普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

大学全入と学力低下

2007-04-05 23:43:43 | 教育改革、ゆとり教育

少子化の影響で一頃叫ばれた高校全入とキャッチ・コピーが大学全入に変わって来たようだ。

それで、受験生の大学進学のためのロードが軽くなるだろうと言う報道もある。

これに関して私の経験を聞いて頂きたい。

私の現役時代、出向した関連会社の4人の作業者と技術者1人を連れて中東の工場へ出張したことがある。
作業者と言っても、実はその会社が売り物にしていた、大学の卒業生ばかりだ。

現地の会社には私の親会社からもほぼ同数の技術者が来ていた。

そこで、良く言われる日本人の弱い所で、当初は私を含めて皆現地人との会話に苦労していた。

然し一月も経たない内に、親会社の技術者は、現地の人達とも会話が通じるようになり、仕事もスムーズに進むようになった。

一方、私の部下は、私の滞在していた1年半の間にやっと何とか片言の英語で仕事が進められるようななった位だった。

この差が出た原因ははっきりしている。
親会社の技術者は、皆一流の大学の卒業生で、私の部下は二、三流の大学を出た人達ばかりだったことだ。

つまり親会社の人達は、少なくとも大学の受験勉強で、英語を必死で勉強した素地の上に、日本での仕事で時々は英語に触れる機会があったのに対して、私の部下達はそこそこの勉強でも大学に入れのと、日本で英語に触れる機会が全く無かったからだ。

ここで、部下の名誉のため、技術者や作業者としての伎倆と人柄は、そこら辺りの日本の下請け会社の人よりはるかに優れいたことと、現地の人達との信頼と尊敬を得ていたことを付記しておく。

良く受験英語の弊害を良く言われるが、私はその英語授業の内容はともかく、受験のための英語を勉強する機会があったし、今後もあることは、その本人にとっても国際競争に勝ち抜いて行かねばならぬ、日本にとっても非常に良かったし今後も良いだと思う。

ところが、少子化で大学への門がますます広くなり、受験の荷が減るとしたら、どうなるかを考えると暗い気持ちになる。

詰まり学生は必要に迫られねば、勉強しないからだ。

将来は必要と思っても、当面の目標の入学が楽になれば、そこそこの勉強で済ますのが人情だ。

それで、大学に入り、良く言われるようにトコロテン式に出てきたら、優秀な人材に頼るしか、生きる道のない日本はどうなるだろうか。

私が、シンガポールにいたころ、同国の創立者と言われている、当時の首相のリー・カンユーさんが新聞で言ったことを覚えている。
「日本は高校全入と言っているが、そのレベルはシンガ・ポールの高校生よりはるかに落ちる。」
「だから同国の教育システムの方が遥かに優れている。」

彼の言うのも一理ある。

日本では、優秀でやる気満々の高校生もいれば、勉強など見向きもしない生徒もいる。
それの平均レベルは当然下がるのに、社会主義の一党独裁国である、同国では全国一律の試験で選抜されて、規定の成績の人達しか入れない高校生の平均の方が上になるのは当然だ。

同国では、小学校四年で、試験で大まかな進路が決まり、学年が進み、上級学校に入る度に一律試験でふるい分けされ、その生徒または学生の間に大げさに言えば、一生の進路が決まってしまう仕組みになっているのだ。

だから、今でもそうだと思うが全国で二つしかない大学の卒業生はエリート中のエリートばかりだ。

もし興味のある方は

 シンガポールと教育制度
などインターネットで参照して頂きたい。

民主主義国である日本は、まさかシンガポールの真似は出来ないのは当然だが、少子化が進んでも今のままの教育体制でいいのだろうか。

高校生に折角の受験と言う自分を鍛える貴重なチャンスを減らし、彼らに取っての試験の重要性を減らして良いのだろうか。

高校生だけでなく、人は目標が無ければ楽にしたいのは当然だ。

それともう一つ、大学自体が少子化になってそんなにいるのだろうか。

やる気の無い生徒を大学で遊ばせるのが、本人にとっても、国にとっても大きな損失にならないだろうか。

日本全体のバランスから考えて、私のもといた技術畑で言えば、旋盤や溶接に携わる人が絶対に技術立国の日本としても絶対に必要で、本人もいずれその方向に進むしかない人達には、同じ進むならその道の専門学校の充実の方がより必要のような気がする。

また色々な種類の短期大学や専門学校が現に増えているようだし、大学の廃校の話も時々でているようだ。

私の提案
1.大学進学志望者全員に、大学入試センター試験を受けるよう進める。

2.大学への補助金支給額の決定には、現在教育再生会議で検討されている大学の評価システムに、同試験の一定の成績をおさめた学生の数を組み入れた項目を考慮する。

提案の目的
1.ろくに勉強をしない学生を入れた大学へは補助金が減り、その分だけ経営が苦しくなるので、より厳しく生徒を選択し、指導するようなる。

2.国からすれば、補助金の適正な運用と、これについて行けない大学の数の漸減により、経費削減になる。

3.高校生に大学の数の減少により、有り余る大学へ何となく進学するのでなく、自分の進路にを良く考えさせる機会を与える。

4.高校生に受験勉強と言う貴重な経験をさせる。

それとも国はこのまま放っておいても、なるようになると思っているのだろうか。

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。↓
人気ブログランキングへ

コメント (2)