うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ハギノカムイオー死亡

2013-04-10 19:38:58 | 競馬日記
ハギノカムイオーが亡くなったそうですね(記事)。

まさか、という思いです。ついこの前までまだ健在で、シンザンを目指すと言っていたのに。
34年9日で、シンザンの35年102日に及びませんでした。

ハギノカムイオーは宮杯馬イットーの仔。いわゆる「華麗なる一族」です。当時の史上最高価格で落札された高額馬で、クラシック戦線では期待を裏切ったものの宝塚記念をレコードで制しました。また、宮杯も制し、母イットーとの母仔制覇、半姉ハギノトップレディとの姉弟制覇を成し遂げています。宮杯と言えば華麗なる一族と言われて人気を背負ったハギノトップレディの仔ダイイチルビー(父も宮杯馬トウショウボーイ)はダイタクヘリオスに破れ、以降、華麗なる一族は衰退し(マイネルセレクトがJBCスプリントを勝っただけ)、宮杯馬も出ていません。
ちなみにダイイチルビーの父方祖父と母方祖母の組み合わせがハギノカムイオーでした。間に挟まれたソシアルバターフライ、サンシーと、イットーの父ヴェンチアを使えばNHK杯のトウショウサミットが出来上がります。また、父トウショウボーイ×母父Fine Top系というのはミスターシービーと同じでした。ダイイチルビーは良くできた配合ですね。

期待を背負って種牡馬入りしましたが、中央重賞勝ち馬を出せませんでした。既に父が同じトウショウボーイが同じ日高で大成功していて、不利な面はあったものの、大きく期待を裏切ったと言っていいでしょう。当然のように母父サンシーを試したくなると思いますが、8頭が登録され、勝馬は2頭、ニックスAEI=0.30と、意外なほど駄目でした(残り1/4にソシアルバターフライがいるような配合はありませんでしたが)。ハギノカムイオーの失敗も華麗なる一族衰退を象徴する出来事でした。ちなみにソシアルバターフライ産駒繁殖牝馬ならトウショウレオの母ブルートウショウあたりが良かったんじゃないでしょうか(ハギノカムイオー × ブルートウショウ)。一度もソシアルバターフライ系繁殖牝馬に付けられなかったのは不運だったと思います。

それにしてもシンザンを超えるのは大変です。