日本を取り崩す

京都の朝鮮学校に対してヘイトデモを行った件で在特会に有罪判決が下されました。
裁判所は、在特会の街宣は人種差別撤廃条約が禁止する「人種差別に該当し違法」と認定、
在特会側に1226万円の支払いと、学校周辺での街宣活動の禁止を命じたものです。

差別的な言動を在特会側は「表現の自由だ」（笑）として不服のようですが。

そして、この街宣活動は公園の無許可占用への反対活動だったと言うのですが、
だったら、それに抗議するならもっと適当なアクションがあっただろうに、
学校に向けてヘイトスピーチとか、明らかに目的を外れた差別的行為でしょうよ。


さて一方、我が政府は、TPPに関しては聖域を守るって言ってたのが、
重要5品目に関しても完全撤廃の検討をしてるとか。

え、じゃあ、TPPで聖域を守るとかウソじゃん、と真っ先に思いますわね。

いやね、TPPに反対だから、こういう姿勢に反発するってんじゃなくて、
関税の完全撤廃がいいのか聖域を残すのがいいかはわかりませんけれども、
聖域を守ると言いながら勝手にそれを転換して国民を騙すことが許せないのです。


政府によると、5品目にぶら下がるように細目というのが全部で5百数十あるそうで、
それらすべてについて完全撤廃の対象外として交渉はできんとのことで、
細目については検討をするんだそうで。

って、知らないっつの。
細目？　そんなこと言ってなかったでしょ？


つまり、TPPに参加するにあたっての条件として国民に提示していたことを、
破るってことですよね？

今は検討の段階で決まった訳ではないのでしょうが、
検討してその余地を認めているって時点で裏切りでしょうよ。


だいたい、確か、TPP交渉に参加して日本に不利とわかったら撤退する、
撤退できるから、って言ってましたよね？

重要5品目を守れないかもしれないって時点で日本に不利、
そういうことではないのでしょうかね。


ま、でも、わかってましたよ。
自民党なんて、こうしていつも国民との約束を反古にするのです。

まったく自民党ってのはウソばっかり。

だけどその自民党を選んだのは日本国民なんですから情けない限りですけど、
これも国民の選択なんですよねえ。


しかし、こうして重要5品目が浸食されて、なし崩し的にその本体であるコメなどにも
関税撤廃が施され、次にはISD条項もラチェット規定も呑むんじゃないですかね。

そして保険や医療、著作権制度はどうなることやら・・・


そんなこんなで、日本にとって実利の乏しい結果になるとしても、
そこは政府的には、どんなにちっちゃくても何か手柄を作って事にして、
国益になるというような詭弁を尽くして国民をはぐらかして、
無理矢理推し進めるつもりなんでしょう。

ま、国民が自民党を圧勝させた時点で、国民の選択ですからね。
これが、日本を取り戻す、なんて言ってた自民党のやることなのですよ。

自民党に投票したヒト、わかってますかね。