普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

公開討論会と麻生さんの人柄

2007-09-22 15:26:10 | 安倍内閣

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  公開討論会を見た印象
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 昨日、たまたまテレビのスイッチを入れると、日本記者クラブ主催の福田さんと麻生さんの公開討論会の放送が始まったばかりだった。

 その内容は今日の各新聞の報道の通り殆ど内容の無いもので、私はついうとうとしていたが、両者同志の質問回答、報道陣の質問に変わった時点で眼が醒めた。

 そこで特に記憶に残っている質問に対する二人の回答について書く。
・福田さんと麻生さんの間で日本人の誇りについて
麻生:日本人として誇りを持ってきた。また今後も誇れる国であるように努力すべきだ。私は自虐思想を持つことに組しない。
福田:自虐思想だと決めつけて切り捨てるべきでない。それにはそれだけの理由がある。

・麻生さんへ安倍さん退陣の意志をいつ聴いたか。
麻生さん:退陣表明の3日前と安倍さんの所信表明演説の後だ。

・安倍さんの退陣表明について
福田:参院選敗因の責任を取って退陣すべきだった。
麻生:参院戦の敗因の一つは小泉政治の負の遺産が攻撃された面があり必ずしも安倍さん全ての責任ではない。

・リーダーの条件は
福田:退陣の時期を誤らないこと
麻生:孤独に耐えること

・麻生さんへ麻生クーデターの噂があるが 
麻生:私はそんな趣味を持っていない。

 全体の印象としては、政治の中心にいた麻生さんの話しの切れの良さに対して、中心から離れていたそして、福田さんは彼流の政治姿勢から歯切れの悪さが目立った。

 然し討論会いかんに関わらず、福田さんの有利なのは明白で、読売新聞
の報道によると、
 福田さんは臨時国会の乗り切りを最優先とするため、町村さん、高村さん、額賀さん、舛添さん、増田さんを再任する方向だ。官房長官には、与謝野さんか、町村派の細田さんを起用することで調整している。
とまで報じている。

 これでは、はっきり物を言う麻生さんと違って、福田さんののらりくらりの手法とこの陣容では、勢いにのる民主党も攻めあぐむに違いない。

 いずれにしても、両党間でテロ特措法など徹底的に討議して、日本を正しい方向に導くと共に、民主党の政権担当能力の有無を国民に明らかにして貰いたいものだ。

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  麻生さんの人柄
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 一方麻生さんはたとえ選挙に負けても、公開討論会等で少なくとも、彼の人柄を全国に知って貰っただけで良しとするしかない。

[テレビ朝日のスーパー・モーニング]
 一昨日のテレビ朝日のスーパー・モーニングで、また麻生さんの所謂クーデターの問題が取り上げられていた。
・麻生さんが安倍さんの辞意を聴いた日に彼を支持する人達による太郎会の例会があったが偶然の一致らしいこと。
・その時参加者は麻生さんの情報は全然知らされていなかった。

・麻生さん以外にも安倍さん辞任の情報を知っていた人がいるらしいこと。
その情報を基に森元首相を中心に対策を取られたらしいこと。

・片山さつきさんのクーデター説は全く見当違いであったことなど、麻生さん有利な情報やコメントに溢れていた。

・麻生さんへの唯一への批判は、麻生さんが安倍さん辞任の情報を知っていても、政治家なら口にすべきでなかったと言う事だけだ。

[その他の関連情報]
 その他報道やブログ情報によると、森元首相中心の密議、読売、日テレ中心の謀略や、小泉さんからの巻き返し、自民党派閥の動きなど真偽は判らないが、全体的に見ると、麻生ー与謝野ラインの某略説が影が薄くなったようだ。

 ご興味のある方は「ぼやきくっくり」さんの「アンカー」麻生さんの誤算&青山さんが麻生クーデター説を完全否定
の労作を是非ご覧下さい。

 その間麻生さんは安倍さんの辞任表明後、始めて、「その3日前に聴いていた」ことと、「彼以外にも聴いていた人がいるかも知れない」と言ったほかなにも言わなかった。

私は、福田、麻生、升添、安倍の各氏について
で、
 麻生さんが、安倍さんが辞任表明するまで何も言わなかったのは、彼の安倍さんへの信義と、自民党が不利にならぬための配慮だと信じたし、自分の選挙に不利になる彼への激しいパッシングに対して何も言わなかったのは彼の男らしいところだ。
と書いた。

[週刊誌の報道]
そして私の見方を裏付けるような、今日の週間新潮と文春の新聞広告のタイトル。
・「麻生に騙された!」発言は謀略情報だった
・やはり「密室」で総理を決めた「新五人組」の暗躍
・犬猿の仲の福田支持に小泉前首相が出した条件
・「麻生クーデター説」を流した真犯人
 それらの内容やその信憑性は知るよしもないが、いずれも麻生さんの無実を証明しようとするもらしい。

 私は麻生さんと同じ福岡県人として、選挙に不利になるのを知りながら、麻生さんが男としてその安倍さんへの信義を貫き、また自民党内の動揺を防ぐために、沈黙を護り続けた男らしさが次第に明らかになり、謂われない彼への疑惑が晴れかかっているのを嬉しく思っている。

 勿論、彼が多くの国民から愛されはしても、また首相になり損ないそうなのは、ちょっぴり残念だが。

 人柄が良いだけでは首相にはなれないのは安倍さんの例を見れば判る。

 後は麻生さんが自民党内の品性下劣な人達の罠に嵌まった今回の反省に立って、もう一つ大きくなって再、再、再起するのを待つばかりだ。

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