The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2006 シャンボール・ミュジニ レ・グリュアンシェール デュジャック

2016-01-23 23:09:32 | ワイン
とにかく見所の多かった『パパジイ』だけど、何がいけてたのか?と問われれば、やはりこの表題のワインと言うだろう。

それは、そろそろ会も終盤に近づいたころ、ブラインドで登場したのだけれど、当方もこのワインの大体のテロワはビビビと感じてしまったのだ。
それは石灰岩質のミネラル感だったり、赤系果実の芯ぽいアロマだったり、解けてくれば、エレガンスの中心にそこはかとなく果実の底力が見て取れるのだ!



2006年にしてシャンボールのテロワをものの見事に投影してくれる『デュジャック』!
かつての、しなだれ系の色香はないけれど、果実の詰まり方と味わいのダイナミズムは半端じゃないと思う・・・

グリュアンシェールだよな、あのグリュアンシェール・・・
そう感じてしまうほど、デュジャックの充実振りは嘗てのそれではないのだろう。

それにしても、ブルゴーニュならではの展開ではあったのだ!
さてこの昨今、らしさを味わえるブルゴーニュはどれだけあるのだろうか?
なかなか大変なことだと思うのはワタクシだけなのだろうか?

新年『パパジイの会』無事終了です!

2016-01-22 13:30:53 | ワイン
あけましておめでとうございます、と皆で乾杯よろしく、松も既に開けていますが、今年のパパジイも昨日滞りなくスタート致しました。

好きもの親爺の持ち寄りワインのテーマは『新年らしいワイン』との事♪
並べてみれば、なるほどね、というのもあるし、どこに新年らしさがあるのか?というのもある。

まあそれでも、飲んでみると、持ち寄りオヤジの密かな企てのごとくの妖しげなソコ味も感じとることができ、含み笑いなども自然に湧きあがるのだった。
そんなことなどもあって、勝手な話もあって、そしてそのワインに対する想いなどもボソッとではあるけれど、開陳できるこの『パパジイ』、いつものように軽やかなステップで始まったというわけ・・・

で、まずはその日の会に並んだワインをご覧いただくけれど、ここではいつものように列挙するのみ。



1.2014 ツボ・デラ フィーチャリング・オレンジ ヒトミワイナリー

2.2004 サン・トーバン スール・ガメイ ルイ・ジャド

3.2009 アロース・コルトン ドメーヌ・ド・クロワ

4.2000 クロ・ド・ヴージョ シャルロパン・パリゾ



5.2001 シャトー・ラネサン オー・メドック

6.2006 シャンボール・ミュジニ レ・グリュエンシェール デュジャックーブラインド

7.2014 グッド・モーニング・トム パトリック・サリヴァン

と、こんな感じで並んだわけ・・・
まあコメントを書き入れる前にワクワクするんだけれど、さて何処から行こうか?という感じです。

近々アップしますので、乞うご期待というところ。
ということで、ではまた・・・

1998 ブルゴーニュ ピノ・ノワール エマニュエル・ルジェ

2016-01-18 19:03:33 | ワイン
名うての造り手のACブル・ピノを隠し持って、しかるべきときに開けるつうこと、昔はよくやったよね・・・
まあ今回はルジェだったけれど、ルーミエやセラファンなどだったら、なおさら面白いわけだ。

でもここにきて、ワインの裾野が広がって、興味の対象が半端じゃないので、例えばナチュールやニッポンワインなどなど・・・
だから、いまさらそんな事ばかりヤッテモいられないと言うことでもあるわけだ。

それから、もう一つ、最近思うのは、どういったら良いのかな・・・
ワインを取り巻く環境さえそろえば、どこでも出かけたいけれど、そうでないところへは遠慮がちになる事も間々あるわけだ。

