NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

実力テスト

2008年01月05日 23時24分18秒 | 学習塾経営
今日と明日は土曜と日曜ですが冬休み講習の後半ということで1日中授業です。
いよいよ3学期から中学2年生は実力テストが始まります。
実力テストは普段の定期試験に比べて範囲も広く、難易度も高くなります。

このテストは入試を見据えた問題になっているため、どうしても難しくなります。
ですから平均点が中間や期末テストに比べて2割から3割は低くなります。
いつも80点を取っている子でも時には50点台にまで落ちてしまったりする教科も
出てきます。


さて、これをどう捉えるか、なのですが学校では貴重な授業をつぶしてまで
行っているテストでありながらもさほど指導されていないと思われます。
点数や順位だけを参考程度に見ているだけだと思います。

僕は昔からこの実力テストの制度に少し疑問を持っています。
全員に受験させる意味が本当にあるのかな?と思っています。
貴重な授業時間を裂いてまで行うテストなのですからただ単に返却時に
「もっとがんばれよ!」で終わっちゃってはもったいないと思います。


では僕はその結果をどう使っているかと言うと大きく分けて2つあります。
まず1つ。
普段の定期試験であまり点数が取れない生徒に対しては
「点数は気にしなくて良い。難しいのだから。
  でも順位を良く見なさいね。ここで下がっちゃいけないからね。」
と、点数よりも順位に比重を置いてアドバイスします。

定期試験では常に90点、なのに実力テストだと50点、なんて子どもは
普段の勉強の仕方に問題があります。
ですから、その子の勉強方法や内容をじっくり見直します。

2つ目は普段の定期試験で90点、実力テストで70点、順位はほぼ一緒。
というようなタイプの子どもに対しては、
「順位もだけど、次のステップは実力テストでも定期試験くらい
  取れるようにしていこう。」と話します。そして
定期試験と同じくらいに実力テストでも点数が取れるようにどうすれば
良いのかということを一緒に考えます。

定期試験と違って実力テストには「これさえやっておけばOK!」というものが
ありません(厳密に言えば、これさえやっておけばOK!という事柄が多い。)
ですから普段から難問慣れ、考え癖をつけて行く必要があります。

ざっと、点数と順位だけを見ただけでも子どもたちには
まずこの2つのどちらかの話をします。受験する前から宣言しちゃう子もいます。
前者は「実力テストの点数はあきらめよ!順位を上げていこう!」ですし、
後者は「現状のやり方を見直して点数を高いところにキープして行こう」と
いう話になります。

これは別に中3生だけではなく、素直でまじめな小学校低学年からやり始めてよいと思います。学習スタイルを身につけるには全然早くないと思います。
教科書レベルに満足するのではなく、より考えられる人になる訓練をしていく
のは、低年齢にこしたことはありません。