即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

船旅

2007年07月14日 12時48分26秒 | 
先週末、新潟で、土曜日試合が終わって、皆でホテルの送迎バスに乗って、車中で缶ビールを飲みながら温泉に向かう途中。

ずっと、日本海の海沿いを走りました。

心地良い疲労感と、ほろ酔いの気分に包まれて、
窓に頭をくっつけて、ボーっとしながら、ずっと海を見ているのって、好きです。

白い波頭が、ふわふわっと。

遠くに大きな船が見えて。

誕生日が真夏ということもあり、昔から、夏、海、結構好きです。

そして、『船旅』、好きです。

何よりもまず、出航の時の哀愁。
港から、陸から、少しずつ離れていく時の何ともいえないロマン。

色とりどりのテープが風になびいて、手から離れる瞬間。

それぞれの旅立ちがあり、別れがあり、人生がある。

長い船旅でなくても、昔の青函連絡船でも結構ウルウルきた。

「旅情」、なんて言葉が浮かんできて、センチメンタルな気持ちになる。
「旅」、なんだなあ、
「旅立ち」、っていいなあ、
「自由」っていいなあ、
っていう気持ちになり、海原を眺めつつ、
人間って、俺って、人生って、みたいな心持にもなる。

初めての長い船旅は、大学一年。
竹芝桟橋から、沖縄まで2泊3日。
そして、そこからまた2泊3日で台湾まで。
あまりきれいとは言えないような貨客船。
当然3等船室。雑魚寝。すぐ隣にも毛布に包まってたくさん人が寝てた。
全然優雅ではなかったけど、忘れられない船の旅。

次に、3年の時、横浜からソ連(ふるっ!)の貨客船で、ナホトカに行った。

津軽海峡沖で、海が荒れ、ものすごく揺れて、ほぼ全員船酔い状態。

食事の時間になっても食堂には、ほとんど客は現れない。
しかし、なぜか僕は平気で、ガラガラの食堂で普通に食べていた。
『なんで皆来ないのかな?もったいない!』って思いつつ。

時代は変わって、バブルの頃の、豪華客船ブーム。

その頃、たまたま商船三井の『ふじ丸』が就航。
船上イベントの仕事があって。


12日間、ふじ丸にお客さんを招待して、東京→仙台→大阪→名古屋→東京とクルーズした思い出。

プールもあり、映画館、美容院などもあり、長期の船旅の生活にも、飽きさせない、不自由しない、豪華な設備が揃っている。

澄み渡る青空の気持ちいい日、オフの時間帯、
そんな豪華客船のデッキで、潮風にあたりながら、ビールを飲んでる時の充実感。

これぞ、船旅の醍醐味。

生きてて良かった、という瞬間は?って聞かれたら、
この時、って答えるかもしれない。

毎日、海と空に囲まれて、風や波や星と共に生活する。

もちろん、本とか、音楽とか、会話とか、それはそれで必要だけど。

そして、時々どこかの港に停泊して、そこの街を散策する。

知り合った人とすぐまた別れの時が来て、船はまた大海原へと出て行く。

いいなあ、いつか、絶対にしてみたいなあ、そういう暮らし。
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