近頃、陰惨な殺人事件や家庭内殺傷事件、親としての義務を放棄した事件が絶えない。
18日の報道だけを取り上げても、世の人々にショックを与えた鵜瀬柚希(うのせ・ゆずき)ちゃん刺殺事件や、奇想天外の被告の供述で物議を醸した例の陰惨な光市母子殺人事件の高裁での検事の最終弁論の他に次のような6つもの新しい事件が報道されている。
・東京都板橋区の、都営アパートで頭部に銃弾を打ち込まれて死亡した52歳の男性発見(殺人)
・京都府警が1歳6か月の長男遺体をコンクリ詰めした母親と内縁の夫逮捕(親の義務放棄)
・大津市で乳児が家に残され窒息死した件で両親を過失致死容疑で書類送検(親の義務放棄)
・愛知県豊橋市愛知の赤ちゃん用品店で店長に切りつけ放火した男2人逃走(殺人未遂)
・山形県尾花沢市で18歳の無職少年を祖母刺殺容疑で逮捕(家庭内殺傷)
・岡山の風俗店の実質経営者がで撃たて死亡(殺人)
これらは明らかに異常だし、社会が劣化しだした兆候だとしか言いようが無い。
[社会劣化の原因]
このような日本での社会崩壊ともいうような事件の背景には思いつくだけでも
<社会環境の変化>
・社会格差の拡大
・外国人の流入に伴う不良外国人の増加
・競争社会でのストレスの増加
・中国の台頭に伴う競争の激化→労務費のカット→貧困層の増大
<人のや意識や考え方の変化>
・日本古来の美風が薄れる
・権利ばかり教えて義務や責任軽視の教育の影響
・親としての義務を忘れた自分本位の親の増加
・モラルなど無視、金が全ての考え方
・個性尊重の名で我が儘な人が増える
・我慢できない子供や大人の増加
・贅沢に慣れ→貧乏に我慢出来ない→借金の増加
その他核家族の発生、少子高齢化など数え上げればきりがないほど大きな要因が幾つもあると思う。
社会環境の変化については第一に政府が考えるべき問題だが、国民の大多数はそれにもなんとか順応し耐えてきた。
今の風潮、特に左派系の人々に言わせれば、全て政府の責任だと言うだろうが、政府に頼るだけでは、解決困難な問題が山積している。
結局はその解決には、人々のモラルの向上にも頼る他ないと思う。
その対策としては、子供から成人までの教育の問題が浮かび上がってくる。
[シンガポールの話]
私はシンガポールへ約1年半長期出張したことがある。
ご存知のようにシンガポールはゴミ一つ無いきれいないきれいな街と、街でつばを吐いたり、ゴミを捨てても罰金で有名だ。
私が現地の重役にそのことを褒めると、彼は日本は街をきれいにするために特別な金も人を使わなくても綺麗なのでもっと凄いですよとお世辞を言った。
つまり同国では、通りを汚す人を取り締まる為に多くの私服の警察官を配置しているのだ。
その他、立ち小便、ボウフラが発生防止のため汚水を放置、横断歩道以外で道を渡る、乗り物や駅構内での飲食、禁煙指定箇所での喫煙などに対して罰金と取締官が待ち構えている。
勿論罰金の収入で取締官の経費を賄える訳ではなく、国の規制を強化するために多くの経費を使っていることを彼が言うのだ。
滞在が長引くにつれて、彼の意見が実感として判ってきた。
アパートに居住して気がついたのだか、上の方から良く紙片がちらとら落ちてくる。
現地の女中に聞くとティッシュ・ペーパーだそうだ。
彼らは使用したものを外に放っているのだ。
良くしたものだ毎朝掃除人がきてアパートの周辺を掃除してくれる。
勿論掃除人の費用はどこかが負担するのだ。
これがだんだんエスカレートして、上からダムベルや自転車まで放り出すもので迄現れ、通行人が危うく怪我を免れるまでなった。
それに対しては流石一党独裁の政府だけあってその処置は機敏で的確だった。
窓から外に物を放り投げるものは勿論、シンガポール人が好きな花の鉢を窓際に並べるのまで禁止、違反するものはまた罰金だ。
詰まり余り同国民の中の民度の高くない人を取り締まるには、余分の経費をかけてもその為の人が必要だと言うことだ。
[教育予算の増額せよ]
日本の場合も同様だ。
増加する陰惨な殺人事件や家庭内殺傷事件、親としての義務を放棄した事件などを取り締まる為に余分の警察官が必要になってくる。
予算がないからと言って増員をけちれば、社会の劣化が増すばかりだ。
然もその後ろ向きの後始末にただでさえ赤字の貴重な予算を投入することになりいかにも非生産的だ。
それより、社会劣化の原因の大きな原因の枠組みの一つの「人の意識や考え方の変化」に対応するために、その警察力強化の予算の一部を割いて、教育に予算に割り当てたらどうだろうか。
これを人の体に例えると、医療費軽減のために、国民の健康増進に予算を増やすことだ。
例えば癌予防のために、禁煙を勧める費用と癌治療のに要する健康保険の給付の額を比べれば、遥かに後者の方が高額なのは直ぐ判る。
しかも禁煙は循環器系の殆どの場合に有効だ言われている。
ウオーキングの場合はそれ以上の効果があり、殆どの病気の予防に有効と言われている。
つまり、国民の健康増進の為の予算の増加は、計り知れない程の医療費、介護費用の減少に繋がるのだ。
教育の場合も同じで、その効果は社会劣化に対応する警察力強化の予算の節約やいじめ、学級破壊、家庭の崩壊とうの、警察が関与しない社会劣化の予防や改善に止まらず、学力向上による経済面での国への貢献などの前向きな部分などあらゆる面で効果が期待でると思われる。
小泉さんは「米百表」などの名言を紹介したが、それは口だけで、予算削減の一貫として、教育関係の予算までカットして仕舞った。
そして現在の日本の教育予算は先進国の対GDPの比較では最低クラスで、公的支出では米国、韓国の半分しかないと言われている。
安倍さんは教育改革を称えたが、教育予算増額まで手をつけずに下野してしまった。
福田さんは今は民主党への対応で精一杯、教育などどころではないと言う立場のようだ。
然し政府は国の健康のために、苦しい予算の中から何とかして、私の意見では予算の苦しい今こそ、教育予算を増やして貰いたいものだ。
何しろ少額の費用で大きな効果が期待できるからだ。
参照:
カテゴリー → 教育問題
いじめ
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それにより、様々な事が良くなり、無駄を省けるのですから何よりも重点的に考えていきたいです。
1、宗教がないこと=道徳喪失
2、教育の失敗
2、労働最優先の価値観=金銭万能主義
3、敗戦による自信喪失
4、米国支配による国家主権の喪失=権力者の劣化
5、米国文化の中で「性の解放」を突出させた
等ではないかと思います。