The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ピュリニー・モンラッシェの聖域

2007-02-18 07:35:55 | ワイン
ある本でビオ香とビオ臭があると書いてありました。
ビオ臭と表現すれば、どこか否定的なイメージがありますよね!

ビオディナミの実践者でも、果実味のしっかりとした、
そしてややひねたニュアンスの酸化香や、ゆで卵系の還元香、
更には例のブレタノミセス菌香などのない、いくつかのドメーヌが存在します。

これらの、いわゆるビオ臭を伴わない造り手、
例えばドメーヌ・ルロア(但し98’V.R.ジュヌヴリエールなんてのもある・・・)
コント・ラフォン、ジャン・ルイ・トラペ、そしてルフレーヴ・・・
トラペ以外はなかなか手の届かない造り手である事は確かであります。

中でもピュリニー・モンラッシェにそびえるルフレーヴ!
なんと今回のMT会で、そこの02’バタールを御相伴にあずかりました。

シャルドネほどニュートラルな風味の品種はありません!
当然、その香気は造り手の後付けによる物・・・
その手腕を問われるのも必定!

さてそのバタール・・・
その品格に圧倒されました!
ノーブルなヴァニリンのトップ・ノーズに白いバラの花束、
たっぷりのミネラルです!白桃によく焼いたブリオッシュ!
更にはハシバミやナッティーなニュアンスが、ものの見事に複雑性を演出します。
味わいは、もちろん静謐なバランス・・・
確かに今は閉じています、
しかしながら、10年の歳月が解決してくれるでしょう!

ルフレーヴのそこの地所は踏み入る事の出来ない、言わば聖域・・・
この上に、モンラッシェとシュヴァリエがあるなどとは、想像もできません。

もちろんここがプライス・リーダー!
あまり残っていませんが・・・↓