普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

政権交代は何をもたらしたのかの反省と識者の役目

2012-07-11 11:19:50 | 情報、マスコミ
・参院選敗戦の総括不足が招いた民主党内紛・自民党の政権陥落の総括不足と自民党アレルギー・識者は結果の批判より政権が道を誤らないための事前の公約や体制の解析、批判が必要・次の衆院選前には民主党だけでなく自民党、大阪維新の会の公約と体制にも批判すべき
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文芸春秋の最新号に「政権交代は何をもたらしたのか・民主解体「失敗の本質」」として、・湯浅 誠 成熟への扉・福田和也 次の政権交代に生かせ・山口二郎 思想なき政治の実験・安藤優子 見事な野党、見事な有権者を・寺島実郎 アメリカを見る眼の喪失・國分功一郎 思想なき首相の登場・野口悠紀雄 歴史的には正しい・真山 仁 高い授業料で学んだこと・内田 樹 デモクラシーとはそういうもの・ 田原総一朗 時速一キロの進まない政治・古賀茂明 自民党の罪を拡大・石川 好 選挙互助会政党の宿病・松井孝典 その程度の志だったのか・竹中治堅 消費税増税は評価したいなど何を言っているか判らない浜 矩子さん、森永卓郎さんを除けば、一口に言ってそれぞれ取り上げ方は違いますが、民主党政権失敗の教訓を学ぼうと言う趣旨の発言が並んでいました。 (追記:阿比留瑠比 さんがその概要を纏め短評をされています。)
・参院選敗戦の総括不足が招いた民主党内紛
 確かに最近の民主党内の紛争には民主党の参院選敗戦の教訓が全く活かされていません。
 菅さんから排除された小沢Gは菅さんの消費税増税を言い出したからだと批判しました。 (今でも野田さんの消費税増税はマニフェスト違反だと言っていますが、参院選のマニフェストには消費税について触れています。 衆院選より新しい参院選のマニフエストが有効なのは当然です。)
 詰まり管政権の参院選敗戦が、鳩山さんの大チョンボ発言、公約の不備続出の総括が全くなされていないことが今回の混乱の原因になっているのです。
 民主党失政の原因は文春の指摘をまたずとも余りにも多くの問題がありますが、ここでは公務員制度改革に絞って考えてみます。
 政治主導の行政改革の国民の期待を背負って発足した民主党政権での天下り禁止→組織の台形化→経費の増加→天下りを出向と言い換え、典型的な例としては日本郵政への財務事務次官の天下りで失敗。公務員経費2割削減のインチキ・マニフェスト(下記の引用資料の「公務員制度改革の公約のインチキ性」参照)はいざとなって実施出来ず、二年間限度の7%の給与削減に終わり。行政主導の名の元の官僚排除、民間の登用で各種委員会の乱立と迷走。報道に依れば財務官僚の野田さん取り込みなど失敗続出。
 そしてその民主党政権の公務員制度改正の足を引っ張ると言うか、遠慮して何も出来ない日教組・官公労・自治労の存在。
・マスコミと識者の民主党政権失敗の反省はできているか
 上記文春の識者の意見の中に余りはっきり書いて居ませんが、マスコミまたは識者自身 の反省は出来ているでしょうか。
 マスコミ特にテレビの選挙中または直前の余りにも酷い反自民キャンペーンは論外として、識者達は前回の参院選、衆院選前に政権奪回の可能性のある民主党のマニフェストに対してどれだけの批判をしたでしょうか。
 情報量に乏しい私でさえ、「報道ステーション」の民主党員の公務員経費2割削減のマニフェストの解説でそのインチキ性に気付いたのに。
 政治の専門家の識者達がもう少し民主党のマニフェストの解析、場合によれば批判をしておれば、彼ら達が言う民主党とその政権の惨状の防止になったと思うのですが。
 残念ながら反自民一辺倒のマスコミが彼らにその機会を与え無かったこともありますが。
・自民党の政権陥落の総括不足と自民党アレルギー
 一方6月20日の「自民党のように参院選敗戦の総括をしない民主党」で書いたように自民党も政権陥落の総括もしないまま、谷垣さんは野田さんの国会解散を迫り、マスコミは小沢さんや同グループの人達に、内閣不信任案を出すかを訊いて、いずれも言葉を濁しています。
 ごく普通で考えれば、野田さんや小沢さんがそれこそ「自棄のやんぱち」にならない限り、今国会解散すれば民主党は大敗の可能性大、小沢グループに至っては控えめに考えても選挙で半減するのはほぼ確実だからです。
 自民党にしても 今の支持率からすれば、選挙に勝っても、公明党と併せて過半数を取れるかどうか判りません。
 その低支持率の原因は自民党アレルギー。
 だらしない民主党が駄目だから、仕方なしに自民党でも入れるかと言うことで、また族議員や派閥の領袖が出てきそうな自民党政権が上手く行くでしょうか。
 麻生政権の時、公務員制度改革基本法案成立で担当の渡辺喜美さんの涙の会見→天下り廃止が政令によって骨抜き→渡辺さん離党→国の出先機関の廃止・縮小の麻生さん指示にゼロ回答→厚労省分割案の立ち消え→国家公務員の幹部人事を一元管理する「内閣人事局」は人事院総裁の反対で腰砕けと、官僚完勝と、自民党の政権陥落。
 これには麻生さんの足を引っ張った族議員や派閥の領袖の存在。
谷垣さんの「みんなでやろうぜ」で象徴されるように自民党は役員の若返りをしたほかこれらの総括をした形跡は殆ど見えませんし、マスコミも野党時代の民主党のように自民党への厳しい批判はないようです。
・次の衆院選へ向けて自民党、大阪維新の会へも焦点を当てよう
 このままで行けば安藤優子さんの見事な野党、見事な有権者をどころか、郵政選挙で小泉さん大勝、安倍さん・麻生さんへの反自民キャンペーンで民主党大勝と同じ流れて、問題の多い船中八策批判のないまま、大阪維新の会大勝になりそうな気配です。
 識者・政治の評論家の役目は、素人でも書ける結果の批判より、その結果を見越した事前の今回の場合でけ言えば次期政権の公約の批判で、マスコミ特にテレビに煽られたムードに乗った国民に国民に大きな誤りさせず、適正な判断をさせることが重要だと思います。
 民主党失政の教訓を書いた識者たちは、前回の過ちを繰り返さない様に、政権奪回の可能性の高い自民党や、政治に大きな影響与える可能性のある大阪維新の会の公約やその体制、特に自民党の場合は国民の自民党アレルギー対策の批判をしっかりするべきだと思います。

