The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1972 シャトー・ピション・ラランド

2013-06-05 13:35:32 | ワイン
その昔、伝説のワイン会でボルドー古酒をよく飲みました。

と言いましても、92年にあの『二丁目飯店』がオープンですから、
90年代半ばに、よく70年代を飲んでいたという事なんですね・・・

ですから、今回のマコTに登場した72年ものにいたっては、
古酒ではなくて、超古酒と言っても過言ではないのでしょう。

すなわち、41年の熟成にして、あの香り、そしてあのお味・・・

実にシリアスに、静謐に、枯淡の域まで到達し、
全ての否定的な影響は受けずに、ここまで来られた『ラランド』にもう一度拍手を送りたい!
ワタクシは心からそう思います。



というのも、思い出してみますと、その伝説のワイン会では、高々20年弱の熟成ボルドーを、
それなりの古酒として、眉間にシワ寄せ飲んでいたわけですが、たまに遭遇したのは、
よく言われるところの『古い味噌樽を開けたかのような・・・』という表現の香りなんですね・・・

それは所謂ブレタノミセス汚染のものと同等で、マルゴーファンには申し訳ないですが、
マルゴーのシャトーでは頻度が多いように感ぜられました。

例えば、75年のRSとか70年のRGとかなのですが・・・(汗)

まあそれを引き合いに出すのも何ですが、今回の『ラランド』は実に見事な古酒のダンディズムを踏襲し、
複雑で、奥行きのある、思索的なブケを醸しているではないですか・・・

素晴しい・・・

74年物の『ラ・ミッション』なども思い出しますが、
この手の比較的ランク上位のグラン・クリュ・クラッセの、小さなヴィンテージ物で、
良い管理下での良好な熟成を完遂出来たものは、正しく宝物といって過言ではなく、
もしあれば密かに開けることで、無上のヨロコビを誘うでしょう・・・

もしあったらのことですが・・・


あの頃チャンネル(2012年06月03日~2012年06月09日)

2013-06-05 03:25:25 | ライフ
あの頃チャンネル(2012年06月03日~2012年06月09日)


去年の6月はこんな感じでした。
やはり、随分ニッポンワインを飲む機会が増えてきてますね・・・

キュイジーヌの会も順調だったのですが、
キッカケ一つで気持ちが変わるということです。