昨日の「たかじんのそこまてで言って委員会」に出演した元レギュラーの橋下大阪府知事に、パネルの人達から何故全国の最低クラスの府の職員の給料をカットし、トップクラスの府議会議員の給料をカットしないかの質問がでた。
これに合わせて「橋下さんは良くやっているが彼の仕残したのは、道路建設と府議会定員の削減だ」と言う朝日新聞の社説が紹介された。
それに対して私が6月8日の議員定数削減 でも書いたように、橋下さんは、府は民意を代表して選ばれた立法府での議会と行政の長てしての府知事の二つで成り立っているので、橋下さんとしては、府議会のことに言及する権限はないしそのつもりもないと言う持論を述べていた。
(なお上記のブログには国と大阪府の議員定数の削減について書いていますので、もしご興味がお有りの方で、今まで見ておられない方は是非覗いて見てください。)
道路問題では、橋下さんは、「この計画は国の法律で決まっている事、橋下さんから見てその計画は必要だと思っているので反対する理由はない、然し政府は地方交付税を削減して道路建設に付随する府の負担分はそのままでは可笑しい」と言い、「問題は全て国の政策が間違っている。第一国会が今の定数をそのまま扱って削減の案が全く出ないのは可笑しい。」
と政府や与野党議員の攻撃を始めた。
橋下さんの本音としては、府議会のことを言及する代わりに、国会のことを持ち出したのだろう。
[民主党のマニフェスト]
それに応じてパネルの民主党の原口さんが、それはかねてから私たちが主張していることで、国会や政府官庁の合理化を進めるべきだと強調していた。
然し私は原口さんが民主党が本気で取り組んでいる証拠として、党のマニフェスト に上もげていることを言わなかったことに気がついた。、
何故ならこれを言うとパネルの人達から「何故民主党は公約を実行しないのか」と言われるのは間違いないからだ。
民主党は参院選のマニフェストで「国会議員定数の1割以上を削減する」と明記していたのに、そして参議院で多数を占めた今でもその方向に動く気配すらない。
しかもその公約に基づく法案を実際に参議院にでも提出すれば国民の同党に対する支持率の上がるのは確実というのに。
その理由はいろいろあるのだろうが、民主党の立場に立って考えて見ると、次のように考えられる。
今の選挙制度では大きな党が有利で、仮に党の公約のように国会議員定数を一割削減した時に最も応えるのは少数政党だ。
中でも衰退の傾向は止まらない社民党が一番に応えてくるだろう。
しかも今の社民党は民主党にとって一番忠実な党だ。
小沢さんの政権奪回のためには手段を選ばない今までの手法から考えると、民主党に一番協力してくれている社民党いじめになるような議員定数削減のマニフェストには眼を瞑って置こうと考えるのは当然だ。
以上のことは私の全くの勘繰りだがことによっては当たっているのかも知れない。
それが私の言う「テレビなどでの筋の通った奇麗事な発言と、党としての方針が食い違う民主党」の実情だ。
[社民党の辿る道]
私は昨日のブログで「社民党は小沢さんの路線に完全に乗って民主党と一体となって動いているように見えるがそのままでは社民党はいずれ民主党に呑み込まれるかも知れない」と書いたが紙面の関係で省略したこを追記しておく。
民主、社民間の選挙協力だ。
民主党は多分、社民党の有力候補の所には、自党の候補は立てないだろう。
然し社民の有力候補は5本の指で数える位しかいない。
頼りは比例区だが、それは私が予想したように共産、国民新党のような独自性の薄れた社民の票の多くは、今まで以上に民主党に流れて行くような気がする。
いずれにしても社民党が現実路線に戻らない限り、そして民主党の尻に盲目的にくっついて行く限り、衰退の道を辿るこしかしかないのだろう。
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