うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ジャック・ル・マロワ賞、フィーニックスS

2013-08-12 21:43:33 | 競馬日記
ジャック・ル・マロワ賞に連闘で参戦したMoonlight Cloud
先々週のモーリス・ド・ゲスト賞では久々に欧州に現れた強いスプリンターと言われるLethal Forceに完勝し、このレース3連覇を達成したのですが(ブログ)、先週は昨年のジャンリュックラガルデール賞の勝ち馬Olympic Glory、仏ダービー馬Intello、QアンSのDeclaration Of War、3歳マイル路線の主役と見られていた2000ギニー馬Dawn Approach、牝馬限定マイルGI4勝のElusive Kateを返す刀でまとめて切り捨てました。大したものですね。

管理するのはフレディ・ヘッド師。Miesqueの主戦騎手にして、Goldikovaの調教師ですね。他にもLyphardRivermanGold Riverヘクタープロテクターなどに騎乗していましたが、この世紀の名マイラー2頭(そしてどちらも牝馬)に関わったというのは特筆すべきことだと思います。ちなみにモーリス・ド・ゲスト賞を3連覇したもう1頭の馬Marchand D'Or(こちらはセン馬、後にデルザングルのところへ移籍しましたが、モーリス・ド・ゲスト賞3連覇時はヘッド師が管理)の調教師でもあります。Moonlight Cloudはフレディ・ヘッド師らしい馬という気がします。


2歳戦フィーニックスSはSudirmanが勝ちました。昨年に続きHenrythenavigator産駒が連覇です。
母父がDesert Styleで、父内Sadler's Wellsとの相性の良さを生かしたという点はジャンプラ賞のHavana Goldと同じです(ブログ)。

Desert Styleは7F以下のGIII3勝で、GIでは2歳時に2回3着に入ったのが最高という馬でしたが、種牡馬としては競走馬としての成績を遙かに上回る成績を残しています。代表産駒にPaco BoyMandeshaNext DesertCaradakバチアーDesert Blanc。母父としても今年はLethal Force、Havana Gold、そして本馬がGIを勝って大ブレイクです。
曾祖母父がデュラブだというのが日本のファンにとってはうれしいですね。ヨーロッパでめぼしい成績を残せず、日本に輸入されダート向きサイアーとして活躍し、トーシンブリザードシンコウウインディを出しました。そのヨーロッパで残してきた牝馬の子孫にGI馬が出ました。

配合としては、世代が後退して若干緩いところがありますが、それも大した問題のない程度です。距離延長も出来そうなんじゃないかと思うので、動向を追いかけたいです。