普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

消費税増税法案の行方は

2012-03-19 15:28:17 | 野田内閣
・出席者全員が消費税増税反対のNHKの日曜討論・一寸先は闇の永田町・日本はどうなる
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[出席者全員が消費税増税反対のNHKの日曜討論]
 NHKの日曜討論はおかしな展開になりました。    
 私は第三者を入れずに各党の代表に言わせるだけの日曜討論は余り聴かないのですが、国民新党政務調査会長の亀井亜紀子さんを除いてはみな参議院幹事長か同代理のメンバーと言う変わった構成に惹かれて暫く聞いていました。
 消費税増税の賛否で野党が批判的なのは当然として、国民新党の亀井さんが何時かの討論会で消費税増税反対を主張して、後日民主党に釈明をしたと言うのに、今回は徹頭徹尾反対の意見。
司会の島田さんから「一川さんもこの問題には慎重な立場とは知っていますが」と水を向けたのにその儘、慎重姿勢論を展開する一川さん。
全員が消費税増税反対の討論会を聴いても問題の本質が判らないのでテレビを切ってしまいました。
NHKの出演者の選び方も問題ですし、いつもの出演の政治家が言いっぱなしの報道姿勢には困ったものです。
また野田さんの消費税絶対反対の小沢さんのグループの一川さん、ブータン国王を招いたさん会に欠席した理由を聞かれて、「私は政治資金パーティーの方が大事だと思った」などの発言を問われて問責決議から辞任に繋がった一川さんを捩じれ状態の参議院幹事長に据えた野田さんの何時もの人事のやり方は彼の不退転の決意の本気度を疑わせるものです。
白熱の討論のテレ朝の「報道ステーション」
 その点ではテレビ朝日の「報道ステーション」は面白かったですね。
 自民党時代からの宿敵という竹中平蔵さんと五十嵐財務副大臣の討論。
 弁舌爽やかな竹中さんの攻撃に必死に耐える五十嵐さん。
 竹中さんの民主党政権になって歳出が10数兆も増えた、成長率3%が前提の消費税増税と言うが、3%の成長率だったら消費税増税しなくても歳入が賄えるとの攻撃にだじたじ。
 丁度その日の産経に消費税法案 景気条項に脱デフレ盛れ と言う社説が出ていました。
主張の内前向きな提案の要旨
・日本の将来像をしめすこと。
・景気条項にはデフレ脱却を明記し、増税可能な経済成長を達成する政府・日銀の責務を盛り込むこと。
・企業の活力を引き出す規制緩和、国際競争力の強化のための法人税減税
・デフレ脱却のためには、政府と日銀が一定の物価水準や経済成長の達成に向け、国としての統一した意思を持って政策を協調させること。

民主党の問題点
・少子高齢化を迎えた日本が、安定的な社会保障財源を確保するには、消費税増税は避けて通れないが、その前提となる行財政改革がほとんど手付かず
・民主党が衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げた農家の戸別所得補償や高校授業料の無料化などの見直しは遅れ、社会保障の歳出効率化も見えない。
・予定している行政改革全般の包括法案の内、国家公務員人件費の2割削減も目標として盛り込むが、新規採用の抑制では到底達成できない(国家公務員人件費の2割削減→地方分権による国家公務員の移動→地方交付金などの政府補助と言うインチキ公約で今更国会に出せず、2割削減は出来ない。)
・各省庁が抵抗している国の出先機関の地方移管が遅れている
・衆院議員定数の80削減も実現の目途が立っていない。国会議員歳費の年間300万円削減案は示したが、政党交付金の削減になぜ踏み込まないのか。
消費税増税に反対する小沢一郎元代表やそのグループは「増税の環境が整っていない」などと行政改革の遅れを指摘する一方で、ばらまき政策を含むマニフェストの堅持を唱え、自ら歳出削減に抵抗している。これでは、問題解決にならない。

[一寸先は闇の永田町・日本はどうなる]
 本屋で立ち読みした週刊新潮では「すでに勝負はついている! 小沢グループも自民党も「反対」はポーズだけ!「消費税」は野田総理の勝ち!」と言う長たらしいタイトルで、小沢グループも最終的には党を割ってでも消費税反対するのは10~30人、小沢さんは党は割らないし、自民党は国会解散は持ち込めないので野田さんの勝利で終わる。
 その内に日本で原発の再開が遅れ、財政再建の道が見えなくなればムーディーズなどの格付け会社が日本国債の格付けを下げる→国債の金利が3%前後まで上昇→国債の償還の費用が3倍近くあがる→(ヘッジファンドの出番?) →日本の財政破綻の可能性を書いていました。
 前にも書きましたが小沢さんは、現在の経済情勢では民主党のマニフェストの内ごく僅かしか実施出来ないことを良く知っている筈なのに「マニフェストの堅持」を唱えています。
 私は自公両党から詰め腹を切らされてマニフェストの大幅の見直し改正を迫られているように、多分鳩山さんを除く民主党の有力な政治家もマニフェストの失敗に気付いていると思 います。
 ばら「国民の生活が第一」、ばら蒔き4Kに象徴される給付中心の政治、国民生活を社会が見ると言う名の大きな政府志向と政治主導の行政改革の矛盾など、そして何時も私が言う経済無策では民主党政権が行き詰まるのは眼に見えています。
 私は週刊新潮の日本崩壊を予言する記事が当たらないことを祈っていますが、それにしても厳しい経済情勢の中での永田町の動きは余りにも浮世離れしています。
 若し万万が一、週刊新潮の指摘が当たって日本が第二の敗戦状態になり、今の政治家が第二の戦犯としてその名が歴史に名を残すことのないように頑張って下さい。
そして産経の言うように政治家が皆日本の将来像を描き、もっと前向きの議論をするべきです。
一方マスコミは政治家達が政策や身を誤らないように、正確な報道は勿論ですが、今のような政局中心の動きに厳しい批判をしてもらいたいものです。

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