普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

空気に流される日本・何故日本は無謀にも米国に宣戦布告したのか

2019-04-20 15:56:43 | 政策、社会情勢
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でもお互いに世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
 私は昨年の8月18日に「何故日本は無謀にも米国に宣戦布告したのか」で次のように書きました。
 NHKが15日に、「ノモンハンの真実、暴走を許した無責任体制、自決を迫られた部隊長発見、情報軽視の末に太平洋戦争に突入」の放送が有りました。
 長くなりますので「ノモンハンの真実」の詳細は前記の投稿を見て戴くとして結論だけ書きます。
 ロシアが日本攻撃の情報の真偽に揺れる参謀陣。現実は大量の戦車投入のロシヤ、それに対して火炎瓶で抵抗するしかないない日本の関東軍。その結果大敗。

以下は投稿の詳細です。
NHKの言う「情報の軽視」ではノモンハンでは同情すべきところも有りますが、米国への宣戦布告に際しては当時少年の私たちでさえそれで良いかと心配したほど。
 最近の女性学者の指摘では当時の国民総生産、大砲・砲弾・工場の増産に繋がる粗鋼生産量はともに米国は日本の12倍。車の数、石油の生産量は日本の数百倍。
 1937年頃からの中国への戦線の拡大。それを止めよと言うハルノート。などの理由で軍もNHKの言う情報の軽視での米国への宣戦布告。その頃使われた言葉「大東亜共栄圏」「八紘一宇」。当事者も心に引っ掛かりながら国民をその気にさせる標語。
 然しその前にも日本が戦争を思いとどまる機会があったのです。
 1931年のリットン報告です。
 当時は満州での関東軍の暴走に対して国連は反日一辺倒、米国主導のABCDライン(米・英・中・オランダ)による日本への石油封鎖の中で、国連はリットン調査団をアジアに派遣した。その結論は「樺太、朝鮮半島、台湾、満州の既得権益は認めるが、(関東軍主導による)満州国建国などそれ以上の権益拡大は認めない」というもの。当時の世界の考え方はこの程度なら国際法違反にならなかったのでしょう。
 今となって見れば当時から軍部は関東軍の暴走に手を焼いていたのです。
 その後起こった蘆溝橋事件から中国の戦地の拡大、1939年のノモンハン事件のあとの関東軍幹部の醜態を抑えきれない日本陸軍の幹部。戦線が伸びきった後の1941年のハルノートの要求を期にNHKや女性学者の言うように、情報無視の米国への宣戦布告。
 何故日本は10年前の日本にとって最も有利な条件の1931年のリットン報告を受け入れなかったのでしょう。
 日本政府の判断を誤らせたのは眼に見えないが圧倒的な力を持つ国中に漲る私の言ういけいけどんどんの「空気」でした。
 そして今も空気に流されて国の生存に関わる9条問題にまともに触れない日本。憲法がこれだけ議論されているのに、肝心の憲法学者の意見が全くと言って良いほどでない日本。9条の弱点を補うのが日米同盟という名の米国の保護国化、それでも9条を誇りに思う人。その日本のウイークポイントをさらけ出して見せたのはアメリか第一のトランプさん。それに翻弄される安倍さんを揶揄するマスコミ。元は変えられぬ9条から出ているのに。
 温暖化の進行よる大きな自然災害の続出に対する最大で最も有効な手段の一つの原発問題も空気に流されてまともな議論も出来ない日本。風力、太陽光で日本の電力量を満たしているからと反対派の小泉さんは言うが、その停止に備えて火力発電所が温室効果ガスをを排出、そのため温暖化合意の批准が遅れた自然災害対策先進国の日本。
 なお福島第一の事故が起きたときに使われた言葉「原子力安全神話」、「原子力村」。先の「大東亜共栄圏」と同じ人を誤られせる使い方。これが保全の専門の私からみれば素人ばかりの政府、国会調査団を産み、その後の反原発裁判で裁判官から、また新潟県知事から事故調査がなされていないと言う評価が出て、その後の原子力政策に大きな影響を与えました。
 冒頭に書いていますように、「どのような事でもお互いに世論に流されずに自分の頭で考えましょう。」と言うのが若い方達へのお迎えを前した私の最後の申し送りです。
 皆がそれぞれ良く考えて上での9条遵守、原発反対なら良いのですが、大戦突入以前からの空気に流され挙げ句、無残な敗戦を経験した日本のように、また空気に流されて国の方向を間違えて欲しくないことを祈っています。

その後「 空気に流される日本」に関して次のような次のような資料を見つけました。
 「何故必敗の戦争を始めたのか、陸軍エリート将校の反省会議」の文春新書です。括弧内は私の意見です。
・(宣戦布告直前の)作戦会議で担当の私がたった独りて「鉄がない」言えなかった。(会議はそのような空気では無かった。)
・軍事課長の大佐がこんなことでは戦争が出来ないの言ったら第一線に飛ばされた。(軍事会議では初めから結論ありき?)
・戦備課長が国力の判断をして、「これはえらいことになるぞ、(戦争を始めたら)国が半分になるかもと言ったが、最終の決断は統帥部のやることだと言い、まだ国力があるのかもと言った。(戦備課長の言い訳、責任転化、空気への迎合、希望的観測)
・最終的には米国の石油停止が明確になり、それが無いと軍艦を動かせないのを知った海軍が動き出した。
 詰まり国民もメディアも、私も知らなかった肝心の防衛が専門のエリート軍人までも皆空気に流されて無謀な戦争に突入したのです。
 詰まりハルノートの要求の中国奥地、南方まで広がり過ぎた戦線を撤退する勇気がなかったこと、それに対するマスコミ、国民の批判を恐れたこと、リットン報告の私の言ういけいけいどんどんの空気に流されたのが日本大敗に繋がったのでしょう。
 済んだことをいくら言っても何の役にも立ちません。これからこれらの反省に立って日本が道を踏み外さないようするしかないことです。
「どのような事でもお互いに世論に流されずに自分の頭で考えましょう。」 

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