修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

雪崩講習会に参加

2015-02-09 19:09:19 | 山歩き
2月7日(土)~8日(日)

 バックカントリーでの打ち続く雪山事故や、冬山装備の進化に伴う雪山ハイクの一般化などから雪崩に対する社会的な関心は高まっているものの、その実態を知ることはなかなか出来ることではありません。そんな中で、この度雪崩講習会を受講する機会に恵まれて、2日間に亘って実技、実践を主とする講習会を受けて雪や雪崩について考え、対処する術の一端に触れることが出来ました。深入山で一泊二日で開催された講習会では、積雪断層の観察、弱層テスト、雪崩ビーコンを使った救助捜索、プローブ捜索など本やテレビなどで知識だけはあるものの実際には経験したことのなかったことを、体系的に指導を受けながら経験することが出来ました。大変に厳しい講習会でしたが、将に刮目の時間、意義深い2日間でした。

二週続きの深入山でしたが、今回は頂上は目指さず麓の雪原での実地講習でした。


麓の緩斜面で積雪断面を掘り出し、雪の状態(雪質)を観察します。


雪の層、層ごとの雪質、深さごとの温度の変化、層ごとの雪の密度などを観察、記録していきます。


積雪層の安定性を評価するため雪のブロックを切り出し、それに刺激を加えチェックします。弱層テストと呼ばれ、幾通りもの方法があります。写真はそのうちのシャベルコンプレッションテストと呼ばれもので、30㎝四方の四角柱の頭に当てたシャベルのブレードを手で叩き四角柱の前面や側面が潰れたり、崩れたりした迄の回数によりその安定性(危険性)を判断します。


雪崩ビーコンでの捜索シーンです。埋没しているーコンを捜索ビーコンを使って捜索しています。


プローブ捜索のシーンです。フォーマルプロービングと呼ばれる方法で、横並んだメンバーで40cm角の間隔でプローブを刺しながら捜索していきます。


雪崩で埋没した仲間の救出を目的としたコンパニオンレスキュー訓練のシーンです。ビーコンで見付けた埋没場所で埋没した仲間を掘り出しています。


埋没体験のシーンです。埋没体験希望者を全身埋没させているところです。(決してこれを真似てやってはいけません。)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする