清原の覚醒剤問題にそんなに取材エネルギーを使うのか

元プロ野球選手の清原和博が覚せい剤で逮捕されました。

この件で野球界やら芸能界や町の人やらから驚きの声、
なんて報道がされているようですが、そうですか？

別に全然驚かないのですが。あぁやっぱりってなカンジで。
むしろみんなもわかってたことでしょう？


まあ、いろいろと交友関係も広いでしょうから、
本気で捜査すればそれこそスポーツ界に芸能界に、おそらく政治家も含めて、
芋づる式に有名人が続々あがるのではないかと思うのですけどもね。

例えばあの、六本木ヒルズでのホステス薬物死亡事件の押尾学とか、
清原の交友関係にあった人物じゃなかったでしたっけ？

そうやって覚醒剤流通の闇を暴いて欲しいものですが、どうでしょうかね。
なんか、甘利センセー問題を打ち消すために利用されてる気もしますのでね、
今、センセーショナルに騒ぐだけで終わっちゃうかもしれませんが。


しかしまあ、各メディアは清原騒動一色ってカンジなんでしょうか。
なんか、野球に芸能、大阪の地元に彼が遊んでいたという繁華街と、
いたるところで取材に出かけるわ、有名人のコメントを取るわ、
町の人のインタビューも取るわで、大忙しのようなんですが。

それだけの取材リソースとエネルギーがあるのなら、
もっと他の問題の取材ができそうなもんなんですがねえ。

まったく、ワイドショーだけならまだしも、報道番組まで清原の件に
あまりに労力を使い過ぎなんじゃないでしょうか。

これはやっぱり、清原でニュースを覆い尽くせというかのような、
報道機関への指示が一斉に出ているのではないかと思わせる異常さがありますよ。


しかもアレです。
ここにきて清原のことを、栄光と転落、だなんて見出しで報道したりとかね。
それまでは番長だなんだと持ち上げておいてね、逮捕となったらコレですから。
まるで彼を蔑むような扱いです。勝手なものです。

逮捕前の清原が繁華街で遊んでいた、なんてことに言及して、
まるで悪いことしてたかのように言うのですが、繁華街で遊んで悪いのですか。
遊ぶ体力とカネがあったら、誰だって遊んだって構わないでしょう。

いや、ホントに覚醒剤をしていたら良くないのですが、
繁華街イコール悪、って図式で印象づけるのはおかしくないんでしょうか。


だいたい、繁華街で遊ぶってんなら、大マスコミの人間だって当てはまるでしょうよ。

清原の方はたぶん、自分のカネで遊んでるでしょうが、
大マスコミの人間なんか会社のカネで遊んでるんでしょう？

よく他人を繁華街で遊ぶいかがわしいヤツ風に言えるものです。


ところで清原というと強面・面白・番長的なキャラがあるようなんですが、
ああいう風になってきたのって巨人に入ってからのような印象があるのですが。

西武ライオンズ時代は若いこともあってか、もっと清らかな青年、
ってなカンジだったと思うのですよね。

自分は彼とほとんど同年代で、同じ20代後半の頃、
たまたま同じ場所で見たことがあるのですよ。
ええ、会ったワケではなく、居合わせただけなんですが。

そのときの印象というのは、まず身体がデカかったですね。
とは言っても今のように横に大きいのでなく、全体的に締まっていました。
そしてカッコよかったです。

大柄で、あれだけ目立って、プロ野球のスーパースターなのに、
どこか控えめでもあり、謙虚さを兼ね備えた青年、そんなカンジがしました。


勝手に思うのですが、それは今でも変わってないんじゃないかなあと。

番長キャラというのはメディアによって過度に誇張され、
演出された姿なんじゃないかなとね。


そうやってもてはやされたのですが、それが今は容疑者として、
「転落」した元スターとの扱いを受け、別のカタチでメディアに利用される。

いや、覚醒剤をやっていたのなら弁解しようはないのですが、
一方、メディアの方はというと善人ヅラしてやがるってのは、
それでいながら、別の巨悪への追求をしないメディアっていうのは、
なんとも狡い連中であるのだなとの思いを改めて強くするのであります。