普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

臨時国会閉会と自民党

2011-12-09 15:44:53 | 自民党
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 臨時国会は8日、会期を延長しないで9日に閉会することが決まりました。
 早速、今朝のテレ朝で、今のような時勢に重要法案を先送りして良いのかと批判があがりました。
 野田さんが珍しく前向きの発言をしている消費税率引き上げの前提となる、
・国家公務員給与削減法案(同法案の成立と引き換えに人事院勧告の実施を見送ったことに対し、自民・公明は人勧の先行実施を求めたが、民主党の支持団体の連合は人勧実施反対のため)
・国会議員の定数削減(議論さえされていない)
の先送りに加えて、
・郵政改革法案(民主党の修正案採決のメド立たず)
・労働者派遣法改正案(三党合意までしたが審議時間確保できず)
・国民年金改正法案(専業主婦の国民年金の切り換え忘れ問題処理)
・一票の格差是正法案(是正に限ろうとする三党は前面改正を主張する他党の調整の時間切れ) (以上読売新聞より)
などが先送りになって仕舞ました。
 民主党は野田さんの増税方針に対して、小沢グループが反対の署名活動をしているし、自民・公明は主導で貴重な国会審議時間を割いて、一川防衛相、山岡消費者相への問責決議をするどころかと言う批判です。
 民主党に就いては前回の「今時の政治家」のエントリーで、野田さん、小沢さんとそのグループ、民主党のこれからに就いて書きましたので省略します。
 いずれにしても今回の大量の法案の先送りは、基本的には政権政党の民主党の責任です。
 然し今朝のテレ朝の「モーニング・バード」では民主党も自民党も悪いと言った批判ばかりでした。
 テレ朝ははどちらかと言えば民主党よりですので、割り引いて聴く必要が有りますが、公平に言っても今回の重要法案を先送りしての閉会は、最大野党の自民党も政権与党の民主党とほぼ同じマイナス評価を稼いだことを自覚すべきだと思います。
 自民党も予算関係法案では政権の最大の協力をし、民主党に自党の案を丸呑みさせたの報道もありましたが、報道は一度きりで自民党の批判はしても、このような貢献をしたなと改めて報道してくれません。
 そして自民寄りと思われている読売新聞でさえ、自民「問責可決後」描けず…審議拒否に異論も」で、 自民党の強気の裏には、首相が両氏を守りきれず、通常国会前に内閣改造に踏み切らざるをえないとの「読み」がある。ただ、首相は両氏を続投させる考えを示しており、混乱が長期化する可能性もある。
 通常国会冒頭には震災復興関連の2011年度第4次補正予算案が提出される見通しで、自民党内にも「審議を拒否すれば、批判は野党に向かう」との指摘もある。7日の自民党参院議員懇談会では「4次補正の対応も含め、問責可決後の戦略を立てるべきだ」との意見が出た。
と書いています。
 大震災と原発事故の処理を目前にして、余り民主党政権を攻撃すれば、反発は自民党にも帰って来ると言う難しい対応もを迫られて来るようです。
 いつも言う事ですが、自民党はこれだけの惨状の民主党と殆ど変わらぬ支持率しか稼げない現状をしっかりと分析すべきです。
 はっきりしているのは
・現状ではどの政権であれ、攻撃ばかりすればその反発が自党にも帰ってくること
・国民の多くはまだ自民党アレルギーを持っていること
・次期首相に相応しい人として、自民党総裁の谷垣さんが何故か何時も下位にいること
・いかに自民党が良い政策を打ち出してもマスコミが良く取り上げてくれないこと
・民主党政権は自民党政権と同じに次期の衆院選までは解散しないこと(自民党政権と違うのは今解散すれば民主党が負けるのは分かりきっていること) 自民党の人達は何をどうすれば良いかはとうに判っている筈です。
 それが出来ないのは、小沢グループの新人のように{自分の身が可愛いから」も一つの理由と思います。
 先ず日本をどの方向に導くか→そのためにどう言う政策を立てるか→そのために誰を総裁に選ぶか→そして幹部をだれにするか
 日本の方向やその為の政策の決定は難しいと思いますが、日教組からばりばりの右翼の人達もいる民主党に比べれば、割に似た考え方の人達ですから、纏め上げられる筈です。
 自民党の人達は自党がどうしても惨状の民主党と同じ支持率しか稼げない今こそ、良く考えるべきだと思うのですが。

