うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

菊花賞の感想も

2007-10-21 23:44:08 | 競馬日記
メジロマックイーン産駒ホクトスルタンが逃げましたが、さすがに横山ノリちゃん、上手いです。それほど中だるみすることなくレースが進みました。だらだらのペースにならなかったのは攻撃的なレースをしたいサンツェッペリン、全く折り合いの付かないヴィクトリーがいたおかげでもあります。皐月賞の1、2着馬につつかれた分、ホクトスルタンにとっては厳しかったかもしれませんが、つぶれたのはつついた馬の方で、前に行った馬の中では最先着です。

人気の一角ドリームジャーニーはいつも通り最後方。ちょっと早めに捲り気味に上がって行きました。最後方待機で直線にかけて届かなかった秋華賞の反省もあったでしょうか。しかしちょっと早めに動いた分、弾けるようには伸びませんでした。この馬にとっては展開が向かなかったというところです。1番人気ロックドゥカンブは前がつまって仕掛けるのが遅れました。勝ったアサクサキングスは仕掛けるタイミングが絶妙。ちょっとふらふらするところも見せましたがアルナスラインとの叩き合いを制しました。

ちなみに今日のもう一つのエントリ(Northern Dancerの復活とサンデーサイレンスの終焉)は当日に書いたにしてはちょっと長めですが、中島国治氏のブログとアサクサキングスの前走から、この馬が勝ってしまった場合はこれで行こうとあらかじめ構想を練っていたのでした(ホクトスルタンを応援していたのですけどね)。ダービー当日に書いたエントリ(サンデーサイレンスと牡馬クラシック)も、サンデーサイレンス系が負けると思ってあらかじめデータを用意していたものでした。

Northern Dancerの復活とサンデーサイレンスの終焉

2007-10-21 23:15:45 | 競馬日記
最近の牡馬クラシックのNorthern Dancer系勝ち馬

皐月賞
1988年ヤエノムテキ
1999年テイエムオペラオー(父オペラハウス)
2006年メイショウサムソン(父オペラハウス)

ダービー
1988年サクラチヨノオー
1996年フサイチコンコルド(持ち込み)
2006年メイショウサムソン(父オペラハウス)

菊花賞
1988年スーパークリーク
1991年レオダーバン


Northern Dancer系は1985年から1988年までダービーを4連勝したように一時代を築いたのですが、その1988年が最後にして最も輝いた年でした。この年はNothern Dancer系の馬が牡馬クラシックを完全制覇しました。これよりあとには1991年にレオダーバン(父マルゼンスキー)が菊花賞を勝ちましたが、これが本当の最後と言って良く、その後で牡馬クラシックを勝ったのは持ち込み馬フサイチコンコルドとオペラハウス産駒だけでした。

サンデーサイレンスの方は、初年度産駒が1995年に皐月賞、ダービーを制したのを皮切りに大レースを勝ちまくり、牡馬のクラシックを直仔や直孫が19勝しています。そして今までサンデーサイレンス系が2年連続で牡馬クラシックを逃したことはありませんでした(ブログ:サンデーサイレンスと牡馬クラシック)。

しかしながら、昨年はオペラハウス産駒メイショウサムソンが春二冠を達成、残る一冠を制したのはエルコンドルパサー産駒でした。今年は皐月賞はブライアンズタイム産駒が先行して押し切り、ダービーはダービー馬タニノギムレットの仔の牝馬が鮮やかな勝利を挙げました。
そして今日行われた最後の一冠菊花賞はホワイトマズル産駒アサクサキングスがダービー2着の実力から更に上積みを見せて快勝しました。レオダーバン以来、実に16年ぶりのNorthern Dancer系による菊花賞制覇となりました。長い雌伏のときを経てようやくNorthern Dancer系が復活しました。
逆にサンデーサイレンスは初めて2年連続で牡馬クラシックを逃したことになります。その前の年に牡馬クラシック路線で活躍したのは何を隠そう三冠馬ディープインパクトでした。

ディープインパクトが三冠を達成した2005年はNorthern Dancerにとっての1988年と重なるかもしれません。