The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2003 光 甲州 シャトー・ルミエール 勝沼 日本

2012-04-25 05:48:37 | ワイン
『雨の日と月曜日は・・・』とカレン・カーペンターは歌ったけれど、
その気分の晴れない『雨の月曜日』の仕事も終わって、景気づけではないけれど、
『アデル』の『Set Fire To The Rain』を聴きながら、
雨の4号線を帰ってきました。



まあ、たまの雨ならイイけれど、満開櫻に水を差すことだけは止して欲しい!
そう願っております。

この調子で行くと、ちょうどゴールデン・ウィークで満開になるのでしょうか?
花を見ながらナニを飲むのか?この期に及んでそんな事ばかりを気にかけるテイタラク!
この気質は一生直らないのでしょう!

さて、家に戻って、一風呂浴びて、落ち着いたところで、
ササッと雑事をこなし、晩御飯となるわけですが、



今日の肴の御供は『光 甲州』!勝沼は『シャトールミエール』の甲州シリーズ!
それの言わばフラッグシップにあたるものなんですね。



で、この甲州がまた凄い甲州なんですわ!
私見ですが、ワールド・スタンダードと言っても過言ではないでしょう!

完熟した甲州種を丁寧に発酵させ、フレンチオークで樽熟成させたこのワイン!

オレンジがかった黄金色を呈していまして、マッタリ系の味わいを期待させます。
その期待通りに、コッテリとした熟れたプラムに黄桃のアロマがタップリで、
そこに樽由来のスパイシーなニュアンスのアクセント!

アロマティックな品種なのに、樽で仕込んで後付け先行で、
総体的なイメージは、まるで相当な造り手の『プイィ・フュイッセ』のようなんですね・・・

思いの他、酸度のキレは感じず、甲州と見れば、甲州のティピシテは見つけ難い!
でも、濃厚系白ワインの一本と見れば、美味しいじゃん!という感じ・・・

このスタイルは甲州種の中で認知されるのか?
ワタクシはあってもいいと思います!

2010 レシィコ アジェンダ・アグリコーラ・サン・ルチアーノ トスカーナIGT

2012-04-24 05:33:46 | ワイン
これも『モトックス・・・』に登場した白ワインなのですが、
何と言っても特筆すべきは、そのコストパーフォーマンスであります。

すなわち、美味しいけど安い!
もとい、安いけど美味しいか・・・

どうも、そのコスパの良さには仕掛けがあるようでして、
それはこの『サン・ルチアーノ』がイワユル昔懐かし『量り売り』で、
年中賑わう地元の評判のアジェンダとのことで、それで得た収入がベースにあり、
そのことがワインの価格を押し下げる好影響をもたらしているとのことなんですね・・・

嘘か本当か分かりませんが、いずれコスパがイイのだけは確か!



セパージュは『シャルドネ』50%、『ヴェルメンティーノ』30%、
それに『トレッビアーノ』20%を加えた混醸で、これをステンレスタンクで丁寧に発酵、
葡萄本来の果実味を綺麗に残した旨味系のアロマティックな白ワイン!

グレープフルーツやレモンを意識する柑橘系のノーズが先行し、
そこに蜂蜜や微かなミネラルのアクセントがメリハリをつけます。

グラスでしばらく待ちますと、ハービーなニュアンスも立ち上がり、
辛口に引き締まりながらも、仄かな果実の甘さと、ミディアムなボディーと相まって、
総体的には爽やかなトスカーナの風を感じます・・・

料理を囲んだ大人数のワイン会の最初の一本には最適!
ぜひ試してもらいたいものです!

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2010 ロエロ・アルネイス ブルーノ・ジャコーザ

2012-04-23 12:57:01 | ワイン
表題の白ワインを、先の『モトックス厳選!イタリアワイン会』で飲みました。

『アルネイス』は『ロエロ』原産の白ワイン品種で、
数あるイタリア土着白品種の中でも、この品種以外に、
一州に限って生産される白品種をワタクシは知りません!

ですから、『アルネイス』は『ピエモンテ州』の『ロエロ』にのみ生産されます!

そして特筆すべきは、生産者の『ブルーノ・ジャコーザ』!
おそらくこの品種においても、この造り手による代物以上を見つけるのは難しいでしょう!



但し『アルネイス』には2つのスタイルがあって、
濃厚なスタイルと、繊細でエレガンスに主眼を置いたスタイルがあるようです。

『ジャコーザ』は後者の方で、類まれなる芳香と、
ピュアで透明感溢れる果実味を楽しめるんですね・・・

で、2010年物も正しくそのスタイルの『アルネイス』!
スッキリと美味しく飲むことが出来ました。

グラスに注がれた色合いは、輝きのある緑がかった麦藁色、
トップにはグレープフルーツにレモンドロップのアロマを感じ、
しばらく待ちますと白い花と微かなミントのアクセントも見つけられます。

塩分を感じるほどミネラリーな味わいを、仄かな甘さとソフトな酸味に包まれた、
爽やかな果実は心地よく、純粋で、壮麗で、そして後腐れの微塵もなし!

