前日は、バチカンの話でした。
今日は、ローマの世界遺産のうち、フォロ・ロマーノといわれている古代ローマ時代の遺跡を勉強したいと思います。
勉強!などと言いますと、「何だ!お前は、なにも知らないのか?」といわれそうですが、「そのとおり」です。
さて、フォロ・ロマーノは、古代ローマ帝国に遺跡の代表みたいなところですが、地図で見ると、コロッセオの隣になっています。
どんな様子か?と言うことになりますが、バスの車窓から見ただけで残念ながらフォロ・ロマーノもコロッセオ見学していないのです。
では、何故、ここのことを書くのか?と言うことになりますが、ここにあの有名なカエサル、というよりシザーが登場するからであります。
フォロ・ロマーノは、紀元前509年から約500年続いた共和制時代に市民が政治家?の演説に聴いた場所といいますから、広場みたいなところ、というイメージでしょうね。しかし、紀元前に選挙があったのですから驚きですね。
でも、選挙の話ではなく、カエサルの話でしたね。カエサルは、紀元前100年に生まれたローマの英雄ですが、私達には、シーザーの名前とともに「ブルータス、お前もか!」の名言の方が分かりやすいと思います。
ガイウス・ユリウス・カエサルは、紀元前100年7月13日に生まれたとされています。(紀元前のことがどうしてこうも正確に分かるの?)
貴族階級ではありましたが、平凡な家庭に育ったカエサルは、人気があれば選挙で票が集まるという共和制を利用して、一歩一歩権力への階段を登っていったようです。
もちろん、能力も優れていたのでしょうが、目的のためには手段を選ばなかったようです。それは、お金と女性に端的に現れていたとされています。(現代の政治家にも、そういう人がいますよね!いない?)
カエサルがいなければ、ローマ帝国はなかった、とされていますが、歴史の評価は、難しいものです。まぁ、聖人君子よりも、このような人間臭い人の方が大きな人物に育つのかも知れませんね。
中国の三国志でも、玄徳より曹操のほうが人間性はともかく、人物としては、皇帝に相応しく大きかった、という評価があって良いと思います。
ところで、「ブルータス、お前もか!」ですが、この言葉を発したのは、彼が王位に就くために開かれた元老院会議で彼の独裁に反対する人達に襲われて、命を落とした時です。
その暗殺者達の中に、自分が最も愛した女性の子供で、自分の息子のように接していた「マルカス・ブルータス」がいたからでます。
共和制から帝政に移行しようとしたことが原因だった?のでしょうが、カエサルには「ブルータス」の行動は、まさに驚愕だったのではないでしょうか。
女性と言えば、絶世の美女、と言われたクレオパトラもカエサルの愛人の一人だったそうですね。
クレオパトラは、王位継承問題で命をねらわれていて、カエサルの力を借りたかったようです。
ローマには、他にも紹介すべき場所が多数ありますが、今回は、これにて終了といたします。