普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

中国のこれからと日本

2013-03-16 09:41:29 | 外交・安全保障
・日本は長い目で中国と付き合うしかない・中国はシンガポールを見習え・反日教育を止めるべき・共産党政府は共産党らしい政策も取り入れるべ・共産主義と資本主義の共存の実験の失敗か?
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私のブログを時々覗いて戴く方もお気づきと思いますが、私は今までいくら書いてもどうにもならないことは書かない超B型の性格で外国のことは殆ど触れていませんでした。
今日は習近平総書記の就任に当たって、いつもの慣例を破って中国のことに触れて見たいと思います。
・中国はいつまで続くか
 中国関係のことを専門に書いておられる方が、良く中国の崩壊は近いと書いておられるのを見ますが、私が時々書いてきたように崩壊が仮にあったとしても少なくとも百年単位だと思います。
 それは中国の歴史から見ても中華民国を除いて、明らかにどの王朝も百年以下で没落した例はないことと、一党独裁の共産党政府も最近の動きを見ても判るように、それまでの拙い所を手直しするからです。
 日本としては反日を国是とする中国がそれだけ続くかも知れないと言う前提で考えるべきだと思います。
・中国はシンガポールを見習え
 約30年前に私がシンガポールにいたとき気づいたのですが、社会主義政党の一党独裁の政府でありながら資本主義を導入して成功していることと、中国系の親達が英語が出世のために有効だとして、家庭内でも英語を使っているという合理性から見て、当時共産主義に囚われている中国が資本主義を導入すればどうなるかと思いました。
 そして小平さんがその決断をしたのが今の発展に繋がっています。
 中国はもう一つシンガポールに習うべきことがあります。
 それは同国建国の立役者のリ・カンユウーさんが徹底的なクリスチャンで、賄賂禁止どころか政府関係者の業者の食事さえも禁止したことで、私も国の資本が入っている企業の人から食事を断られたことがあります。
 一党独裁の国では日本で考えられないことも見聞きしましたが、中国も政府関係者の清潔性保持にもって留意するのが政権長持ちに繋がると思うのですが、果たして。
・反日教育を止めるべき
 今までの反日教育のお蔭でときには政府のコントロール出来ないほどの動きを見せ、それが反政府運動の隠れ蓑になり政府を悩ませているそうです。
 共産党の建国の大義として、共産党が日本軍をやっつけたことになっているそうですが、事実は当時中国を支配していた蒋介石軍との戦闘が主で、共産党軍は地方のゲリラ戦に留まっていました。
 共産党政府は蒋介石軍を破り今は世界第二位の国を創っただけでも建国の大義になり、政府の宣伝にも使える筈です。
 それと実利主義の政府としても、第三位の日本と仲良くして損は無いはずです。
 そう言ったことからそろそろ反日教育は引っ込めても良いと思うのですが。
 日本としては何時も書くことですが、中国政府が方針を変えない限り、日中の正しい歴史をネットなどを通じて中国民に植え込むしかないと思います。
・共産党政府は共産党らしい政策も取り入れるべき
 先に書いた反政府運動の原因は社会格差の増大が大きな原因の一つだそうです。
 共産主義政府の元での社会格差の発生など、マルクス主義理論でどう説明するのでしょう。
 政府のやるべきことは、共産党らしく金持ちから金を取り上げてそれを弱者に回すことです。
 ソ連と同様に社会主義体制維持のため、田舎の人達の都会への進出に制限を加えるのなら、その人達の生活を豊かにするため何らかの形の生活保障、社会福祉の強化など金を投入するのが社会主義的なやり方です。
 そして前にも書いたように政府関係者の賄賂など不正な金の蓄積を防ぐことです。
・壮大な実験は成功するか?
 もし共産党政府が崩壊するとしたら、資本主義の金儲け欲望のために自由な活動と、止まらない環境汚染、限られた世界資源とそのための拡張主義と世界との摩擦、下手をすれば第三次世界大戦、中国系の人達の実利主義と政府の成立の原点の共産主義の破綻のような気がするのですが、果たしてどうなるのでしょう。
 一口に言えば壮大な共産主義と資本主義、市場中心主義経済の共存の実験はどう考えても失敗するような気がしてならないのですが。
 日本としては中国の動きに大局的なそして長い目で見ておく必要があると思います。

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