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クールビズってカッコ悪い

2013-06-15 00:23:42 | ニュース



14日の日本経団連新聞に、クールビズに関する面白い記事がありました。


 若者「イケてない…」 クールビズよりおしゃれ重視

 クールビズが始まりオフィス街では半袖ワイシャツ姿の会社員も多いが、
 20代の若者では引き続き長袖シャツやスーツで仕事する人が目立つ。
 若者向け紳士服店では長袖の売れ行きが良く、百貨店ではスーツに合う
 ネクタイなどが好調だ。政府が提唱して広がったクールビズだが、
 若者には中途半端なカジュアルと映り「格好良くない」と敬遠されている。

 青山商事が運営する若者向けの紳士服店「ザ・スーツカンパニー渋谷店」。
 ポロシャツなどクールビズ関連商品も並ぶ中、男性会社員(27)は
 夏用のスーツを購入した。来店時に着ていたワイシャツも長袖で
 「半袖は上着を脱いだときに見栄えが良くないから」と話す。
 20代の男性の来店が多いスーツカンパニーでは半袖ワイシャツの売り上げは
 前年並みで伸び悩む。

 はるやま商事の若者向け店舗「P.S.FA」でも現在、
 ワイシャツの売り上げの約70%を長袖が占め、30代以上の顧客が多い
 通常の「はるやま」の店舗に比べて10ポイント程度高い。
 「はるやま」ではクールビズ向けの機能性ワイシャツに限れば、
 半袖の構成比が全体の7割と高く対照的だ。

 若者にとって半袖は「おじさんが着るださいイメージもある」(24歳の男性会社員)
 と敬遠されるようだ。ビームスなど若者が支持するセレクトショップでは夏場でも
 引き続き長袖シャツの人気が高い。

 地球温暖化防止策として、政府が2005年ごろから提唱してきたクールビズ。
 もともとノーネクタイ、ジャケットなしの服装が基本だ。
 東日本大震災後の節電もあり、ポロシャツなどのスーパークールビズというように
 政府から具体的な服装の提案も出てきた。

 だが若者は「周囲の目が気になるのであまり楽な格好はしたくない」(20代男性会社員)
 という意識もある。コナカが今年売り出した軽量スーツ「ウルトラライトスペック」
 は若者に支持を集めて売れ行きが良い。

 電通総研が昨年公表した「消費気分調査」でも、若い世代ほどクールビズに
 距離を置いていることが分かる。「勤務先の男性の服装でOKだと思うもの」
 について「半袖のワイシャツ・ボタンダウンシャツ」は20代男性で69.8%と
 男性全体に比べて7.8ポイント低く、30~60代の各年代を下回った。
 「チノパン」「革製スニーカー」は20代男性でいずれも、52.1%で男性全体より
 約6ポイント低かった。

 百貨店では父の日ギフトなどでポロシャツが好調だが「ビジネス向けの購入は
 減っているようだ」(高島屋)。職場でカジュアルな服装をすることに、
 若い世代などの抵抗感が強いことも一因とみられる。

 一方で同社の新宿店(東京・渋谷)ではネクタイやチーフなどが5月から
 6月上旬まで販売が前年を上回り「細身のスーツに合わせるために
 20~30代の若年層の購入が多い」(同店)。西武池袋本店(東京・豊島)でも
 上着の胸元に合わせるチーフやピンの小物が20代を中心に人気という。


クールビズ・スタイルはイケてないんだそうです。
若者は正直ですね。

っていうか、うん、本当はそう思う、そんな人も多いのじゃないでしょうか。
なんたってエコに貢献するクールビズなのですから、それに否定的なことを
言うのって、なんとなく憚れる空気感がありますもんね。

だって「エコ」が正義なのですから。


それから、上の記事に関連したこんな記事も。


 「エコ」提唱に懐疑的

 伊藤忠ファッションシステム(東京・渋谷)の太田敏宏氏

 若年層にとっては、上司のクールビズは中途半端なカジュアルで格好悪いと映っている。
 若者は素直に格好良く見えるかどうかで選んでいる。今の若者は「エコ」を意識した
 生活は言われなくても当たり前。スーパークールビズなど国が提唱する服装が
 本当にエコか懐疑的なのだろう。


なるほどね。
若者にとって「エコ」は当たり前なんだそうです。

そりゃそうです。
それなのに、ことさら「エコ」をアピールするのはカッコ悪いのも当たり前です。

だから、エコだから、クールビズだからって、
そうした風潮にまんま乗っかったスタイルはカッコ悪いワケです。

クールビズ向けの商品、例えばってビズポロなんてね。
いかにも、

 クールビズのビジネスマン向けでーす!

そんな雰囲気がビンビンしてて、それだけでカッコ悪い気がします。
とてもじゃないけどファッションじゃないです。
ただ商売のネタなだけです。


いや、それで言ったら、クールビズだからノーネクタイみたいな職場って
多いと思うのですけど、ほとんどが普段のスーツからネクタイを外しただけでしょ。
とてもスタイリングを考えているとは思えませんものね。

そんなのをわざわざクールビズと呼ぶとか、痛いでしょ。


それに何ですか今年は、女性もスーパークールビズとか言っちゃってますけど。
ウチの職場の女子は、カーディガンはおって膝掛けしてる状態なのですけど、
なぜにもっと涼しいカッコをしなきゃいけないのでしょうか。

環境省の壮大なおせっかいも、いよいよ行き詰まってきましたかね。

個人的には、職場にポロシャツ(ビズポロとかじゃないです)を着ていけるのは
楽でいいですけどね、もともとポロシャツも好きですし、助かってはいますけど。


いやね、記事にもある通り、「エコ」がいけないのじゃなくて、
今や環境配慮は当たり前なのですから、
いちいち「エコ!」なんて強調する姿勢が痛いのですよ。

エコグッズ、エコライフ、エコカー、とかね。

そんなの自然に振る舞えばいいのに、お上のお墨付きを有り難がって、
実践していますよウチは!だなんて姿勢を見せなきゃいけないってのは滑稽ですね。

今、企業でいう「コンプライアンス」ってもんのほとんどが、
そんなカンジなんじゃないでしょうか。


それでも、なんたって「エコ」ってのは今の日本じゃ絶対正義ですからね。
それをないがしろにするような言動や行動はたちまち糾弾されちゃいますけどね。

こういう正義って、他にも「絆」「復興」「女性」「障害者」、あと何があるでしょうか。


まあ結局、メディアが大袈裟に騒ぐ対象が、大衆に有り難がられるワケです。
そうしてなんかわからないですけど過保護な扱いを受けるというね。

逆に、メディアが取り上げないものは気にもされませんのでね。
 

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