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4 コメント

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【告知】#41 宮脇淳子が語り尽くす!中国講座 (告知)
2012-07-11 21:48:12
【告知】#41 宮脇淳子が語り尽くす!中国講座


2012年7月13日(金)21時30分。
三度目登場!大好評、宮脇淳子さんによる中国講座がまたやってまいりました!
第21回(http://www.sakura-tv.com/blog/index.php/view/112 )と
第31回(http://www.sakura-tv.com/blog/index.php/view/132 )に引き続き、
中国の様々な歴史や問題など、大いに語って頂きます!
視聴者にも大好評、すでにさくらじ内でシリーズ可しつつある!?宮脇さんの中国講座を、お楽しみに!

出演:古谷 経衡、saya、宮脇 淳子

宮脇さんのプロフィールはこちら
http://www.sakura-tv.com/blog/index.php/page/guest-miyawaki
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権力者とマスコミが日本をダメにする (朝鮮民主党)
2012-07-11 14:50:36
先般、米国のTIME誌が、実際に米国内で起きた事件を題材として、極めて単純明快に、この問題について答えを出しています。
http://healthland.time.com/2012/06/20/why-a-texas-dad-who-killed-his-daughters-alleged-rapist-wont-face-charges/

紹介されている事件は、テキサス州の牧場の馬小屋で、性的暴行を受けそうになった娘をたすけるために、父親が素手で加害者の男性を撲殺した、というものです。

この事件について、米国の大陪審は、父親を完全無罪としました。
さらに父親は、一切の罪に問われない、と判決しています。

TIME誌は、「子どもは自分を守れない。もしこの事件において父親が犯罪を犯したとするならば、多くの父親が子どもを守るために刑務所に行く」と、判決内容を全面的に支持している。

ーーー日本ではーーー

主として在日朝鮮人、在日韓国人による、冷酷無残な連続強姦や女性への性的虐待が、数多く行なわれています。

先日には、フィリピンに留学していた日本人女性が、韓国人男性に酒をのまされた挙げ句、強姦され、処女を奪われた挙げ句、肛門まで犯され患部に裂傷を負わされたという事件もありました。

さらには韓流ドラマに触発されて韓国に旅行した女性が、現地の韓国人男性に強姦されるなどという事件も、数限りなく起こっています。
ある事件では、宿泊ホテルのオーナーが、日本人女性を毎回強姦していて、100種類を超える性具まで用意していた常習犯だったという報道もありました。

いずれも日本のメディアでは一切報道されず、現地の新聞から日本語訳したものが、ネット上で拡散されたものです。

http://nezu621.blog7.fc2.com/?no=1564
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「実名大公開!日本の大金持ち1000人」 (サイゾー)
2012-07-11 14:38:56
今週は現代とポストが合併号で420円。どちらも「お得感」を出そうとして苦心しているのがわかるが、イマイチ記事に見るべきものがない。

 現代は「実名大公開!日本の大金持ち1000人」という大企画の前編がトップ。取材に手間暇かけたのはわかるが、東日本でいえば、毎度おなじみの顔ぶれがずらりと並ぶ。

1位はソフトバンク創業者の孫正義で約93億9,600万円。
2位がユニクロ創業者の柳井正で約51億円。
3位はパチンコメーカーのユニバーサルエンターテインメント創業者の岡田和夫で約36億円。

 8位にもパチンコ・パチスロなどの遊技機大手セガサミー創業者の里見治が約23億6,000万円。パチンコ機製造大手SANKYOの創業者毒島邦雄が約21億円で11位に入っているから、不況になってもパチンコは強いことを立証している。
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自戒を込めて (村津ヨシタ)
2012-07-11 13:07:44
 マスコミの姿勢に対する批判が巷でも増えているようで、それは当然なのかもしれません。
ただ、政治も悪い、マスコミも悪い、社会が悪い、あいつが悪い、と他者批判ばかりする風潮が世の中に蔓延している事も気になります。
民主党だけでなく、我々皆が総括して論点整理する事が必要ですね。そうでないと革命刷新的な事を主張する人達についつい人気が偏りかねません。
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