うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

オオカマキリの雪予想

2008-06-13 20:42:38 | 農・食・医・環境
ちょっと昆虫の本を買いました。

耐性の昆虫学」というもので、専門的な内容が主なので、簡単に読めるところから読んでみます。

それで、早速読んだ簡単なところでは「オオカマキリが積雪量を予測する」という説が全くの嘘である、というものです。
オオカマキリの卵は雪に埋もれると死んでしまうので、雪に埋もれない高さに産卵する、というもので、元々は俗説だったのですが、それを補強するようなデータが取られたかなんかで()メディアでも取り上げられていました。
といっても、多くの虫好きが、いかがわしい、と思っていたのではないでしょうか()。

で、簡単に言えば(きちんとデータを取られているので詳しくは読んでください)、オオカマキリの卵は雪に埋もれても死なないし(むしろ外気温の変化から守られたり、鳥による捕食を回避できたりする可能性がある)、雪に埋もれるようなところにも構わず産卵する、と言うことで、俗説は全否定されました。これらのデータは著者の安藤喜一氏が以前から取られていて学会かなにかに発表されていたものを単行本の1章としてまとめられたものだと思います(今年の日本応用動物昆虫学会大会では「ありえない話 オオカマキリの雪予想」という題で口頭発表をされたようです)。

この説はテレビなんかでも取り上げられることもあったのですが、このたび晴れて科学的な方法で全否定されたということがテレビなんかに取り上げられたような話は聞きません(新聞にはちょっとだけ載ったようです)。