4月7日読売新聞の報道によれば、
かつて、主に勤労学生が通った大学の夜間学部や昼夜授業が受けられる夜間主コースなどの夜間課程(夜学)が、急速に減少している。少子化による大学全入時代を控え、経営の効率化を急ぐ大学が廃止に踏み切るケースが目立つ。安倍内閣は、社会人が勉強し直す「再チャレンジ」を支援する方針を掲げているが、「夜学減少は支援策に逆行している」との声も上がっている。
と報道している。
(4月7日読売新聞)
私もたまたま昨日のブログに書いたように、勤務終了後夜学に通った経験がある。
当時は終戦直後のことで、旧制中学卒業しても職がなく、工員として採用されたものも多くいたが、意識の高い人の可なりの人が夜学に通い、卒業後よりよい仕事を求めて転職して行く人も多かった。
(現在、普通の民間会社では、大学の卒業生は将来の幹部職員、高校卒業生は普通職員または工員、それ以下の学歴の人は工員として採用されており、例え就職後より高い学歴を得てもそれを認めない。)
その中には、国立大学の教授となって、私が通っていた学校に戻ってきた人もいた。
読売新聞の指摘するように、この様な人達や、リストラから立ち直ろうと人達にとっては、「再チャレンジ」の機会を減らすものだ。
小泉さんは就任直後の演説で、米百俵の精神を訴えて、しばらくの困難に耐えるよう国民に訴えた。
つまり、
戊辰戦争で敗れた長岡藩の財政が窮乏し、藩士たちはその日の食にも苦慮する状態であったとき、支藩三根山藩から百俵の米が贈られることとなった。
藩士たちは、これで生活が少しでも楽になると喜んだが、小林虎三郎は、贈られた米を藩士に分け与えず、売却の上で学校設立の費用(学校設備の費用とも)とすることを決定する。
そして、「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」と諭し、自らの政策を押しきった。
の話を引用したものだ。
米百俵Wikipedia
そして、小泉さんが実際やったことは、市場経済主義と郵政の改革の推進一本槍。
教育に関して言えば、殆ど手つかずの状態のまま放置してきた。
その結果、識者の指摘する様に、戦後から教育政策の見直し放置、市場経済主義万能からくる国民の意識の変化などから来る社会劣化の進行をさらに、リストラや社会格差の増大などで促進することになった。
そして、今の家族内の殺傷事件、子供の養育義務放棄や虐待、無差別の殺傷事件など、私ども戦前、戦中派にとっては考えも付かない事件の続発だ。
もし小泉さんがその演説の様に、文字通りその政策にもっと教育に力を入れていたら、今のような社会劣化の進行を防ぐか改善の方向に向かったのではないかと思うと残念でたまらない。
そして、聞く所によると、日本の教育予算の全体に占める割合は、先進国の中では最低だそうだ。
幸い安倍さんは「再チャレンジ」をその政策の中心に置いている。
考え方によると、教育予算の全体に占める割合(うろ覚えだが1%前後)と少ないことは、仮にそれを倍にしても、全体の予算に及ぼす影響は少ないと思う。
今の国の大学校の管理の基本は、競争原理の導入のようだが、米百俵の話が示すように、
人的資源しか頼る他ない日本、
社会劣化の進行が止まらない日本
では、教育への投資は絶対に無視出来ないことだ。
なかでも基幹大学校での、夜学の維持のための補助金など知れたものだと思う。
安倍さんの言う「再チャレンジ」のためにも彼の強いリーダー・シップを期待したい。
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かつて、主に勤労学生が通った大学の夜間学部や昼夜授業が受けられる夜間主コースなどの夜間課程(夜学)が、急速に減少している。少子化による大学全入時代を控え、経営の効率化を急ぐ大学が廃止に踏み切るケースが目立つ。安倍内閣は、社会人が勉強し直す「再チャレンジ」を支援する方針を掲げているが、「夜学減少は支援策に逆行している」との声も上がっている。
と報道している。
(4月7日読売新聞)
私もたまたま昨日のブログに書いたように、勤務終了後夜学に通った経験がある。
当時は終戦直後のことで、旧制中学卒業しても職がなく、工員として採用されたものも多くいたが、意識の高い人の可なりの人が夜学に通い、卒業後よりよい仕事を求めて転職して行く人も多かった。
(現在、普通の民間会社では、大学の卒業生は将来の幹部職員、高校卒業生は普通職員または工員、それ以下の学歴の人は工員として採用されており、例え就職後より高い学歴を得てもそれを認めない。)
その中には、国立大学の教授となって、私が通っていた学校に戻ってきた人もいた。
読売新聞の指摘するように、この様な人達や、リストラから立ち直ろうと人達にとっては、「再チャレンジ」の機会を減らすものだ。
小泉さんは就任直後の演説で、米百俵の精神を訴えて、しばらくの困難に耐えるよう国民に訴えた。
つまり、
戊辰戦争で敗れた長岡藩の財政が窮乏し、藩士たちはその日の食にも苦慮する状態であったとき、支藩三根山藩から百俵の米が贈られることとなった。
藩士たちは、これで生活が少しでも楽になると喜んだが、小林虎三郎は、贈られた米を藩士に分け与えず、売却の上で学校設立の費用(学校設備の費用とも)とすることを決定する。
そして、「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」と諭し、自らの政策を押しきった。
の話を引用したものだ。
米百俵Wikipedia
そして、小泉さんが実際やったことは、市場経済主義と郵政の改革の推進一本槍。
教育に関して言えば、殆ど手つかずの状態のまま放置してきた。
その結果、識者の指摘する様に、戦後から教育政策の見直し放置、市場経済主義万能からくる国民の意識の変化などから来る社会劣化の進行をさらに、リストラや社会格差の増大などで促進することになった。
そして、今の家族内の殺傷事件、子供の養育義務放棄や虐待、無差別の殺傷事件など、私ども戦前、戦中派にとっては考えも付かない事件の続発だ。
もし小泉さんがその演説の様に、文字通りその政策にもっと教育に力を入れていたら、今のような社会劣化の進行を防ぐか改善の方向に向かったのではないかと思うと残念でたまらない。
そして、聞く所によると、日本の教育予算の全体に占める割合は、先進国の中では最低だそうだ。
幸い安倍さんは「再チャレンジ」をその政策の中心に置いている。
考え方によると、教育予算の全体に占める割合(うろ覚えだが1%前後)と少ないことは、仮にそれを倍にしても、全体の予算に及ぼす影響は少ないと思う。
今の国の大学校の管理の基本は、競争原理の導入のようだが、米百俵の話が示すように、
人的資源しか頼る他ない日本、
社会劣化の進行が止まらない日本
では、教育への投資は絶対に無視出来ないことだ。
なかでも基幹大学校での、夜学の維持のための補助金など知れたものだと思う。
安倍さんの言う「再チャレンジ」のためにも彼の強いリーダー・シップを期待したい。
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