていない第3者なのか、
もしくは検察が彼をターゲットにでっちあげたんじゃないかなんてことも、
ここまでくると思い浮かぶというものです。


それはともかく、今の時点でさえ、片山氏を犯人扱いしてきた大マスコミは、
片山氏の名誉回復に何らかのアクションがあってもいいのではないでしょうか。

例えば、今回の検察の捜査ぶり、あるいは異常な片山氏の拘束について
疑問を呈するとともに、自らの姿勢を正す意気込みくらい示しても
いいのではないでしょうか。

先日の、現代のベートーベン騒動においても、
マスコミは自らの取材不足を「騙された」と反省の色は見せず、
逆に今までもてはやしてきたゴーチをバッシングする立場なワケで、
全く自浄作用が働いていませんし、する気もないのでしょう。


報道の自由について日本が世界の59位らしいですが、
大マスコミの自由気まま度ときたら世界一なんじゃないでしょうかね。
 
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「現代のベートーベン」というブランド

2014-02-11 19:00:20 | ニュース
クラシックにしては空前のCD売り上げを記録した耳の聞こえない作曲家センセー、
「現代のベートーベン」に実は曲を書いたゴーストライターが別にいたということで、
大変な騒ぎになっておりますね。

コレ、最初はナニが問題なのかわからなかったのですけど。


ゴーストライターって呼び方が適切はわかりませんが、
単純に「現代のベートーベン」佐村河内センセー(面倒くさいので以下「ゴーチ」と呼ぶ)が
プロデューサー的立場となり、作曲担当者に曲を仕上げるように依頼するという関係は、
別におかしいものではないですよね。

依頼者からは報酬が支払われ、そうした協力関係をお互いが理解し納得しているのであれば、
よくあるビジネスの関係であって、依頼する側も制作者と呼ばれることもあるでしょう。

ですので、うん、曲は一緒に作ったんだよ、書いたのは彼だけどね、
ということであるなら全く問題ないと思ったのですが。


かつて80年代に口パクがバレた、グラミー賞も受賞してしまったミリ・ヴァニリは、
パフォーマーであるのに実際は別の人が歌っていて、音楽界を追放されたことがありまして。
その後には歌っていた当人たちがリアル・ミニ・ヴァニリとしてデビューするという、
なかなか商魂逞しい展開にもなりましたが、そういう偽装とは違いますしね。


だいたい出版物においても、ほとんどのタレント本というのは
ゴーストライターが関わっている筈で、ゴーストなんて言うから印象悪いですが、
とある企画のもとに役割分担されて、その一人にライターがいるのは普通と思います。

なのにコレが大スキャンダル、あるいは詐欺や犯罪かのように報道されているのは、
まさに詐欺にあたるようなことがあったということなんでしょうか。


ゴーチ自身がまるで一人で独力で作った書いたと、いうことを故意に装っていたとしたら、
ま、それはウソにはなるのでしょうが。

一方でゴーチから依頼を受けた作曲担当者にしても、学校の講師ということで、
アルバイト的な副業をすることが認められない立場にいたとするなら、
名前を出したくない気持ちがあったかもしれませんからね。

そういった意味では、作曲担当者が故意に名前を隠して、
曲はゴーチ一人で仕上げたとのウソに加担したとも言えるのでしょう。
彼が抱いた良心の呵責とは、そういうものだったのでしょうか。


そしてまた、そのウソというのが、広島出身で被爆2世で、
聴力を失った「現代のベートーベン」ゴーチが障害を克服して、
人々に絶賛される大作を作ったと、いう壮大なドラマでもあるようなのです。

こうして、被爆とか障害とか、いかにも美談になりそうな要素が絡み合い、
ゴーチ・ブランドとなって、大衆にありがたがられたと。

ところがゴーチは本当は耳が聞こえる、なんてハナシもあるようでして、
このブランディングが勝手に大衆の間で一人歩きしたものというよりは、
意図されたものだとしたら、それはやっぱり偽装なのでしょうけれども。


ただちょっと難しいなと思うのは、
聴覚を失った作曲家というのがセルフ・プロデュースされたキャラクターだとすれば、
それをウソと呼ぶのかどうかは非常に曖昧なのではないかと。

架空のキャラクターを装うというのは、特に芸能分野ではよくあることではないかと。

聖飢魔Ⅱは悪魔だったりダフト・パンクはロボットだったり、
ゴリラズはアニメだったり、ま、これは設定というだけですが、

ヤンキースの一員となった田中投手の妻・里田まい他がオバカキャラを演じたりとか、
そういうキャラクタープロデュースはよくあるわけで。

この程度の演出ならシャレで割り切ることのできるものではありますが、
ゴーチは障害者を装うという相当に悪質であって演出の域を逸脱した行為で、
比較にならないかもしれませんけど、なんかちょっと引っかかるなあと。

ゴーチを批判するとしたら、これらのプロデュース自体が否定されるのかなと。
プロデュースの程度はどこまでが許されるのだろうという。

ゴーチは障害者偽装かもしれませんが、作曲家と呼ぶかはともかく、
楽曲の制作には関与していた実態はあるようですし。


なんかそういう、虚像やドラマを愉しむという、その性格によってはありがたがるという、
ある意味では騙されたいという大衆の心理が、この事件の土壌にあるのかもしれません。

この音楽偽装・障害者偽装も食材偽装に消費者が騙されたのと似ているなあと。

被爆2世で聴力を失ったにも関わらずそれを克服し成功した「現代のベートーベン」、
そのドラマがブランド化をより促し、大衆もドラマとブランドを好んで買う。


そして今はCDを購入した人々も「騙された」「酷い」とかいうのですが、
楽曲が良いのであれば、それはそれで認めてあげられるものですよね。

少なくとも、ゴーチの着想と指示をもとに制作されているワケですから、
彼と作曲担当者との関係がなければその楽曲自体が生まれることはなかったのですからね。
(ゴーチの指示書は妻が書いた?とかいう疑惑もあるようですが)

もはや楽曲でさえも認められないのならやっぱり、ドラマとブランドを買ったのだなと。
たぶん、エシカルな購買行動をしてるかのような満足感も得られるのではないでしょうか。


さて、ゴーチが音楽偽装・障害者偽装していたとして、
なんかまたマスコミがまた大げさな正義感を振りかざしているように見えますが。

その前にはマスコミがゴーチを「現代のベートーベン」として持ち上げて、
楽曲のことも絶賛していたらしいですね。

でもそれがこんなバッシング報道になってるのは、
偽装を見抜けず誤報させられたことでマスコミが逆上してるだけに見えるのですけども。
 
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