うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ゴールドシップ

2012-09-24 20:30:40 | 競馬日記
神戸新聞杯は皐月賞馬ゴールドシップが勝ちましたね。調教で全然動かず、本当にこれでレースになるのかと思ったら完勝でした。
昨年はオルフェーヴルがこのレースをステップにし、本番の菊花賞も制して3冠を達成しました。このレースの着差は今年と同じ2馬身半。ゴールドシップも菊花賞が手の届くところに来たことでしょう。

ゴールドシップもオルフェーヴルも、泣く子も黙る父ステイゴールド×母父メジロマックイーン。重賞勝ち馬はドリームジャーニー、オルフェーヴル、フェイトフルウォー、ゴールドシップの4頭で、ステイゴールド産駒では最多となる組み合わせ。これら全て菊花賞トライアルを勝っています。
父ステイゴールド×母父メジロマックイーンの組み合わせの良さはメジロマックイーンが自身の重さをあまり出さずにスタミナを供給するところじゃないかと思います。この組み合わせでは、Donatello - Blenheim - Blandford - Swynford、St.Germans - Swynford、Hyperion - Gainsborough、Solario - Gainsborough、Asterus - Teddy、Plucky Liege - Spearmint、Man o'War - Fair Play、Tourbillon - Ksar、Prince Rose、Rialto、Blue Larkspur、Vatout、Nasrullah - Nearco、Tetratema - The Tetrarchなんかがクロスし、Nasrullah - Nearco、Tetratema - The Tetrarch以外はほとんどスタミナ寄りなのですが、メジロマックイーン内は全て7代目以降と影響が薄いです。これによって、重さを出さず、バランスを崩さず、父のスタミナを生かすことができています。その分、残り1/4は少しスピード寄りの方が良いみたいで、GI馬3頭はこの部分が軽めになっています。

それにしてもトライバルチーフのPrincely Giftが5代目からクロスする形態で、2400mの重賞でこの強さとは。相当に恐ろしいニックスですね。

オルフェーヴルは凱旋門賞を目指していますが、気が早いですがゴールドシップは来年はどうするのでしょうか。
日本の競馬界も縮小していくことですから(日本でのサラブレッドの生産頭数は2012年は6800頭前後になると思われ、7000頭を割り込むのは1973年以来39年ぶりとのことです(記事))、「種牡馬の輸出」というのも考えなければなりません。ゴールドシップが日本で種牡馬入りしても、いい待遇を受けることは難しいのではないかと思います。それなら、海外のGIを勝って箔を付けてから海外に種牡馬として買ってもらえれば最高なんじゃないかと思います。
小岩井農場のアストニシメントと下総御料牧場の星旗の血を引くGI馬が海外で種牡馬になれば、オールドファンにとっては感慨深いものになるでしょう。