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表現の自由、とはまた都合がいいね

2015-02-15 23:12:55 | 社会・経済
デンマークでイスラム過激派によるとみられる、風刺画家の会合への銃撃事件が起こりましたね。
デンマークというと、2005年にも日刊紙に掲載されたムハンマドの風刺が問題になりましたが、
今回は死者も出るという事態になってしまいました。


 デンマークで発砲2件、7人死傷 風刺画家出席会合など

 ロイター通信によると、デンマークの首都コペンハーゲンで14日、
 表現の自由に関する会合が開かれていたカフェで発砲事件があり、
 市民1人が死亡し、警官3人が負傷した。
 会合にはイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を描いたことがある
 スウェーデン出身の画家ラルス・ビルクス氏や駐デンマーク仏大使が参加していたが、
 2人にけがはなかったという。

 同通信によると、ビルクス氏は2007年にムハンマドを犬にたとえた絵を発表し、
 イスラム過激派組織から脅迫を受けていたため、治安当局が厳重な警戒を敷いていた。
 犯人は複数で、発砲後に車で現場から逃走したという。

 英BBCによると、犯人は英語ではない言葉で叫んでいたといい、
 目撃者の情報として「少なくとも30発の銃声が聞こえた」などと伝えた。

 また同通信によると、デンマーク警察は15日未明、
 コペンハーゲンのユダヤ教礼拝所近くでも発砲事件があり、1人が死亡、
 警官2人がけがをしたと明らかにした。カフェであった事件との関係はわかっていない。


表現内容にどんな気に入らないことがあったとしても、暴力による報復はいけません。
犠牲者を出すのみならず、抗議の正当性ってやつが毀損されてしまいますので、
抗議をする側にとってもよくないことのはずです。

なんですが、この銃撃を受けた会合は表現の自由に関するものらしいですが、
それにしちゃムハンマドを犬にたとえて、つまりは卑下しているのでしょう。

そんな異宗教への蔑視が表現の自由、ってのはまた、たいそうな言い分ですね。
典型的な西側の一方的で傲慢な論理です。

異宗教に異文化、異民族への敬意も配慮もない侮蔑行為、
それを表現の自由にかこつけて正当化して弄んでいるワケですよ。

こうして西側キリスト教社会の白人たちは、それ以外の宗教や民族・文化を、
蔑んだ行動ををしたっていいと高をくくっているのですよ。

それ以外ってところには当然、極東のイエローモンキーも含まれますがね。


「表現の自由」と言うときというのは、そこにある種の信念とか正義とかが
宿っているものだとの印象を持ちがちですけど、それって実は、
とても身勝手なものでしかないのではないかと思わせます。

まぁでも身勝手だからこそ、その自由を大切にしようってことなのかもしれませんけど。


とはいえ、こうして西側は表現の自由!なんてことを主張し、
そこに日本も同調するのですが。

それにしちゃ、サザンオールスターズや所属事務所のアミューズが、
昨年末のNHK紅白の件で、なんで謝らなきゃいけなかったんでしょうかね。

仮にサザンのパフォーマンスが皮肉や風刺を含んでいるものだったとして、
表現の自由を尊重して許容してもいいはずでしょう。

なのになぜか日本の空気はそれを許さない空気が支配的で、
結局そうした圧力にアーティスト側が屈した感があります。

これ、フランスの新聞社が攻撃されたときに西側が主張した表現の自由、
ってやつと反する現象だと思うのですが、日本国民は不思議に思わないのでしょうか。


むしろ、日本では表現を弾圧するような動きさえ出てるじゃないですか。

慰安婦記事などでの朝日新聞への批判や、テレビ朝日・報道ステーションへの批判、
これらは朝日新聞やテレビ朝日の報道で批判されている権力側が主導しているように
思われるのですけど、これって言論でありながら表現の自由が脅かされてますよね。

イスラム国の人質事件に関連しては、政府を批判するな、といった声まで出る始末。
少なくともメディアが権力の監視と批判を行わずにどうするのですか。

一方でNHKモミー会長は、政府に同調した報道・番組展開を行うことを隠そうとも
していませんが、これって完全に権力側・政府の代弁者であるとの宣言であって、
既に税金を納めている国民は、さらにNHKに受信料を払う必要があるのでしょうかね。


他者への配慮のない「自由」もどうかと思いますが、
報道や表現の自由を謳いながら実態は都合の悪い報道・表現は圧殺する。

これって日頃、日本の愛国者が侮蔑している近隣諸国とせいぜい同様か、
それ以下の状態なんじゃないですかね。どうでしょうか。
 

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