私は24日にもし「前原さんが首相になったら」で過去の彼の実績から見て、彼の軽さや脇の甘さから来る失敗を繰り返さないように、しっかりした補佐役を持つべきだとかきました。
今日は表記のように小沢さんの考え方に強い影響を受ける人が民主党代表・首相になったらを考えて見ました。
今のところは前原さんが優勢と言われて居ますが、選挙の結果がどうなるか、特に民主党代表選のことは判りません。
何故なら心配症の私が心配していたことは良くまぐれ当たりするのですが、鳩山・岡田さんで争われた選挙の時に、鳩山さんが幹事長として小沢元代表の言動を擁護する発言に対するマスコミの批判から見て、鳩山さんの代表の可能性がないと予想していたのが、見事に外れました。
後から考えると民主党内の力学や小沢さんの政治力など見落としていたのです。
今回のことも前原さんの優勢が言われていますが、最大のグループを抱える小沢さんの政治力からみると結果は全く判りません。
報道によれば小沢さんは前原陣営を切り崩すために野田さんの支援を言っているそうです。
然し野田さんは公約見直し派ですから、「公約の原点に帰るか、そうでないかの戦いだ」と言う小沢さんの発言と食い違っています。
さては小沢さんは、前原さんの一発当選を避けるために、グループの一部を割いて野田さんの投票させて決選投票に持ち込み、その時は彼の意中の人へ集中投票させるのかも知れませんが、これはあくまで私の勘繰りです。
サンデー毎日では”小沢のウルトラC「海江田代表」「亀井首相」”と表紙にでかでかと書いていますが、本文では実際は難しいだろうと用心深く逃げを打っています。
私は前々から、亀井さんや石破さんなどの実務家が、復興の第一線に立つべきと書いて来ましたので、亀井首相のアイディアは良いと思うのですが、ここではオーソドックスに、小沢さんの意のままになる人が首相になった場合を考えてみました。
そうは言っても、お人好しの私は、鳩山さんならともかく、小沢さん程の人が民主党公約の原点復帰を固守するとは、思いたくないのですが、もし彼が本気で公約固守をした場合を考えてみました。 (小沢さんは最近、細かい所はとにかく基本理念は固守すべき、政治主導の行政に帰れといっているそうですが。)
・50兆円近くの赤字国債、5年で19兆以上の復興国債、毎年1兆円を越える福祉関係の費用の中で、所謂ばら蒔き4Kの財源はどのように捻りだすのか
・子ども手当て:今の時代に社会で育てる理念からと言う所得制限なしが通じるのか
・世界的な食料不足の増大の時代の一方では農家の高齢化が止まらない時に、農業の生産性向上の為の大型化の時代に、農地の貸し剥がしを促進する農家の個別所得保障制度が成立するのか
・社会福祉を充実するのか制限するのか、結局菅さんの福祉と税の一体改革を認め、増税時期をずるずる伸ばすのか
・膨張し続ける国債への対処のための増税は景気が良くなってからと言うが、中小企業救済一辺倒の経済政策、野党からは経済無策と言われている公約で経済が成長するか
・失敗に終わった天下り、公務員制度改革をどう建て直すか
・これもまた失敗に終わった行政主導の行政改革への対処は
小沢流の官僚に民主党方針の従うという宣誓書を出させるなど、高圧的なやり方で官僚のモラルが向上するか
などなど問題があり過ぎます。
その基本的な問題は民主党のマニフェストが野党としては通っても、政権党としては全く不完全なもので、その反省もなく原点に帰れと言うほうが無茶だと思います。
民主党そして日本に取って不幸だったのは、日本が順風満帆の世だったら野党なみのマニフェストでも良かったのですが、景気が下降から停滞気味のときに民主党政権が誕生したことです。
・また尖閣諸島問題で緊張度が増している中国にまともに対応ができるのか。
中国に大訪問団を送るのは良いとしても、その見返りに同国から同じ程度の訪問団の派遣も要請できず、同国の首相の来日に慣例を破って、天皇陛下との面会を宮内庁に強要するくらいしか出来ない小沢さんが中国に対してキッパリとした対応が出来るか。
・また小沢さんは衆院選前に韓国の大統領と外国人参政権付与を約束してきました。
彼が今までの強引なやり方で通す可能性があります。
・最後は良く言われるねじれ国会です。
原点に帰った民主党マニフェストを国会に持ち出しても簡単に通る可能性はありません。
そして国難に当たって審議の停滞を招くおそれがあります。
そして一方では円高、スタグテレーションの継続、中国、韓国の競争力の増加に伴う日本企業の競争力の低下、産業の空洞化などの傾向はますます進みます。
もし小沢さんの影響をもろに受けた首相の出現で、唯一の希望は小沢さんの現状に即した考え方に変わることだけです。
果たして、誰が民主党の代表になるのでしょう。
そして小沢さんがどのように動くのでしょう。
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