普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

対韓国の情報戦略

2019-04-20 16:01:57 | 韓国

 私は大統領選で当選した朴槿恵(パク・クネ)さんの「領土・歴史に妥協しない」の発言にに就いて次の様に書いたことがありました。

・日本政府は情報戦の展開を図ること
  前安倍内閣時代の安倍さんが約束した情報機関の設置と、それを利用しての反日教育に染まった韓国の住民の間違った日本観の改善を図るこ。
 つまり表向きでは日韓友好を進めながら、裏では韓国に情報戦を進めることだ。
 「歴史問題はまず英訳書」
  読売新が特集した 現代史家の秦郁彦さんの意見。
 私は歴史家として日本の情報発信力の弱さを痛感してきた。
 その具体策は事実関係を客観的に記述した日本人の著作を英訳すること。
 南京事件を詳細に知りたい外国人は中国系米国人の「ザ・レイプ・オブ・南京」という中国側の誇大な主張を読むしかない。
・同書に反論できるのは日本の専門家だが、千点を越える論文は全て「国内消費」。
・慰安婦や領土問題も似た状況だ。
・政府や一部有志は欧米で意見広告など出しているが、一方的な主張と見なされ信頼度が低い。
・だからこそ日本人の書いた総括的な著作を英訳することが必要だ。
・英訳に関しては読みやすく、学術的な著作を選ぶ。
・日本に不利な情報も含め、事実関係や論争が客観的に記述されていることが大事。
・優秀な翻訳者を選び、海外の一流出版社から刊行すること。
・領土や歴史問題はぼやのうちに消し止めることが重用だ。
・南京事件や慰安婦のように大火事になってしまえば消火は大変だ。
(当時の)「私の意見」
 私は秦さんの意見に全面的に賛成だ。
 これなら話題の韓国問題の解決に関しても、今までの政府の反日教育で育った韓国民の人達も、日本が統治時代からいかに韓国に貢献してきたか、慰安婦問題も残念ながら日本の対応のまずさからいかに曲げられて伝えられてきたのか知るだろう。
 そして秦さんの意見を実行するとしたら、いやするべきなのは日本政府の役割だ。
 そのためにも第一次内閣の時安倍さんの言う外交のための情報機関の設置、少なくとも秦さんの言う英訳だけでなくて韓国語訳も使った日本が不得意の情報戦の開始は絶対に必要だ。表では手を握り、裏では韓国民に正確な情報を伝える。それが日本政府の対韓国政策の中心となるべきであり、対中国に就いても同じ政策を取るべきだと思う。

 然し現状はどうでしょうか。前月号の文藝春秋の「日韓断交完全シュミレーション」に詳細が乗っています。(括弧内は私の意見)
 韓国は立て続けに、日本は刺激する行動を取ってきた、日本の最高裁に相当する大法院て徴用工問題で新日鉄住金に賠償を命じる判決、日韓慰安婦合意の基づく財団は一方的に解散、韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊にレーダー照射、海上自衛隊の自衛隊旗の使用拒否祖、国会議長の「天皇は戦争犯罪の主犯の子ではないか」と陛下の謝罪要求などやりたい放題。
「それに対する専門家の6人の意見」
・断交は考えにくい。せいぜい大使、総領事の引き上げ。
・経済制裁するにも日本経済にも大きな影響。
・断交にも日本の安全保障上できない。
・韓国の現実、大きい方に着きたがる、虚勢を張りたがる、責任転化、日本には何を言っても許されると考えている。(前記のように日本の足元を見ている。何を言っても日本政府の厳重な抗議だけ)
・大統領府の日本軽視(日本の相対的な経済力の低下、何を言って日本政府の厳重抗議だけ)
・韓国民は日本に占領されたからから発展が遅れたと考えている。(反日教育の成果)
・日本の戦略は言葉に戦いに勝利せよ。(最後で唯一の手段)
 日本が苦しめられているのは韓国の宣伝力、安倍政権は対外発信をしているがまだまだだ。特に韓国に対する発信力が弱い。綺麗ごとでは韓国に勝てない。
 外務省にいた寺田さんの意見。対外広報を担当していたが日本は韓国の宣伝に負けていた。

「私の意見」
 安倍一次内閣の公約の情報機関の設置は日の目を見ないまま。パク・クネさん時代から韓国から情報戦で完敗。考え方が安倍政権に近い読売新聞が紹介した現代史家の秦郁彦さんの意見は全く無視。韓国から何を言われても厳重抗議で終りで、文春の言う「日本の戦略・言葉に戦いに勝利せよ」の動きは全くなし。
 政府はそれなりの考えがあって現在の姿勢を貫いているのでしょうが、せめて情報戦の強化に機密費を投じても良いと思うのですが。
 今まで経緯から言えば文春の言う「日本の戦略は言葉に戦いに勝利せよ」も不発、政府は動かない。
 それで一つの提案です。本屋で「海賊と言われた男」・「日本国紀元」を書かれた百田尚樹さんのユーモアを交えて如何に日本が韓国発展のために貢献したかを書いた「今こそ韓国にあやまろう」の韓国向け部分の韓国語、英語の翻訳版を発行し世界で売りだすこと。特に韓国版を日本の本屋などに置いて日本訪問の多くの韓国の若い人に見て貰うこと。
彼らが本当のことを知り、今までの反日教育と現実の差を知れば長い眼で見れば日韓友好の動きが出ると思うのですが。
 一番良いのは発行元の飛鳥新書が出せば良いのですが、出来なければ政府の機密費に頼る。それも出来なければ、版権の問題があるかも知れませんが、出版社が協力。もしもそれが出来なければ著者・発行元のクラウドファンディングなどでと思うのですが。
 今本屋で見る多くの言論誌は韓国批判を繰り返していますが、韓国の対しては「井の中の蛙」の状態、いくら叫んでも外には届かない。それで良いのでしょうか。

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