普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

民主党が悪役に?

2007-09-20 12:14:19 | 民主党

民主党へ
 
先ず次の世論調査の数字を見て私の意見を聴いて下さい。

[テロ特措法の延長問題の世論調査の意味するもの]
                 賛成    反対
8月30日 産経新聞  34.2%  54.6%
9月 9日 読売新聞  29.3%  38.8%
(安倍さんの突然の辞意表明)
9月16日 時事通信社  49.1%   35.3%  (産経新聞)  

 この数字は世論調査を行った機関が違うので必ずしも同じ尺度では図れないが、或る傾向を示しているのはまま違いないようだ。

 8月30日の異常に高い反対の数字は私の個人的な意見だが、
・小沢さんが米国のシーファー大使に対しての強硬な発言が、今までの米国一辺倒だった日本のリーダー達に不満を感じていて人達の喝采を浴びた。
・その小沢さんに対する評価がこの反対の数字にかなり大きくプラスした。
ものだと思う。

 その後のマスコミの論議や安倍さんの辞意表明の(表面上の?)理由を知って、改めて海自のインド洋での給油活動の延長がいかに重要だと判り始めたかを示すのが、最後の賛成49.1% に対して反対35.3%の数字になって現れたものだろう。

[民主党の対応と自民党の反撃]
 民主党は最初の反対54.6% の言わば「うたかた」の数字に意を強くして、給油反対の態度を硬化させ、その姿勢を取り続けた。

 今となっては振り上げた拳を下ろす訳にはいかない。
 そしてその計画通り、国会ではテロ特措法延長を政府追求の道具として用いるだろう。

 勿論、政府や与党も政権交代の危機なので、徹底的に論議を挑むのは間違いない。

 国民は緊迫した国会論議を今まで以上の関心を持って、注目するだろう。

 新内閣も今まで、民主党が反対の理由としてきた、情報開示や事前承認の条件を呑む一方、民主党と言うより小沢さんの主張の矛盾点や、問題点を突いてくるのはほぼ間違いない。

 この国民が注目している論議により益々問題が明らかになるにつれて、前記の傾向から見れば世論調査での賛成の数字が今以上に上がる可能性は十分にあるだろう。

 そうした数字を目の前にして、千軍万馬の自民党の戦術や論議に耐え得る人は民主党に果たしているのだろうか。
 鳩山さん?菅さん?岡田さん?前原さん?、皆、今まで上記の情報開示や事前承認の条件が認められずに反対してきた人ばかりだ。
 その条件を呑んだのに何故まだ反対をするのかと、自民党が突いてこない訳はない。

 それに対して彼らが余程の鉄面皮で無い限り、その反論に迫力が欠けるのは仕方がない。

 そうかと言ってバリバリの反対者と思われる横路さんなど左翼系の人達を討論に出そうものなら、国民から総スカンを食うは眼に見えている。
 これは今までの国会で重要法案審議のこの人達を党内の奥に仕舞って出さなかったことでも判ることだ。

 結局は実質的に小沢さんの孤軍奮闘しかないと思う。

 民主党は多くのブログなどで見る様にテロ特措法で危ない賭けをしているようにしか思えない。
 もし民主党が日本の将来の国防政策まで影響を与えかねない、テロ特措法反対党利党略に使っていると国民が判断すれば、今までの折角の政治的優位を一気に失う可能性があるような気がする。

 民主党の心ある人達は最初の世論調査の数字とその変化の意味するものと、色々批判する人もいるが、福田さんは少なくとも安倍さんより二枚腰であることもを良く考えて貰いたいものだ。
 今日の読売によれば、党内にもっと世論の動向に留意すべきだと言う慎重論が出ているそうだが、慎重にするに越したことはないと思う。

[民主党と日本の双方の為になる提案]
 同じ国会対策を考えるのなら、公約にある国会議員の定数削減などの絶対に国民から支持を受け、しかも自民党も反対出来ない法案を提出すれば、今回の参議院戦圧勝の成果を上げることが出来るし、民主党は勿論日本の為になると思うのだが。
 それと後日書くつもりだが、現在、格差問題やワーキング・プアの問題があるのに、経団連が今の「派遣労働者法の規制の更なる緩和」の提案をしているそうだが、その反対を取り上げるのも、民主党にとって確実に国民の支持率を伸ばす方法だと思うのだが。

 民主党は今の絶好の機会に、敢えて危険な賭けを冒すより党にとって絶対に安全且つ有利、そして日本のためになることを考えるべきだと思う。

 そうすれば国民も参院選で民主党に第一党の立場を与えた甲斐があると言うものだ。

[発言差し止めの問題]
 それからいきなりマイナーな話しになって申し訳ないが、小沢さんは党員に今の微妙な時期にマスコミに余計な発言することを差し止めているそうだ。
 それで最近テレビに出るのは小沢さんと鳩山さんだけのようだ。

 小沢さんと言えば、その今までの経歴から壊し屋、策略家、権力指向など、どちらかと言えばマイナスのイメージが強く、テロ特措法問題などでマスコミに答える鳩山さんのこわばった頑固そうな顔を見て、何がなんでも民主党の為だとしか考えていないような印象しか与えないのは民主党のためにならぬと思うのだが。

 前原さんや河村たかしさんは何を言い出すか判らないと言うのなら、安住さん、枝野さん、長妻さん、原口さんなどテレビで人気のある人をもっと出す方が民主党の印象は良くなると思うのだが。


参照:
  カテゴリー → 民主党


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