mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

ルーマニア・ブルガリア大周遊17日間の旅(旅行7日目、アルバナシ村)

2016年12月01日 | 旅行記
 今日は、本来ですと、旅行7日目の午前中に観光した街ヴェリコ・タルノボを記事にするところですが、11月5日に記事にしていますので、午後から訪問したアルバナシ村についてお伝えします。

 ヴェリコ・タルノボには、私たちが見学したところ以外に多くの見どころがあったのですが、タルノボ近郊にも歴史を刻んできた魅力的な村がいくつもあり、そちらに時間を割きたいということのようでした。しかし、村から帰ってから職人街を散策する予定になっていましたので、一安心です。
 さて、近郊の村の話ですが、タルノボから北へ4㎞のところにある「アルバナシ村」という村には、古くからの屋敷が80余りあり、そのうちの36の家が国の文化財に指定されているそうです。
 
 私たちは、バスに乗ってアルバナシ村に向かったのですが、まず、昼食を村のレストランででいただくことになっていました。しかし、その前にトイレ休憩をとっていただきました。
 場所は、ガソリンスタンドでしたが、ブルガリアの可愛い人形を売っていましたので、紹介します。

 <ガソリンスタンドへ販売していた人形>


 その後、11時50分ごろレストランに到着して、チキンのスープやポークと野菜のシチューなどをいただきました。

 <レストラン>


 料理は、スープが大変美味だったのですが、それよりもレストランに到着する前に見えた歓迎アーチのようなものと、レストランから見えた青いプールのような光景が印象的でした。

 <アルバナシ村の歓迎アーチ?>


 <レストランの屋上から>

 
 ここで、アルバナシ村の勉強します。この村に豪邸が多い理由は次のようなことだそうです。
 1938年にオスマン朝のスルタン、レイマン2世が義理の息子にアルバナシを贈り、その所有権が代々の後継者たちに受け継がれていった。
 そして、税制上の特権を授けられ、村人は有利な条件で商売ができた。職人や商人たちが美しい家を建てられたのも、蓄財ができたからだ、というのですから驚きです。

 さて、アルバナシ村の見どころですが、「聖誕教会」「コンスタンツァリエフ・ハウス」「ハジリエフ・ハウス」「聖二コラ修道院」などと案内されています。
 私たちが訪問したのは、このうちの、「聖誕教会」と「コンスタンツァリエフ・ハウス」でした。
 まず、「聖誕教会」に向かいましたが、静かな村を歩きながら村の何とも言えない雰囲気を楽しんだのですが、しばらくしますと、塀に囲まれた敷地に平屋の建物がある場所に案内されました。

 <聖誕教会に向かって歩く>


 <教会付近の様子>


 この建物がある入口を見ながら、小生は、「ここはどういうところなのだろうか?」と思ったのですが、敷地の通路を進んでいきますと、修道女のような姿をした女性が見えて、裏側のようなところから建物の中に入りました。

 <教会の入口方向>


 <教会の建物>


 <同じく建物>


 <裏側から教会に入る修道女>


 教会の建物の外は、ご覧のような緑あふれる環境で下から「清々しさ」を味わったのですが、建物の中では、もっと貴重な出来事が待っていました。
 この建物を見た感じは「小さいな!」ですが、中に描かれているイコン画で「東方正教」の素晴らしさを身をもって体験することになりました。
 この教会は、「アルバナシ村で最も古い教会で、半ドーム式の内部は絢爛たるイコン、壁画で埋め尽くされている。16~17世紀にかけての宗教画、「運命の車輪」「イエスの木」など非常に美しい。」と説明されていますが、まさに、その感じで壁も柱もドーム状になっている天井もイコンとフレスコ画で埋め尽くされているて、その数と美しさに圧倒されて言葉が出ませんでした。
 男性と女性ではお祈りする部屋(礼拝堂)が別で、奥の男性部屋にはキリストの生涯が、女性に部屋にはマリアの生涯が描かれているそうですが、ただただ「唖然!」として見惚れていました。
 また、「人生の車輪」は、女性用礼拝堂の側室の壁にありますが、太陽を中心とした宇宙の4要素、12の星座、12の月が描かれていて、それを天使が回しているそうです。そして、その車輪の外側に人間の一生が描かれていて、神を信じないものは地獄に落ちていく様が描かれています。
 こんな素晴らしい建物の中ですが、撮影禁止!でした。

 ところで、驚きはこれだけではなかったのです。
 「涙が止まらなかった」とか「鳥肌が立った」という言葉が飛び交った出来事がこの後にあったのです。
 その内容については、次回にレポートしたいと思います。