普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

政党支持率の分析

2007-02-12 22:02:13 | 政策、社会情勢

最初に政党支持率の与論調査の結果(1月21日読売新聞の資料)とそれから読み取れる国民の政党へ期待するものは何か考えてみた。

<<政党支持率の分析>>
1.自民党 39.3
政権を交代出来る党がいないから、色々問題があるがこのこの党に頼るしか仕方がない。
この支持率で低迷しているのは、閣僚の失言や事務所経費問題だけでなく、例えば、所得税アップの必要性があるが、次期参院選に不利になるので、黙って置こうなど、国民を馬鹿にした発言などで見え隠れする油断や心の弛みだ。
そして、それでも他とかけ離れた支持率を持てるのはひとえにだらしない民主党のお蔭だ。

2.民主党 12.5
政権交代して欲しい政党にしては頼りがない。行動が首尾一貫していない。チョンボが多すぎる。
二番目に大きい政党で、言う事もまともなのに、自民党の3分の1しかの支持率が無いのは、民主党への期待に大きさに応えられない党のあり方が裏返しの結果として出ている。
本来ならこの倍位の支持率が合っても可笑しくない党なのに。

3.公明党  2.5
中道政党だが、バックに他の宗教団体を排斥する噂が絶えない、宗教団体がついているので政権を任せるには不安がある。
これが、政権与党で、議員数では第三の党なのに、民主党から大きく差をつけられている原因だ。

4.共産党   2.1 
殆どの国で消えた共産主義を名乗る党だから、政権から離れた位置で種々のスキヤンダルを摘発する党としての存在意義がある。
言い換えれば、政権党として全く期待されていない のが、社民党より上の支持率を得ている理由だ。

5.社民党   1.3
過去政権を握った党として、もう少し頑張って貰いたいが、現実問題や国民から遊離した、革新を名乗る超観念的保守政党だ。
つまり、まだ一部の国民の中の前のように頑張って貰いたいと言う期待の裏切っている結果 が共産党の下位に甘んじているのだ。

6.支持政党なし 41.5
自民、民主の失望した人達の受け皿となって、この支持率が上下しているのが現実だ。
そして、40%もの人が現在の政党に満足していないと言う事実を、政治家がもっと考えても良い事と思われる。

<<最近の支持率の変化について>>
柳沢失言、伝えられる閣僚の不祥事?などで自民党の支持率の低下が伝えられている。

一方の民主党は、それに対して、審議拒否、国会の審議を放棄しての選挙演説、左派政党との共同作戦などで、折角のチャンスにまた自民党と仲良く支持率を落としてしまった。

そして、国会審議で柳沢発言の攻撃で、また民主党の支持率が落ちているようだ。
つまり、次期政権を狙う党として、低レベルのことで大切な質問時間を潰すより、本質的な事で、政府と堂々と討論した貰いたいと言う国民の期待を裏切っている のだ。
低レベルの政府攻撃は左派政党や福島さんに任せよう。

<<民主党への疑問>>
1.前回の審議拒否の失敗をまた何故繰り返したのか。
世論調査で審議拒否反対が70%にも達する国民の気持ちが何故事前に読み取れなかった のか。
このように分かりきった民意を汲み取る感覚もシステム民主党にはないのか。

2.保守政党の自民党でさえ、ホーム・ページで意見聴取出来るようになっており、官邸のメルマガでは、1,600字まで受け付けているのに、何故民主党は依然として昔の官報のように、お知らせだけの機能しかないのか。
それとも、小沢さんの手腕に期待して、民意を無視した民主党独自のやり方で進む のか。

3.自民党推薦の対立候補を立てる基本戦略で、都知事選挙、私の地もとの福岡県知事でも対立候補擁立の動きが有るそうだが、民主党の為でなく、都民や県民にとって自民党推薦候補より優れた人を立てるべき ではないか。

もし、そんな人がいなかったら、自民党推薦の人でも都や県にとって優れた人なら、相乗りしても良いのではないか。

そして、民主党推薦の人なら安心して投票できると選挙民から信頼して貰うのが自党のためになるのではないか。
もし、仮に民主党が推薦した候補を出して仮に負けても、負け方があると思う。
例えば、大敗する可能性の高い噂のテレビ・キャスターを出すより、「たかじんのそこまで言って委員会」で名前の出た(石原さんに善戦するかも知れない、また意外性のある)小宮山洋子さん を出して負けた方がはるかに民主党の為になると思わないか。

4.今の民主党や党員は自民党や小沢さんの方を見ることはあっても、肝心のお客さんの有権者を見ていない のではないか。

<<民主党への希望>>
6ヶ国協議は、日本にとって非常に難しい展開になりそうな気配だ。
これで拉致問題を抱える安倍さんの支持率がまた落ちるかもしれない。
この時、民主党は党利党略でなくて、仮にそれが自民党を助けることになっても、是非日本の最善となるような対策をとって貰いたい。
それが民主党の支持率を伸ばす最善の道だと思うからだ。

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