修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

宮島:未踏の羊歯の尾根を下る

2013-02-03 23:25:18 | 山歩き

2月3日(日)

  宮島は今年も山行のテーマの一つ。冬季はやはり稼ぎ時とその宮島に出掛けることにした。この日の目的は宮島東面を含む島の周回。その周回路に未踏の「包山~腰細山~大砂利」の尾根(「腰細尾根」と仮称する)を組み込んでみた。この腰細尾根の踏破記録をネットで検索してみたが残念ながらヒットさせることが出来なかった。包山に登った時に、そこから腰細尾根方面に薄い踏み跡が伸びているのを見たことがあった。それがどこまで延びているのか全く不明、薮漕ぎ覚悟での山行であった。同行してくれた2名の友人も、同じ覚悟で来てくれたようであった。

【写真↓】大砂利観音へと下る西側の尾根から見た腰細尾根とその先の瀬戸内海。右側のピークが腰細山。この尾根を左から右へと下ることとした。20130203_147

【写真↓】包山の山頂にあった山名標。腰細尾根はこのピークから下り始める。20130203_163

【写真↓】包山からの踏み跡は10メートルも続かず羊歯の中に消えた。後は松林の中に深い羊歯が拡がるのみであった。この羊歯を踏みしだき下って行くしかなかった。サルトリイバラが多く、これにも苦しめられることに。20130203_165

【写真↓】包山から1時間10分余の時間を要して到達した腰細山の山頂。荒れた樹林に羊歯が拡がるだけの所であった。極めて散文的な山頂であったが、前途にはサルトリイバラのバリアーが続き、ちょっと腰砕けになりそうな気分でもあった。20130203_189

【写真↓】足元には不安定な羊歯の斜面が続くものの、尾根の東側に拡がる瀬戸内海の眺望は実に美しかった。暫し展望の良い地点に出てその眺めを堪能した。20130203_201

【写真↓】尾根の進行方向に阿多田島が見えてきた。これも凄く美しい眺望で心躍ったが、足元では相変わらず羊歯と格闘中であった。時に落とし穴に落ちたり、背丈ほどの深い羊歯に埋もれたり。格闘が2時間を超えるくると、もうそんなことには慣れっこになった感じであった。20130203_205

【写真↓】腰細尾根から見上げる獅子岩(手前)と弥山(奥)。このアングルを得られるのも、腰細尾根を歩いたからこそ。20130203_227

【写真↓】ゴールも間近になって標高も低くなった腰細尾根上から俯瞰した大砂利の集落。この後、包山から2時間50分もの時間を要して大砂利の海岸に出ることが出来た。延々と続く羊歯との格闘、読図とルートファインディング等々、心身共に普段にない緊張を強いられたようだった。このルートの踏破の企てを推奨する気持ちは今はない。20130203_232

【地図↓】この日の軌跡0203miyajima_2

コメント (2)
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