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福田さん
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ブログでは依然として彼に対する批判が多い。
その主なものを上げて見ると。
・中国から歓迎されている政治家ランキング2位の人
・中国による領海侵犯事件の情報を首相に上げなかった
・北朝鮮から返された拉致家族を一旦返すべきだと主張した。
その後の冷淡な態度
・自国事情に就いて近隣諸国への配慮
靖国参拝、憲法改正等は近隣諸国の反応の考慮
台湾の李登輝前総統が病気治療目的で来日を希望した際にビザ 発給に反対
・閣僚経験がない
などがある様だ。
私の考え
・拉致家族の返還の問題については、いくら悪事を冒した国でも日本としては信義上から約束通り返すべきだとブログにも書いた。
その結果の吉凶は判らないが、私はそうした方がそれ以後の日朝の交渉に有利になる筈だったと思っている。
・私は安倍さんの総裁選の例を上げて、人気投票並の支持率によりも本人の実力、識見を重視すべきだと書いてきた。
安倍さん辞任以前の支持率は麻生さんが福田さんをリードしていたが、現在は福田さんが上位だ。
福田さん、麻生さんが実力、識見でどちらが上か判らないが、いずれにしても、自民党が上記の反省にたった総裁選びに変わったことは良い事だ。
勝ち馬に乗ろうとする動き派閥政治復活の動きは残念だが。
・福田さんの優位は動かないようだが、後は福田さんのやり方を見守るしかない。
福田内閣成立後、福田さんへの懸念の課題が、もし現実の政策となってきそうな気配になったとき、もし不満があれば、改めて抗議をして行くしかないと思う。
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麻生さん、升添さん、安倍さん
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[麻生さん]
次のような理由で、自民党内、マスコミ、批評家の中では麻生さんが完全に悪者扱いにされている様だ。
・幹事長としての責任を取るべきだ(古賀元幹事長)
・大敗後安倍さんに続投を勧めた
選挙中の大敗が明らかになった時点で勝敗の如何に関わらず続投を勧めたのは麻生さんだけではない。
・安倍さんがだまされたと言っている
もしそれが麻生ー与謝野ラインでの平沼さん復党の問題だとすれば、首相である安倍さんがその中止を命じたとき、二人がその動きを続けるだろうか。
私は自民党として硬骨漢の平沼さんを復党させるのは自民党だけでなく日本の為になると思う。
反対する人は自分の選挙に不利になるからだけの理由しかない。
・安倍さんの辞任を止めなかった
安倍さんの辞任の意志を聴いて、そのまま賛成する人がいるだろうか。
引き止めるのを安倍さんが聞き入れなかったとしても、その責任は子供ではない安倍さんにあるのはあきらかだ。
・安倍さんの辞任表明の3日前に知っていたのを皆に言わず、以後の総裁選挙戦の準備に使った
・他候補より有利な立場に立つ為に、選挙日程を早めた
などなど。
後二つについてはテレビの番組などで、麻生さん推薦の鳩山法務大臣達の説明で次第に明らかになってきたが、この間麻生さんは何も発言しなかった。
これを自分の都合が悪いことで言わなかったのか、安倍さんとの信義や自民党全体のために言わなかったのかで、評価が完全に別れるが、私は麻生さんの日頃の言動からみて、後者の方を取る。
麻生さんにとって謂われないパッシングで自分の選挙に不利になっても、党や安倍さんのために言い訳をせずにじっと耐えているのは男らしいと思う。
福岡県選出の山崎拓元副総裁、古賀誠元幹事長や麻生さんと、新潟の田中、関東の福田、中曽根、小泉、岡山の橋本、島根の竹下各元首相や岩手の小沢さんを比べるとその人達の言動や政策の良し悪しは抜きにして人柄を考えると明らかに違うことが判る。
福岡の自民党の有力者は他地域の首相経験者に比べると、みなお人良し、生一本で粘り強さや駆け引きに欠けているように見える。
これは土地柄と言う他なく、福岡県から有力な人材をかなり輩出しても、首相が出ないのはそこにある様な気がする。
余談だが、土地柄と言えば、私が北九州で国道3号線の近くに住んでいたとき毎日のように、消防車のサイレンの音を聞いていたが、岡山に移ってから火事のニュースなど殆ど見た事が無いのに気がついて、開けっ放しの福岡県民から首相が出なくて、堅実型の岡山県民から橋本首相が生まれた理由を始めて知ったことを覚えている。
贔屓目もあるが、まさに純粋な福岡県人である麻生さんが、言われる様な画策をする筈がないし、逆に福岡県民の私の見方からも、残念ながらまた総裁選、落選の憂き目にあいそうな気配十分だ。
[升添さん]
安倍さんを攻撃していた升添さんがのこのこ安倍内閣に入り、安倍さんの辞意表明以後、また猟官活動に走っているとマスコミやブログで叩かれている。
それは彼の生意気そうな発言と顔つきが反感を買っているので、彼が純粋に党のためを思って安倍さんに苦言を呈し、安倍さんの召集に応じて閣内で「生命を賭けて」誰の眼にも明らかに頑張っているのを素直に評価すべきだと思う。
それを麻生さんの場合と同じに物事の裏から見たがる人は、卑劣な人だと言う話になるが、私は彼も生粋の九州男児だから、裏表のない人だと信じている。
ただ前のブログで、彼が独りで頑張るのは良いがそれで目立ち過ぎて、足元を掬われないようにと提言した。
今、まさにそれが起こり始めているのだ。
[安倍さん]
それにしても選挙戦大敗後の安倍さんの言動はおかしな事だらけだ。
選挙までの安倍さんの言動は私の言う「裸の王様」のキーワードでほぼ解釈できるが、大敗後の言動はその物差しだけでは解釈出来ない事ばかりだ。
安倍さんには麻生さんしか心を割って話せる人はいなかったのか。
町村さんなど立派な人柄のようだし、出身派閥の長だし然も閣内にいるのに。
そして最後の決心を閣内の要人でなく何故国会対策委員長に話したのか。
「鬱状態になっていた」のではとも考えられるが、それも想像だけだ。
退院したら本当のことを話すべきだと書いた新聞やブログもあるが、政治家としてその政治生命に関わるような(もう終わったと言う批評家もいるが)発言をするとも思えないし、ベールに包まれたままに終わるのだろう。
もしありとすれば安倍さんがやけっぱちになった時だが、実直な安倍さんでは考えられないことだ。
老いの繰り言だが、私が何度も書いてきた様に、安倍さんが国会会期終了後に内閣改造をしていたら、同じ引退するにしても、テロ特措法関係などの一仕事終わって引退していたら、安倍さんのように人柄の良い、優れた識見を持つ人の再登場の機会もあったのにと思うが、後の祭になってしまいそうな気配なのが残念だ。
参照:
カテゴリー → 安倍内閣
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