よく新聞やweb上で血統解説が載るのですが、解説する人の知識に限界があったり、都合のいい解説をするためにわざと情報を無視したりすることがあるので注意が必要です。
例えばこの血統解説ではInchinorは完全なマイナー種牡馬扱いですが、仏オークス馬Latice、QエリザベスIIS馬Summonerと、欧州主要GIの勝ち馬を2頭も出した種牡馬に対して失礼でしょう。ファッショナブルではないだけで、種牡馬としての魅力は十分です。
InchinorはGIIIを3勝したものの、GIではデューハーストSでZafonicの2着に入ったのが最高着順で、二流のスプリンターでした。また、父のAhonooraも二流のスプリンターですが、種牡馬としては名競走馬のドクターデヴィアス、Don't Forget Me、名種牡馬のIndian Ridgeを出しています。そして父系を遡ると現在では貴重なHerod系。
マジョリティではないマイナーさはありますが、種牡馬としての能力は十分にあります。文脈がおかしいように思います。これじゃあInchinorが大したことない種牡馬であるかのように読めてしまいます。
多分この記事の著者は、「ブランド血統VSマイナー種牡馬」の対比を明確にするために、Inchinorの種牡馬実績には目をつぶったのでしょう。
また、El Moxieは父が名馬のConquistador Cieloで、母の産駒にCoup de Folie(Machiavellian、Exit to Nowhereの母、Northern Dancer、Halo、Cannonade、Arctic Ternなどの近親)がいる超ブランド血統です。デュランダル、アドマイヤマックスなんて比になりません。そして自身の競走成績は凡庸なものの、種牡馬としてはサイレントウィットネス以外にも3頭のGIホースを出しています。Bureaucracyはオセアニア地区で発展しているBletchinglyの系統で、競走馬としてGIを勝ち、種牡馬としてGIホースを出したことのある馬です。Bureaucracyがマイナーと言うのは、日本人に馴染みがない、と言う意味以外で捉えようがありません。
とまあ、藤井さんの文章をやり玉に挙げてしまったのですが、自分の知識の範囲で、自分の価値観に基づいて書くしかないので、読む方もそれを常に頭に入れておかないと、誤った方向へ導かれかねないですね。私の文章も常にこのような観点で読んでください。騙されないように。
例えばこの血統解説ではInchinorは完全なマイナー種牡馬扱いですが、仏オークス馬Latice、QエリザベスIIS馬Summonerと、欧州主要GIの勝ち馬を2頭も出した種牡馬に対して失礼でしょう。ファッショナブルではないだけで、種牡馬としての魅力は十分です。
InchinorはGIIIを3勝したものの、GIではデューハーストSでZafonicの2着に入ったのが最高着順で、二流のスプリンターでした。また、父のAhonooraも二流のスプリンターですが、種牡馬としては名競走馬のドクターデヴィアス、Don't Forget Me、名種牡馬のIndian Ridgeを出しています。そして父系を遡ると現在では貴重なHerod系。
マジョリティではないマイナーさはありますが、種牡馬としての能力は十分にあります。文脈がおかしいように思います。これじゃあInchinorが大したことない種牡馬であるかのように読めてしまいます。
多分この記事の著者は、「ブランド血統VSマイナー種牡馬」の対比を明確にするために、Inchinorの種牡馬実績には目をつぶったのでしょう。
また、El Moxieは父が名馬のConquistador Cieloで、母の産駒にCoup de Folie(Machiavellian、Exit to Nowhereの母、Northern Dancer、Halo、Cannonade、Arctic Ternなどの近親)がいる超ブランド血統です。デュランダル、アドマイヤマックスなんて比になりません。そして自身の競走成績は凡庸なものの、種牡馬としてはサイレントウィットネス以外にも3頭のGIホースを出しています。Bureaucracyはオセアニア地区で発展しているBletchinglyの系統で、競走馬としてGIを勝ち、種牡馬としてGIホースを出したことのある馬です。Bureaucracyがマイナーと言うのは、日本人に馴染みがない、と言う意味以外で捉えようがありません。
とまあ、藤井さんの文章をやり玉に挙げてしまったのですが、自分の知識の範囲で、自分の価値観に基づいて書くしかないので、読む方もそれを常に頭に入れておかないと、誤った方向へ導かれかねないですね。私の文章も常にこのような観点で読んでください。騙されないように。