裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

野村監督

2009年10月23日 02時07分59秒 | Weblog
楽天の野村監督のことが話題にのぼってますが。
弱いチームをがんばって二位まで引っぱり上げて、自分の引退の花道をかざるべく日本一の座を勝ち取りたい、なるほど。
それを応援したくなるファンの気持ちもわかります。
しかし、ぼくの個人的印象を言わせてください。
ぼくはこの人物を見てて一貫して感じるのは、気分が悪いなー、ってことです。
彼の人気は、ウジウジした言動を面白がろうよ、というマスメディア発信の現象にすぎません。
彼は野球の知識がとてもあって、賢くて、チームを勝たせる方法論を知ってるひとかもしれないけど、このひとのインタビューは聞くに耐えません。
「ぼやき」と称した、悪口のオンパレード。
自分に向けられたぼやき(罵詈)を聞かされた選手本人のモチベーションは、はっきりと下がってると思うのです。
それが例の外国人選手とのトラブルの元凶でしょうし、他の選手たちの言葉尻にもはっきりとドン引きの気配が漂ってます。
その点を嗅げないのが、秀才監督の甘いところ。
誰もが「面と向かってはっきり言えやボケ」と思ってるんじゃないですかね?
この監督は、自分の考えと違う配球で打たれた投手がいるとけちょんけちょんにけなすわけですが、自分の考えと違う配球で打ち取った、つまり褒めるべき例も山とあったはず。
そこに言及しないで失敗をばかりあげつらうのはフェアじゃありません。
この人物の言動は全然面白くないし(つか、面白いですか?本当に価値ある言動をしたことがありますか?)、痛くて見てられない。
「すばらしい監督だ」という意見もあるでしょうが、ぼやき無しにこの知識と方法論を生かすふところがあったなら、今に倍する評価と勝負結果をこのひとは勝ち得てるはずです。
このひとがやめるとそのチームが突然勝ちはじめるのは、「野村が選手を育てたから」というのとは別の理由もあるんじゃないでしょうか?
・・・というところが残念だなあ、と思う点です。
せっかく賢いんだから、もう少し知性をすみずみにまで及ばせればいいのに。
フロントがすすめる通りに、監督業は今季限りにした方がいいでしょう。
このひとは、評論家をしてる姿が一番似合ってるのです。
解説席に座ったこのひとの「野村スコープ」は、ほんとに面白いものね。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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