うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

トライアル2つ

2007-03-04 21:51:20 | 競馬日記
チューリップ賞はウオッカが強すぎました。猛烈に強かったです。弥生賞を勝ったアドマイヤオーラと好勝負をしてきたダイワスカーレットをトレーニングパートナーのような扱いにした走りを考えると、同世代の牡馬と戦っても力的には当然勝ち負けができるでしょう。海外遠征にも実績のある角居厩舎ですが、過去の遠征での活躍馬はノーザンファームなど社台系でした。日本の牝馬限定レースはもう勝つ必要がなくなったのではないかと思うぐらい強かったのですが、カントリー牧場の自家生産馬の遠征はあるのでしょうか。
マイルで非常に強い競馬を見せていますが、血統的には距離は持つはずです。父はダービー馬。母は短い距離を使われていましたが、その父はルションです。ルションはSadler's Wells、El Gran Senor、Rainbow Quest、セクレト、Darshaanらと同世代で、4歳時にマイル路線で活躍し、サセックスS、ムーランドロンシャン賞を勝ちました。その海外での代表産駒はメルボルンCを勝った名ステイヤーVintage Crop、日本での代表産駒はNHK杯、福島記念、七夕賞と2000mの重賞を3勝のマイネルブリッジ(有馬記念3着)、ダート2100mの川崎記念、ダート2400mのダイオライト記念を勝っているインテリパワーと、上級馬は中長距離で活躍しています。祖母エナジートウショウはシスタートウショウの1歳上の全姉で、シスタートウショウは桜花賞1着、オークスはイソノルーブルのハナ差2着でした。配合的にはNashua-Nasrullahの影響が強く、Alibhaiのスタミナ、Romanのスピードを足しています。父のRoberto、Graustark、Sea Birdの活かし方もまずまずで、血統的な観点からだけなら中距離まではこなせるはずです。唯一の敗戦が1800mの黄菊賞(逃げ馬を捕まえられず)なのが気にはなりますが。

弥生賞はアドマイヤオーラが期待に応えました。非常にまともな乗り方でした。タイムも過去の弥生賞と比較すれば優秀で、クラシックへの期待が高まります。母のビワハイジは好きな馬でした。本馬の上3頭は全て中央で勝ち上がっています。仔出しが非常に良好です。前年産駒なしの後の仔ですね。
ビワハイジの同期のライバルエアグルーヴは初仔に名牝アドマイヤグルーヴを出しました。ビワハイジにもGIを狙える仔が出てきました。ちなみにウオッカの母タニノシスターもビワハイジ、エアグルーヴと同期です。競走馬としてはビワハイジ、エアグルーヴにかないませんでしたが、孝行娘が出てきました。