この味わいはココの地場でのコノ品種だけのティピシテ!
大事に楽しみたいものです。

2003 スフルザート ニーノ・ネグリ ロンバルディア イタリア

2012-04-22 07:34:46 | ワイン
桜の花のつぼみも膨らみ始めた週末は、徒歩通勤を敢行し、
カラダを絞って夜の流動食に備えます。



歩いて何ぼのエネルギー消費ゆえ、行きも帰りも河川敷歩き!
冬眠から醒めて直ぐの慣れない日々は、股関節の痛みもあったけど、
今は快調、歩きも早い!



対向ビトもあまりの速さにビックリし、避けるに避けれず暫し呆然!

てな感じで、家に帰って夜行脚の計画を練りました。
で、ここ最近小耳に挟んだあのお店・・・

サウスリヴァー・ディストリクト(河南地区)にある、女性に人気のあのワインバー『A』!



漏れ聞く話では、面白い店構えになったとのことで、
久しぶりにお邪魔をすることに致しました。

これが噂どおりの造りになっていまして、旧写真館の2階をリフォームしたとのことですが、
何といっても2階までの上り方が面白い!

ゴチャゴチャ説明するよりも、まずは行ってみるのがイイでしょう!

さて、『短角牛の山葡萄ワイン煮込み』などの料理をオーダーし、



それに合わせるワインは?と聞きましたところ、オーナーM氏が並べたワインは↓の通り!



その中でワタクシ『2003年』物の『スフルザート』を目ざとく見つけ、
ブレルことなくそれを選びました。



ワイン煮込み系には濃厚系品種も合うのでしょうが、
陰干しした『キャヴェンナスカ(ネッビオーロ)』のレーズン風味が、
特にも山葡萄ワインの煮込んだ風味と合うのではないか?というのがその理由♪

予想通り、絶妙のマリアージュを楽しめたんですね・・・

マリアージュも見事で素晴しかったのですが、実は『スフルザート』だけでも実に美味しかった!

飲み頃バッチリのイタリアワインはまず珍しく、なかなかお目にかかることは無いのですが、
この『スフルザート』は正しくドンピシャ!でした。

最近とんと敬遠していた『サウスリバー・ディストリクト(河南地区)』ですが、
陰干し葡萄の濃い香りに誘われて、ふらふら迷い行った旧写真館、
入ってみれば白塗り壁のイタリアワインの隠し場所!

次のチョイスは何かしらん?と心の騒ぐエリアであったようです!

2007 レディガフィ アジェンダ・アグリコーラ・トゥアーリタ

2012-04-21 04:54:08 | ワイン
昨晩は遅番でしたので、久しぶりに『元祖盛岡タンタン麺』で夕飯を済ませ、
家に帰って『ダルヴィッシュ』登場の『MLBダイジェスト』を眺めていましたら、
眠れそうな気がしてきまして、そいでもって床に付いたら、ココはどこ?ワタシはだれ?

気がついたら朝の4時半になっていまして、こうして今PCの前に座っております。
まあ、怪我の功名で今年二度目の『休肝日』を達成したわけなんですね。

さて、それにしても先日の『レディガフィ』!
凄いことになっておりました・・・



前にも述べましたが、ワタクシは『1999』と『2004』を飲んおります。

で、このワインは『2000年』にワイン・アドヴォケイトが、
『1997年』にはワイン・スペクテイター誌がパーフェクトをつけまして、
スーパースターの地位を獲得したわけですが、当時それを飲んでみた印象は、
どちらかと言いますと、とてつもない体格堅固にして、果実が沈んでいて、
華が無い、物凄いのは分かるけど、解けきれないという感じだったでしょうか・・・

ですから、他のスーパータスカンと同様に、
そのワインに目の飛び出るような対価を支払う気など到底ありえません!
てな感じでありました。

そして今回、この2007年物を飲んでみまして、だいぶ艶が出てきたな!と思ったんですね・・・

おそらくエノロゴ『ステファノ・キオッチョリ』の手法がフィットしてきたのもあるでしょうし、
もちろんスヴェレート地区のメルローの樹齢のこともあるのでしょう!

これはちょうど、こんな感じでしょうか・・・
世界各国のクラシックの名手を集めてオーケストラを組んではみたものの、指揮者が下手で具合が悪い!
そこへ技量のある指揮者がそれをまとめ、時間を経て大オーケストラとなった!

細かい紹介は割愛させて頂きますがそんな感じ!
これなら100%メルローで、これの上を行くものを探すのは、容易な事ではないのでしょう!

では、このメルローが本当に熟成の極みに達したらどうなるのか?

ボルドーのプルミエール・グラン・クリュ・クラッセが熟成することによって、
初めて味わう事のできる、あの複雑さと重厚さそして奥行き・・・
それと同じステージまでこの『レディガフィ』は行けるのかどうか?

そしてそれを確認できるまで、ワタクシは生きていれるのかどうか?
That Is The Question のような気がいたします。

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