実際ワインに対する、好き嫌いの間口は広い方だと思うけれど、イイ感じで飲みたいというのが、干支5回りの+2年のオヤジの考えていることなのだ。

チョット寄り道したけれど、本題のこのワイン!イイ造り手のブルピノを相当年隠していた物だ。
エロく、緩く、複雑に熟成していて、鮨屋に持ち込んだけれど、鱧に一番合ってたようだ。







ここまで待たなくても、イイのだろうけれど、エロいブルピノはソリャア好きだもの、超ウレシかった♪
そんな遊び、またやってみようっと♪

2013 バルベラ・ダルバ ヴィニョータ コンテルノ・ファンティーノ

2016-01-18 05:17:52 | ワイン
先日、まったくの私的な新年会で盛岡の新しいイタリアンにお邪魔をした。
そのイタリアンは他のイタリアンのシェフが、センセイ行ってみたら?と、異口同音にのたまうので、覗いて見たしだいだ。

で、料理はこの流れ↓











ワタクシ的には前半の流れは好みで、後半は表題のワインが良い御伴となった♪
で、このバルベラが実にヨカッタのだ。



初めての造り手だったのだが、清水系の心持ちでセレクトして、アッビナメントを獲得した。
このことは実に大事で、同伴者の労いの食事ともなれば、その辺のところは説明しなくても分かるでしょ・・・

2013年にして、充分に楽しめる豊満な果実のこのバルベラ!
いわゆる、鋭敏というよりは重厚、熟成というよりは溌剌といった総体的なニュアンスがあり、食べても良し、飲みだけでも良しのオールラウンドな味わいと言える。

色合いは濃厚なルビーレッドに輝いており、エッジはガーネットを帯びている。
完熟したブラックチェリーとプルーンのアロマに、僅かなハーブの香りも見つけられ、待てばガトーのニュアンスまで到達するのだ!

味わいはブラッキーで凝縮した果実に満ち溢れており、その裏打ちにはしっかりとした酸味と長い余韻があるのだ。

メインの料理に華を添えたということは説明するまでもない!
見事な取り合わせとなったのだ。

いつの日にか、機会があったら、上のクラスも飲んでみたいと思う。

『2005 キオス テンプラニーニョ 』&『イカスミのパエリア』♪

2016-01-17 14:25:55 | ワイン
新年のお節に飽きた頃合なので、スペイン料理でも食べに行こうかと、いつもの材木町のお店にお邪魔をした。
このお店に行く時は、まずは向かう前に、『イカスミのパエリア』のオーダーをするのが常套手段となる。
説明するまでもなく、パエリアの仕込には、それなりの時間がかかるのだ。
そして、ここの『イカスミのパエリア』を外すわけには行かない。
その理由は、まずはそれを食べてみることで分かるはずだ!

で、お店に着いて、『トマトのサラダ』『ビーツのマリネ』などをツマミながら、まずは白ワインでカラダを慣らすのだ。





そうこうしているうちに、肉料理も登場して、トリはこの通りの真っ黒パエリアとなる。↓





そのタイミングで、件のラマンチャ・ワインを合わせたのだ!
『2005 キオス テンプラニーニョ』・・・



スペインはラマンチャ地方の標高800mの厳しい土地で、無農薬、有機栽培で作られた樹齢30年以上のテンプラニーニョを使用とのこと。

加えて、醸造も人工的な加工は一切しないで、何も足さず、何も引かずのナチュラルに熟成させたものだ。

飲んでみて、僅かに粉っぽさを感じるも、ノーブルな香気に、土の要素も見て取れる、エレガントな風味が満載なのだ!
味わいはフルボディで骨格堅固だが、そのタンニンは細やかで、まるでビロードを思わせる感触ときた。
この芳醇極まりない液体は、ラマンチャの最高位に当たる質感をもっている。
いや、ラマンチャのみならず、スペインの最高位と言っても過言ではない。

もちろん、この日の『イカスミのパエリア』とは最高の相性をみせたことは言うまでもなく、実に楽しい食事となったのだ。

見つけにくいワインとのことだが、もし見つけたら、四の五の言わずにぜひ押さえて置くべきだろう。