12月27日(土) 期待していた雪はさほど降らず、この歳末の臥龍山にはラッセルする深い雪は勿論のこと、頭上を覆う霧氷の天井もなかった。しかし、冬のブナの森には網の目のようなとか、蜘蛛の巣のようななどと譬えられる繊細で且つ大きな枝模様があった。こんな樹々の姿を見れるだけでも、この山に来た甲斐があるというものだといつも思う。
【写真↓】小粒な樹であるが、四周から介添えするように繊細な枝が伸びてきている。
【写真↓】枝を大きく伸ばしたブナの古木である。この樹だけでどれ程の量の葉を纏うのであろうか!ブナとは生命感に溢れた樹だと思う。
【写真↓】稜線上で出合ったブナの古木。雪を纏って健気に、また誇るように立っていた。