うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

種牡馬情報

2010-04-08 20:14:38 | 競馬日記
・昨年のドイツでの種付け頭数がracingpostでリストになっています(記事)。
1位はSilvanoで、82頭に種付けしました。今の日本では200頭以上の牝馬に種付けする種牡馬が何頭もいるのですが、それに比べて圧倒的に少ないですね。日本でも100頭を超えたら「多い」と言われる時代もありました。
ドイツはサラブレッドの生産頭数自体が日本の6分の1程度しかありませんが、その中からManduroShiroccoのようなワールドクラスの馬が出てきます。ドイツ式馬産術のファンも多いですね。

・種牡馬Private TermsCrafty Prospectorが亡くなりました(記事1記事2)。
Private Termsの父系は貴重なTeddy系Damascus。代表産駒は日本でも供用されたソウルオブザマターAfternoon Deelites。ソウルオブザマターは第1回ドバイワールドカップでCigarの2着になりました。Afternoon Deelitesはティンバーカントリーサンダーガルチと同期で、3冠はこれらに譲りましたが、どちらにも勝ったことがあります。
Crafty Prospectorは競走馬としてはGI2着どまりでしたが、種牡馬として成功しました。代表産駒として真っ先にアグネスデジタルの名前が上がっています。

Dayjurが種牡馬を引退します(記事)。Danzig直仔の名スプリンター。BCスプリントで影に驚き二度飛び跳ね、勝ちを逃したことは今でも語りぐさです。種牡馬としては期待ほどではありませんでした。

・シャトルの情報がいろいろ出ています。
Shiroccoはブラジルへ、Mastercraftsmanはニュージーランドへ、Medaglia d'OroBig Brownはオーストラリアへシャトルされるそうです(記事1記事2記事3記事4)。そうそうたる面々、実にうらやましいです。ShiroccoはDarleyの種牡馬なのでそのうち日本に来てくれるといいですね。需要があるのか知りませんが。

Siphonはブラジルに里帰りするようですね(記事1記事2)。いまや滅多にお目にかかれないSicambreの系統。昔はファラモンドムーティエダイアトムなんかが日本でも大活躍しましたが、きれいさっぱり絶滅しました。近年輸入されたアマジックマンはいい繁殖牝馬を集められず早々と用途変更。SiphonはアメリカではSiphonicI'm the Tigerと2頭のGI馬を出しましたが、Siphonicは死亡、I'm the Tigerはセン馬で後継種牡馬を得ていません。母国に戻って父系を伸ばして欲しいです。日本で走った馬で一番記憶に残っているのはレジーナガールです。新馬を勝ってファンタジーSに出てきたときにこんな血統の馬が日本で走っているのかと思いました。馬主は栄進の平井豊光さん。ちょっと変わった血統の、いい馬をよく所有されています。