裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

今日の豆知識

2012年07月04日 09時21分27秒 | サイエンス・ガクジュツ的な
太陽と月は、ほとんど見た目の大きさが同じなもんだから、天球(天にかぶせられたフタみたいなもん)の中でも、このふたつはまあそこそこ近いとこを周回してんだろう、と昔のひとはのんびり感じてたわけ。
だけどギリシャのアリスタルコスってひとは、地球と太陽と月との「距離感」の観測方法を考えついた。
すなわち、半月の日には、太陽は月の90度真横にいるわけだから、月と地球とを結ぶ線と、地球と太陽とを結ぶ線とでできる内角の角度を測れば、三点間の距離の比が求められんじゃね?と。
んで実際に測ってみたらあんた、その角度がほとんど90度に近い(観測値・87度。実際は89、5度だけど)ってことがわかったのだ。
つまり、三点を結ぶとめちゃめちゃつんつんの鋭角な三角形になり、その先っちょに太陽があるわけ。
「とおっ!つか、でかっ!」
太陽はとてつもなく地球と月から離れたところにあって、てことは、めちゃめちゃケタ違いにでけーぞ、と理解したわけだ。
さらにそこから、ひょっとして地球の周りを太陽が回ってるわけじゃなく、巨大な太陽が宇宙の中心で、地球のほうがそれを周回してんじゃね?とピンときた。
このざっくりしたやつが、ほとんど人類最初の地動説めいたものらしいです。
科学的思考がファンタジーをリアル世界に引きずり込むこの手の話って、好きだなー。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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