The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2012 ファンキー・ルージュ ファンキー・シャトー 長野県上田市

2013-06-12 22:09:42 | ワイン
いや~、ソソラレル名前ですよね、
こちとら、ロック好きのファンク好きとくりゃ、
いの一番に反応してしまう名前なんですわ・・・

『ファンキー・シャトー』は長野県は上田市にある造り手とのことで、
ドメーヌなのか、そうでないのかはワカリマセン。

でも飲んでみれば、一目瞭然!
素晴しいお味、見事です♪



メルロ100%のワインを、全国から集めて、
どれかイイもの10本選べ、と投げかけられたとする、
ワタクシはまずもって、このメルロを選ぶでしょう。

もちろん、あと数年押えて置くのも肝要です。
トーゼンのことながら、押えて置いております。

数少ないロングストロークなメルロ!
また一つ楽しみが出来ました。

1998 ラランド & 1996 ポンテ・カネ

2013-06-11 05:32:41 | ワイン
マコTの序盤で、この2本の90年代のポイヤックが出てきて、さてどうよ?
ということでしたが、回りの反応を眺めていましたら、
どうやら二手に分かれたやに、見受けられました。



ワタクシは対面のS待先生と同意見で、96’ポンテ・カネに一票を投じたわけですが、
まあまあこれも好き嫌いの範疇によるわけでして、意見が違ったからといって、
どうこうということではないんですね・・・

豊満かつ、甘く、オーヴァーデコレイション、飲み口の最後にクドサを感じる『ラランド』!

一方、幾分粉っぽく、シリアスで、抑制が利いていて、未だに余力を残している『ポンテ・カネ』!

さて、ボルドーを飲んでいる、しかもポイヤックだ・・・
新大陸や今はやりの右岸ではないと来る!

だったらやはり『ポンテ・カネ』でしょう、というのがワタクシの考えなんですわ。

その日『72’ラランド』も飲んでいるわけですが、この『98’ラランド』が果たして、
そういう好ましい枯淡の領域まで到達するのかどうか?

そんなことでの『ポンテ・カネ』!
それだから、ワインは面白い♪


フレネ・ジュイエ スペシャル・クラブ・ブリュット ミレジメ 2000

2013-06-09 16:11:56 | ワイン
忘れてはならないのが、マコTに出されたシャンパーニュのこと・・・

あまり耳にすることの無い『フレネ・ジュイエ』という名の、
レコルタン・マニュピュランなのですが、『スペシャル・クラブ・・・』の名が示す通り、
『クラブ・トレゾール・ド・シャンパーニュ』に所属する、
いわゆるシャンパーニュ地方の旧家とのことで、
2000年という卓越したヴィンテージに、このキュベを出しました。

ベスイユのプルミエ・クリュのシャルドネを60%、
ヴェルジィとマイィのグラン・クリュのピノ・ノワールを40%を使用し、
3年間の熟成とリリース直前のクラブの委員会の認証を貰ってのリリースとのことで、
なるほど見事なシャンパーニュではありました。



ワタクシとしては、シャンパーニュはシャンパーニュでもどこかが違う・・・
と感じていたわけですが、それは繊細な泡立ちと、優しい熟成感から来るものでして、
確かにただのシャンパーニュではなかったわけだ!

その感覚は、熟成した『ジュール・ラッサール』や『ジョゼ・ミッシェル』などと共通するもので、
キーンとした、行儀正しいネゴシアン・マニュピュランのものも、時にはイイのですが、
やはりこんな感じの、染みてくる優しいお味にお目にかかって、偶には癒されたいんですわ・・・

このシャンパーニュが、89’ダルマイヤック・マグナムを好きなだけ飲んだ後に登場したので、
それはそれは死ぬほど美味しく感じたのは、ワタクシだけではないはず・・・

また飲んでみたいものであります♪

1989 シャトー・ダルマイヤック マグナム

2013-06-07 05:29:41 | ワイン
まあワインに込められた、ダイナミズムとか、生まれ持っての品性などは別にして、
前回のマコTにおいて、最高の状態で飲めたポーイヤック・ワインはこのワインだったのでしょうか?

皆さんも異口同音にソレを感じさせる言葉を発しておりました。

『ダルマイヤック』はポーイヤック村にある、1855年格付けの5級にして、
かの『バロン・ド・ロートシルト家』のシャトーです。

もちろん、ワインの格から追えば『ムートン・ロートシルト』『クレール・ミロン』の後塵を配し、
昔の名前は『ムートン・バロン・フィリップ』。

一時男爵夫人他界の折『バロンヌ』となった時期もあったようですが、
実にこの1989年から、昔の名前すなわち『ダルマイヤック』に戻ったということです。



そういう意味では、力の入ったヴィンテージであろう!と考えることは、
あながち的外れな考えでは無い様に思われます。

もう一つ、見事であった理由を加えれば、やはりマグナムの威力なのでしょう。

久しくこの恩恵を忘れておったのですが、流石はマグナム!
このての熟成ボルドーでは、デカ瓶になればナルホド、熟成が緩やかに推移し、
なんとも角のない、果実味豊かな、あまやかな味わいを体験できるということなんですね・・・

実に本格的なポーイヤックのブケを放つ、ミディアムな酒躯の、思索的な、
そして品格を持った、熟成の高原部をひた走る、見事な『ダルマイヤック』でありました。

このワインを、のっけからリターンして飲めたのだから、タマリマセン!

こんなワインが出た日にゃ、中々オイトマするのには勇気のいる会だということです。