[少数政党の役割]
昨日外出から帰ってテレビにスイッチを入れたら丁度衆院予算委員会で国民新党の亀井久興さんの質疑に入っていた。
彼の発言で印象に残ったのは、
・小泉改革で米国型の市場経済主義が入り込み、国内のトップ30の企業が、外国資本の影響下にある。
彼らは将来の方向より現在の業績を求めており、不況の時はレイオフが当たり前の風潮になっている。
・某優良企業では業績の改善に伴い経営陣の収入が従来より90%近く上がったのに、労働者(非正規従業員を含むか)の平均収入が30%近く減少するなど格差が拡がっている。
・暫定税率は支持するが、どの道路を作るか議論する前に、政府は将来を見据えた国土計画を先ず建てるべきだ
などの建設的な議論を展開していた。
亀井さんの質疑中は彌次など全くなく、政府、与野党とも皆聞き入っていたし、終わると場内から一斉に拍手が起こった。
勿論、亀井さんが少数政党の悲哀で、持ち時間が短かったため、風呂敷を拡げ過ぎたようだし、与野党とも内心では彼の議論を聞き流していたかも知れないし、マスコミも彼の発言を報道することもなかった。
然し少数政党の良い所は、次期政権を狙うまでおおきくなった民主党はいくら正論を述べても、それに対する対案が無ければ、逆にその発言が逆用されて攻撃を受ける材料にされかねないのに比して、少数政党だからこそ思い切った正論を述べられることだ。
少数政党の人達は、与党と民主党の間の政権奪回と防御の駆け引きのために、議論が核心から外れそうななるとその正論で議論を本題に戻すことが出来る。
また今後の選挙で自民、民主どちらが勝っても、ねじれ国会とか与野党が僅差の国会はここ数年は続くのは間違いないようだ。
これで予想される、政局の停滞の時キャスティング・ボードを握るのは政権には無縁の少数政党の動向だ。
その時こそ彼らが正論を持ち出して、国の行方を正す方向に持っていって貰いたいものだ。
その点から言えば、国民新党の役割の重さが一層増してくると思うし、社民党も原理主義だけでなく、国民政党としてもっと地についた政策を持って貰いたいし、平沼さんも早く新党を立ち上げて貰いたいものだ。
参照:参照:どうする自民、民主→[自民党、民主党に願う事]少数政党へ
[小沢さんの続投]
読売新聞によれば、
民主党の鳩山幹事長は8日の記者会見で、9月に行われる予定の党代表選について、「小沢代表に立候補してもらい、小沢氏の下で(衆院)解散・総選挙を戦って、政権を担う状況になるべきだ」と述べ、小沢氏の続投を支持する考えを明らかにした
そうだ。
私は、小沢さんの党代表は選挙が終わるまでとし、万一政権奪回のときは、党や小沢さん本人のためにも他の人に代表になって貰った方が良いと思う。
その理由は、
・首相として野党の攻撃を受けたとき、失言や問題発言をし、政権や民主党を窮地に陥れる可能性が限りなく高い
・また攻撃を受けたとき彼の健康上にどれだけ悪影響が出てくるかわからない
からだ。
参照:どうする自民、民主→[自民党、民主党に願う事]
[野田聖子さん、佐藤ゆかりさんの問題]
この問題で、佐藤さんが国替えで不利なとり扱いを受けたようだが、少なくとも次回の選挙では、佐藤さんの方が遥かに有利になると思う。
何故なら国替えされた佐藤さんへの同情と集まる関心、そしてそれを増幅する選挙中の(主としてテレビーによる)マスコミの報道、それと世田谷の生れへの区民の親近感から、慣れぬ土地での選挙の不利を帳消しして余りあるほど有利になるのは間違いないからだ。
一方、野田さんの場合は、今度の自民党本部のやり方に対する地もとの反感がどのように野田さんに跳ね返ってくるか判らないが、少なくともマイナスの方向に働くのは間違いないような気がする。
もし選挙中に一日だけでも割いて互いに相互応援をすれば、二人とも当選確実になるのは間違いないと思うが。
参照:岐阜1区候補調整 「円満決着」にも不満
[セブン・イレブンが店長にも残業代支払い]
産経新聞は概要次のように報じている。
・コンビニエンスストア大手のセブン-イレブン・ジャパンが、3月から管理職扱いの店長に残業代を支払うことが8日分かった。
東京地裁が先月28日、日本マクドナルドに対し管理職店長の残業代支払いを命じたことを受けた措置だ。
外食・流通業界では、すでに店長に残業代を支払う人事制度に変えた企業もあるが、人件費の負担増は各社の競争力に直結するため動揺も広がっている。
・この動きにたいする「すかいらーく」は、残業代なし、「ロイヤルホスト」は人事管理の見直し、ユニクロは店長になれば2割程度アップ、基準労働時間を超えないよう監視し、仮に超えた場合は強制的に休ませるシステムの採用
・外食や流通業界では「管理能力が低いため長い時間残業する店長が、高い給料を受け取るのは疑問」(大手チェーン)との声も根強い。
この報道では書いていないが、テレビによると、セブン・イレブンの店長への残業代導入の目的は「残業代支払いをすることにより店長の時間管理をする」ことだそうだ。
これは報道の最後の疑問にも対処するもので、残業代支払いをより前向きな捉えているもので私の持論とほぼ同じ考え方だ。
参照:マクドナルドへの地裁判決について →[管理者の時間管理]
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