修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

馬通峠に佇む

2018-10-07 12:02:49 | 散歩道

 馬通峠は広島県安芸高田市甲田町高田原と三次市三和町羽出庭の間にある峠です。「まどうしとうげ」と読みます。現在はこの峠で県道世羅-甲田線(52号線)に県道羽出庭-三良坂線(440号線)が交差しています。広島市街地北郊にある我が家から庄原、西城方面に行く時によく通る峠ですが、今回偶々峠に停車してみると沢山の碑が建てられていました。これらの碑を見ていると、峠の存在意義が俄かに理解出来るように思えました。〔10月2日(火)〕

↓ 馬通峠にずらっと碑が並んでいました。ここに住む人達の峠に寄せる想いの発露でもあるのでしょう!

 ↓ これは古い道標です。「安芸乃国 吉田へ4里、備後乃国三次へ5里、甲山へ8里」とあります。ここは安芸と備後の国境の大事な峠であったようです。

 ↓ 馬通峠の解説を記した立て看板です。石見、長州と大阪、江戸を結ぶ近道ルートとして江戸時代にはこの峠が頻繁に利用されていたことが分かります。

 ↓ 「訣別の跡」と記された碑です。別掲の「碑誌」にあるように第二次世界大戦での戦没者追悼の碑です。

 ↓ 村境のこの峠で数多の村民に見送られて700名を超える若者が戦地に赴き、うち4分の一を超える人達がここに戻ることがなかったとの悲しい碑誌です。戦没者191名の尊名を記した碑もありました。峠は別れの地でもありました。

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