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4 コメント

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ほんとうは、「日韓併合」が韓国を救った! (宗谷)
2011-12-10 21:54:06
ほんとうは、「日韓併合」が韓国を救った!
松木国俊 著 WAC 一五七五円

松木国俊氏は、ある日、ある知り合いの老人から「朝鮮総督府発行普通学校教科書」と「朝鮮総督府施政年報」の写しを見せられ、日本が朝鮮人の姓を奪うどころか尊重していたことが記されていることを知ったという。「これが発端となって、日本統治時代の一次資料を集めはじめたところ、私たちが学校で習ったこと、そして現在の日本で常識になっていることとは正反対の事実が次々に明らかになり、それにつれて私の疑問は次第に氷解していきました」(2頁)

日本が朝鮮から「国王」「主権」「土地」「国語」「姓名」「命」「資源」の七つを奪ったという「七奪」に対して、一つ一つ周到な反論を試みる。

詳しくは「月刊日本」のHPにて
アドレス以下
http://gekkan-nippon.com/?p=1688
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Unknown (誠に残念ながら)
2011-12-11 13:00:55
欧州は相変わらず、先送り決定。
ユーロ圏南部と西部の決定的破綻だけは避けたものの問題解決の根本策はなし・・・

まあ、とりあえずあちらはひと段落したので
こちらも・・・

ブログ主様は、ちょっと求めるものを絞ったほうが良いかとは思いますよ。
まずは基本的に財政を再建したいのか
それとも、再建に取り組む間の経済収縮の痛みを極力回避したいのか。
また格差が嫌なのか、世代間格差の享受者として格差を認める方向なのか。

あれもこれも、求めてそれをかなえる政治なんて世界何処探しても無いです、はい。

車を設計して、アクセルとブレーキを両方同時に最大能力を発揮するように設計しろとか
原発を作って、放射性物質を0にするようにしろとか
火力発電所を作って、燃料費を唯同然にしろ
とか言うのと同じレベルの要求をしてますもん・・・
返信する
暴力団対策、何故、報復? (飛騨)
2011-12-11 16:42:42
暴力団対策、何故、報復?2011/12/11(日)
 
全国の都道府県で、暴力団排除条例が制定され、全国で足並みがそろったということです。
 しかし、何故、警察庁が全国に適用する法律ではなく、条例を推進したのかは、よくわかりません。
特に、この暴力団排除条例に基づく行動に対して、福岡県を中心に、暴力団からの報復行動が急増し、中には会社経営者の社長が射殺されたという報道まであります。
 
暴力団排除企業への襲撃が急増
(NHK2011年12月4日)

  日本の場合には、警察にこれまでも本気で暴力団を取り締まる気があったようには思われません。
 これが労働組合であれば、早々に「被疑者不詳」でも捜索差押えを行ってきたことの差があまりに顕著だからです。ビラ配布での逮捕も然りです。
 暴力団に対し、国民を矢面に立たせるような政策を何故、取ったのか、今後の警察の対応を注視しなければなりません。

「弁護士 猪野亨ブログ」
http://inotoru.dtiblog.com/

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自民党は生まれ変わったのか (道産子爺)
2011-12-13 06:37:29
これだけ失政をし続ける、民主党政権を打倒出来ない自民党の方々は、己の歩んできた道を本当に反省して生まれ変わるべく努力をしてきたのでしょうか。あまり信が置けない世論調査でさえ野田政権の支持率が不支持率を下回っているなかで、民主党、自民党の支持率は共に低い支持率は変わっておりません。支持する政党が無い、いわゆる無党派層が40%を超えている事実が何を物語っているか気がついて欲しいものです。大坂府知事・大阪市長選の結果を見れば明らかではないのでしょうか。国民は、全て既成政党に希望を失っているからではないのでしょうか。民主党の薄っぺらな方々と違い、まだ自民党には期待の持てる中堅・若手の方々が数多くおります。
自民党は今こそ、党内で明治維新をなしとげ、新しい指導者のもとに党の理念(憲法改正を)を貫き国民に誇りと勇気と夢を与えてほしいと祈っております。老人は表舞台から去り、裏方に徹し若い世代を支えて欲しいものです。
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