終わりへのパスなのか

今ひとつ大マスコミも盛り上がっていなかったオリンパス問題ですが、
オリンパス自らが過去に不適切な会計処理があったと明らかにしまして、
ようやくどのメディアでもこの事件を大きく扱うようになりました。


過去のM&Aに絡む買収額がやたらでかいとか、コンサルティング会社への
報酬がやたらでかいとか、仲介したケイマン諸島の会社が今はもうないとか、
どう見ても疑惑いっぱいと思われたこの事件。

その不可解さに気付き役員たちを問い詰めて（と社は認めてませんが）
解任された、社長にイギリス人のマイケル・ウッドフォード氏に代わって
社長の座についた菊川会長もまたこの混乱を招いたと言うことで退任。


代わって社長になった高山氏は、その就任会見で、当のM&Aに関する
金額等の問題は、適性で問題なかった、と述べていたのですが。

それが、第三者委員会による報告、また森副社長からそういうことがあったと
打ち明けられたらしく、それで初めて知ったとのことですが。


本当ですかねえ？

いや、第三者委員会が調べて初めてわかったんです、と、
自分含め役員たちは知らなかったんです、と、
最初からそういう言い訳をするつもりだったんじゃないですか？
そのための第三者委員会だったんじゃないですか？

だって監査法人が見抜けなかった20年隠し続けたことを、
第三者委員会が立ち上がったとたんに見つかった、
なんてことが信じられますか。

知らなかった振りをするための小芝居なんじゃないですか。
監査法人も役員もみんなグルになっていたとしか思えませんけどね。

監査法人なんて、中立で公正な印象がありますけど、所詮私企業ってことで、
自らの利益のために周りを欺くこともできる事業体だったのですよ。


また、解任されたマイコーの処遇については、
解任は彼の独断専行的な行動によるのでこの件と関係ないから、
対応は変えない、ですってね。そうですか。

そのマイコーも言ってましたけど、明らかにしなければいけないことは
これからまだ山ほどありますからね。

高山社長は第三者委員会の調査を、なんて言ってましたが、
自ら明らかにできるものはどんどん開示してもらいたいものです。
刑事事件にもなりそうですしね。


ところで、高山社長の会見もいいですけど、
菊川氏をちゃんと引きずり出して欲しいものですが、
本人はどこで何してるんでしょうか。

日本？
いや～。。。

海外？

さあて、どこで「見つかる」んですかねえ。


海外のメディアでは、ナントカ組とかいう組織の名前も出てますし。
FBIも捜査してますし、そちらの調査結果にも興味ありますよね。


でまぁ、株式市場ではオリンパスの信用ががた落ちで、
当然のごとくストップ安をつけておりますが。

一方、この件に関連あるのでは？という推測からか、
野村ホールディングスの株価も下がり続けてるようでして。。

このオリンパスのM&Aにまつわるカネの動きに関わった人物が、
野村證券の出身ということなんですけど、出身ってだけなんですから
野村ホールディングスは関係ないんじゃないの？と思いもしますが、
そうじゃないんじゃないの？ってことをこの株価が示してるのでしょうかね。。

仮に、野村證券がホントに関わっていたとしたら、、
それにヤ・ザ屋さんもホントに関わっていたとしたら、、
もの凄く大きな事件になりそうな気がしますよね。。。


なんていうか、EUもそうですけど、資本主義の経済や金融の理論や仕組みが、
インチキなしでは健全に廻っていかないくらい限界だってことなんですかねえ。

そうでも思わないと、理解不能というかですね。
健全な共同体や事業体ももちろんあるのでしょうが。。