ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

蕪村そば@蕪村(長野本店)

2009年11月21日 22時02分14秒 | 北陸ラーメン大学
信州大学交響楽団の濃~い演奏会を聴いた後,長野駅の善光寺口ちかくにある「蕪村」へ入った.

「蕪村」は,金沢の香林坊にも店を出していた.
昔,映画街があったあたり.
金沢の「蕪村」に一度行ってみたかったけれど,いつの間にか閉店.
結構人気が高かった「魚介系中華そば」を金沢で味わえず,とても残念だった.

今回,せっかく長野まで来たのだから本家本物の「蕪村」へ絶対行くぞ,と固い決心.

有名店のわりには,意外にもこじんまりとした店構え.

          

でも,お客はぎっしり.
やはり,長野で「蕪村」は人気のラーメン屋です.

「蕪村そば」を注文.
お~っ,これが有名な「節系中華そば」デスカ.

          


まず,うつわが面白い.
普通の丸いラーメンどんぶりではなく,縄文土器のようなうねりのある形.
複雑な形だけど,うちは普通とは違うんだゾ,というこだわりの主張がどんぶりにも現われているようだ.

スープは茶褐色で,かなりドロンと粘性が高い.
和風のレンゲで,スープを一口ふくむと,カツオ節の強烈なパンチが押し寄せてきた.
これは,もはやラーメンというよりは,そばのタレの風味そのものデス.
鶏ガラでとったスープに魚介の風味をミックスしたという説明だが,このこってり感は何なのだ?
鶏骨のコラーゲン?
この不思議だけど美味しいスープには,いろいろな秘伝が込められている.

麺は中太のストレート丸麺.
これも,かなり主張が強い麺デス.
腰の強さが半端ではない.
小麦の味がじかに伝わってくるような感じ.
信州のそば打ちで鍛えられた技術が,ラーメンの麺つくりにも応用されている?

メンマも立派.
「大石家」のメンマも太かったけれど,「蕪村」のメンマも極太デス.
それでいて,筋っぽくなく柔らかい.
う~む,長野のラーメン屋はメンマの技術が高い.

ちょとしたブームになったこともある「節系ラーメン」のルーツは,ひょっとすると「そば文化」の影響が強い長野にあるのではないかと思った.
カツオなどの魚介と鶏ガラからとったスープでそばのタレを調製していた信州では,その味を中華そばに応用して独自の「地ラーメン」を展開した.
それが,日本全国に「節系ラーメン」という新しい味として広まったのかも知れない.

          


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